CORISM+リセバ総研のクルマギョーカイ振り返り:最近ヒットしたEVと残クレの話題

自動車業界で日々生まれる様々なトピックスについて、リセバ総研の"ご意見番"であり日本カー・オブ・ザ・イヤーの運営にも関わっている自動車webサイトCORISM編集長の大岡智彦と、リセバ総研所長の床尾一法の二人が本音で語り合う「クルマ放談」。今回は、大人気となっているホンダのEV「Super-ONE(スーパーワン)」の話から始まり、使い勝手や乗り心地、充電をめぐるトラブルといったEVのリアルな実態、そしてリセバ総研のデータから見えてきたクルマの様々なトレンドを語り合いました。

【自動車のプロ】大岡智彦

自動車情報メディア「CORISM」編集長

自動車情報専門のWebサイト「CORISM」編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポート、カスタムカーまで幅広くこなす。クルマは予防安全性能や環境性性能を重視しながらも、走る楽しさも重要。趣味は、コスパの高い中古車探しと、まったく上手くならないゴルフ。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。

リセバ総研所長 床尾一法

リセールバリュー総合研究所 管理運営者

中古車情報誌の最大手での制作、自動車メディアの立ち上げ責任者などを経験。20年以上マーケティングのインハウスやコンサルタントで活動。2017年に人材開発へ転向。対話空間や学習空間の設計、言語化と構造化設計を得意とする。CompTIA CTT+ Classroom Trainer Certification取得。2023年より、マーケティングに復帰。中古車マーチャンダイジングの研究とともに、メディア運営設計を担っている。実は元カメラマン。

当記事における発言内容は、床尾一法と大岡智彦の個人的な主観・考察によって構成されています。公式の見解ではございませんのでご注意ください。

ホンダ Super-ONEとベース車のN-ONE e:は、国民車になれる?

  • リセバ総研所長 床尾一法

    今回は初夏頃に盛り上がったホンダのN-ONE e:の件からお伺いしたいんです。

    実はリセバ総研のN-ONE e:のページが急にアクセスを集めた時期がありまして、しかも、ちょうど大岡さんの試乗のタイミングとも重なって。

    どうやらオートサロンで話題になった「スーパーワン」に連動していたようです。

    (※理由は後述)

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    どうなんだろうね(笑)

    オートサロンで結構話題になってたみたいだけど、僕は正直、カスタムカーみたいなものかなという感じで、そこまで感動はしなかったんだよね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    また身も蓋もない(笑)

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    ワイドフェンダーにしたりはしているけど、パワートレイン(動力の中身)なんかはN-ONE e:と共通だからね。

    ただ、軽自動車の枠は超えて、小型車登録になってる。モーター出力も軽の64馬力規制を外して、ブーストモードでは95馬力まで出せるようになってるんだよ。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    全幅も1575mmに広がって、それでいて車重は1090kgに収まっていますね。EVにしては軽い方です。ちなみに、これはカスタムモデルなんでしょうか?

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    いや、普通にカタログモデルになってるから、実際に手を入れているのが誰であれ、ホンダ自身の商品だよ。

    そういえばホンダは、モータースポーツやスポーツ系のブランドをHRCに一本化したよね。そのあたりの”走り”に振ったイメージづくりの流れとも重なっているのかもしれない。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    デザインは、(50代以上の年寄りがざわつく)かつてのシティターボII、いわゆる”ブルドッグ”を思わせますよね。

    いま、それを前面に押し出す狙いって、なんなんでしょうね。

    ノスタルジーなのか、新鮮味なのか。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    ブルドッグって言われても、僕らでも忘れかけてるくらいだから、40代以下だと分からないんじゃないかな(笑)

    トヨタのGRもそうだけど、こういうクラシックな雰囲気がちょっと流行ってるから、単純に「雰囲気が似てるよね」くらいで使ってるんじゃないかと思うけどね。

    まともに狙ってリーチできるのは、正直50代以上だと思うよ。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    世間の反響を見る限り、若い人も結構食いついてるようですが。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    まあ、単純にカッコいいからね。

    ブリスターフェンダーで踏ん張った感じが出ていて、スタイリングは結構ツボを突いてると思う。

    しかも補助金を含めると、ぐっと安くなる。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そう、そこですよね、リセバ総研の記事もヒットした理由。

    スーパーワンは車両価格が339万円ですが、補助金を引くと実質209万円ほど。ベースになった軽のN-ONE e:より安くなるという逆転現象まで起きていますね。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    軽のN-BOXカスタムを買うのとあんまり変わらない金額で手に入るなら、こういうのもアリだよねって人は多いんじゃないかな。

    かわいくてカッコいい、というのは結構ツボを押さえてる。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    ちょうど近いところでいうと、スズキのクロスビーもビッグマイナーチェンジで似た方向に振ってきましたよね。

    「かわいい」に「かっこいい」を足して客層を広げにきた印象で。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    スズキはそこを明確に、はっきり言ってたよ。

    女性客が多いのはすごくいいことなんだけど、男性客がちょっと少ない。

    だから男性も少し取りに行きたい、と。

    ただ、ああいうのは両方に手を出すと、両方に嫌われるっていうのがありがちなパターンでね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    でも、クロスビーはうまくいきましたよね。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    元々クルマのデザイン性も実用性も高いんだよ。

    先代がいまいちパッとしなかったのは、スズキがやる気なかっただけなんじゃないかっていう(笑)

    素性のいいクルマだったと思う。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    分かる気がします。

    ビッグマイナー前のクロスビーって、欧州向けのついでに日本でも作りました、くらいの雰囲気に見えていたので(※個人の感想)。

    実は私も欲しいクルマのひとつなんですよね・・・

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    ベースがヨーロッパ規格の車種だしね。

    だから使い勝手もいいし、後ろも広い。

    今回はエンジンが1リッターターボから1.2リッターの自然吸気になって、そこはカーマニア的にちょっと寂しいけど、実用にはむしろちょうどいいと思うよ。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    N-ONE e:に話を戻すと、改めて振り返って、どんな印象のクルマでしたか。

    あれは、当たり前の”国民的な軽自動車”になりうる素質があるんでしょうか。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    素質は十分あると思う。

    僕ら的に言えば、もう相当に高いレベルにあって、そうなるべきクルマだよ。

    ただ、一般のユーザーってEVに対して食わず嫌いなところがあるからね。そこがどう転ぶかだね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    航続距離も295kmとありますし、1回の充電で関西まで行けそうな数字ですよね。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    200kmも走れば十分、という考え方もあるからね。

    税金や補助金を引いて200万円ちょっとで買えて、家で充電すればガソリンスタンドにも行かなくていい。

    地方だとスタンドがどんどん減って、給油に10km走らなきゃいけない、なんて人もいる。そういう人にとっては、むしろかなり便利なクルマになるんじゃないかな。

EVは"ちょっと頭を使う"クルマ? ワンペダルと乗り心地の話

  • リセバ総研所長 床尾一法

    改めてN-ONE e:を試乗記で拝見しましたが、大変いいクルマなんだなと感じました。

    ワンペダル(アクセルだけで加減速する操作)って、早く馴染めるものなんですか?

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    普通に運転できる人なら、1時間も走れば慣れると思うよ。

    最初は違和感があるんだけど、そこで「もういいや」ってやめちゃう人が多い。

    ちょっと我慢して続けると、むしろこっちの方がいいってなる。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    お年寄りの踏み間違いみたいなリスクは、逆に増えたりしないんですか?

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    あの手の事故は、止まっててギアを入れ替えた時なんかに起きることが多いから、ワンペダルとはあんまり関係ないと思う。

    ただ、アクセルを戻す量で回生ブレーキ(アクセルを緩めた時に効く減速)の強さが変わるから、じわっと戻せる人はいいけど、ポンと戻す人だと想像以上に減速しちゃう。

    細かい足の操作が苦手なお年寄りには、そこはちょっと不便かもしれないね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    聞いていると、足首が疲れそうにも思えるんですが。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    いや、むしろ楽なんだよ。

    街中だと普通のクルマは何度もペダルを踏み替えるでしょう。

    それが右足のちょんちょんだけで済むから、渋滞や市街地ではかえって疲れない。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そういえば、子どもの頃に乗った遊園地のゴーカートも、踏めば進む、離せば止まる、で近い感覚ですもんね。

    今までのクルマの概念はいったん脇に置いて、新しい乗り物だと思って向き合った方がよさそうです。

    ちなみに、走りの質感自体はどうでした? 軽自動車の枠を超えるようなフィーリングもあったりするんですか。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    ガソリン車をベースにEV化すると、床下に電池を敷くから低重心になる。

    しかも電池を囲む頑丈なカバーがボディの剛性部材になって、ねじり剛性(車体のねじれにくさ)まで上がったりするんだよ。

    だから高速道路の大きなカーブでも、ペタッと路面に張り付いたように曲がっていく。もちろん重量がかさむマイナスはあるけど、それでも安定感があるし、乗り心地も全般に良くなってるケースが多いね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    ある種、独立懸架なのにラダーフレームが入っているような、頑丈な感じなんですね。

    ひとつ気になったんですが、クイックなステアリングレシオ(少しの操作で大きく曲がる設定)にしている割に、そこまでクイックには感じないという試乗記のコメント。あれはどういう設計意図なんでしょう。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    レシオがクイックなら、本来はクルマの動きもクイックになるはずなんだよ。

    ただ、足回りを少し柔らかめにしていると、タイヤに荷重がかかるまでに間ができるから、その分ゆったり動いて感じるのかもしれない。

    ハンドルを切って、クルマがロール(傾き)して、そこに荷重が乗ってからぐっと曲がる。そのロールの時間が長いと、唐突に曲がらないんだ。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    なるほど〜、理解できました。

    ハンドルの反応自体は俊敏だけれど、荷重の移り方が緩やかだから、乗り手には穏やかに感じられると。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    そう、ホンダは最近、街乗りのクルマの反応を、あえて穏やかに仕上げる傾向が強いんだよ。

    昔のホンダは足が固くてキビキビ動くのが”らしさ”だったけど、今は乗り心地と運転しやすさに舵を切ってる。N-BOXも3代目からすごく乗り心地が良くなって、1代目、2代目とは比べ物にならない。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    それは意外ですね。何か理由があるんですか?

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    ある調査だと、日本のユーザーは乗り心地重視なんだって。

    しかも、なぜ乗り心地が悪いと車酔いするのかを突き詰めると、車内でスマホを見るからなんだよね。

    揺れる車内でスマホを見ると酔いやすい。それで各社、乗り心地重視に振ってるという流れらしい。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そうか、スマホね。

    時代を映した話ですね。

    もっとも、私が乗っているスズキのスペーシアギア(MK53S)は逆で、足回りは硬めというか、しっかりしていますね。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    スズキはむしろホンダと逆で、絶対にロールさせない、という方向だね。

    同じ軽のスーパーハイトワゴンでも、メーカーごとに考え方が全然違ってきてるんだよ。

EV充電スタンドで"バトル勃発"? 大岡さんの実体験

  • リセバ総研所長 床尾一法

    ところで、リセバ総研で集計している買取査定の年式と走行距離データを見ていると、EVって短期間で手放す人と長く乗る人が、くっきり分かれるんですよ。

    補助金の保有義務期間の絡みもあるとは思うんですが、初回の車検、つまり3年落ちまでで売る人が多い。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    EVって、生活の中で上手に使おうとすると、ちょっと頭を使うんだよね。

    「ここで何分充電すれば、どのくらい走れる」というのがイメージできてこないと。

    ガソリンスタンドがどこにでもあって、ポンと入れて何も考えずに走ってきた人からすると、面倒だなと思う人はいるんじゃないかな。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    確かに。ただでさえスマホの電池管理も煩わしいのに、クルマでもそれをやりたくない、と。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    しかも下り坂だと航続が延びたり、上り坂だと一気に減ったり。

    行く先の高低差まで考えなきゃいけなかったりする。

    片道350kmの場所へ行こうとすると途中で2回は充電しなきゃ、でも空いてるかな、どこの充電器が90kWで効率がいいかな……なんて始めると、もう頭が痛くなるよ。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そういえば、海外で充電待ちのドライバー同士で充電スペースを巡る喧嘩の動画がバズってました。

    終わったら速くどけと。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    いやね、それに近いことは僕も昔から何度も経験してるよ。

    リーフの試乗で充電スタンドを利用したときに、充電が終わったタイミングで、仕事だからどのくらい電気が入ったかメモを取ってたら、後ろのクルマにクラクションを鳴らされてね。クルマに戻って1分も経ってないのに「早くしろ」って怒られる

    イライラしやすい人はEVに乗っちゃダメだね(笑)。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    実際に体験済みだったとは。

※画像はイメージです
  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    逆に、僕が(先に充電しているクルマがいるスペースの)後ろに並んだ時は、リーフに乗ってた60代くらいのご夫婦がわざわざ降りてきて、「すみません、あと10分ほどで終わります」って言いに来てくれたこともある

    きっと過去に嫌な思いをして、先に言っておいた方がトラブルにならないと学んだんだろうね。真面目な方だなと感心したよ。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    なんか、逆に申し訳ない気持ちになっちゃいますね。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    あとは、無料開放の充電スタンドも考えものでね。

    ある病院が善意で急速充電器を無料開放したら、電気目当ての人ばかり来ちゃって。しかも故障して「使えません」と貼っておいたら、「なんで使えないんだ」と怒鳴り込んでくる人までいるみたい。

    あと、高速道路でも隣にリーフが走ってたりすると、「やべ、次のサービスエリアで先に充電されたら30分待ちだ、急がなきゃ」なんて、こっちまで妙な競争心が湧いてくる(笑)

    そんなことをやってると、もう考えすぎて「充電、面倒くさい」ってなっちゃう人もいると思うよ。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そういうインフラの実情を抜きに「普及」と言われても難しいところですね。

    いいクルマでも、そのクルマを利用する環境面での課題が普及を妨げている部分はあるでしょう。

リセールデータで読み解くEVの"二極化"

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そして面白いなぁと感じたのがテスラの査定データで、3年落ちまでで手放す人は走行距離が2万km程度なのに、4年落ちになると一気に4万km台に跳ね上がる。

    補助金を受けた際の保有義務年数を境に、最初から手放す前提の人と、腹をくくって使い倒す人に、きれいに分かれるんです。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    使い倒す人か、そうでないか。

    EVは試しに買ってみたけど、やっぱり合わなかった、次の車検までは通さなくていいや、という人も一定数いるんだろうね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    日産 リーフになると歴史が深いということもあって、データが15〜16年落ちまで残っています。

    11万km乗っている個体もありますね。

    ここでも3年落ちと4年落ちで、走行距離の段差がはっきり出ます。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    リーフはモデルチェンジのタイミングも影響してるかもしれないね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そのうえで興味深いが日産の「アリア」なんです。

    走行距離あたりでどれだけ価値が残るか、リセバ総研では走行キロメートルあたりの単価が高いほど「長く乗っても価値が落ちにくい」という新しい指標を準備しているんですが、その上位にアリアが入ってくる。

    去年1年間で26台のうち10台という母数ですが、平均走行距離も3万5000kmほど。ハリアーやヴォクシーのハイブリッドよりも、長く乗っても価値が落ちにくいとも言えるんですよ。

    走行距離に対する価値の維持という点でGRやシビックタイプR、86といったプレミアムなスポーツに囲まれたゾーンにアリアがいる。

    これ、どう思われます?

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    それはたぶん、最初の一発目でリセールがガクンと落ちて、もう底値になっているからだと思うよ。

    そこまで落ちちゃうと、1万km増えようが2万km増えようが、あまり変わらなくなる。今はちょっと異常値かな。

    本来EVは距離を走れば電池に負荷がかかって価値が下がっていくものだからね。世代が変わって認知が進めば、また差が開いてくると思うよ。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    いきなり底値になった分、下がりようがないまま来ていると。

    逆に言えば、そこにこそ”神コスパ感”がありますね。年式の幅が広がって経年が進めば、数字はまた変わってくるかもしれませんが。

アルファードとヴェルファイアの"残クレ"をめぐる本音

  • リセバ総研所長 床尾一法

    じつは、このアリアと似た現象がヴェルファイアにもあるんです。走行距離あたりの価値維持でいくと、実はアルファードより粘るんですよ。ヴェルファイア自体の新車価格がアルファードより高いという点と、玉数が少ないという事情もあるかもしれませんが。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    それはアルファードが嫌な人、あるいは心底ヴェルファイアを愛してる人が買ってるからじゃないかな。

    実は40系ではヴェルファイアを作る予定がなかったらしいんだけど、”鶴の一声”で「熱いファンがいるんだから作らなきゃ」となったそうでね。

    20系で大ヒットして、30系でちょっと売れ行きが落ちても、それでも乗り換えて「俺はヴェルファイアが好きなんだ」という人が結構いるらしい。

    そういうマイノリティを切り捨てなかったのは、いいことだと思う。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    ヴェルファイアはグレード展開も絞られていますよね。

    一方で、アルファードは”残価設定ローンの代名詞”みたいなイメージまでついてしまって。

    ネットのまとめサイトでは「残クレアルファード」なんて言葉が定着しつつあって、真偽はともかく「アルファード=残クレと思われたくないから乗り換えたい」という主婦の投稿まで見かけました。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    正直、あれは自動車メーカー側のうまい商売だなと思うけどね。

    本来は買えない人に、残価を差し引いて買いやすくする仕組みという見方もできる。ちょっとサブプライムローンみたいなところもある。

    アルファードくらい高値が付いてりゃ、残価設定ローンも考えようによっては悪くないのかもしれない。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    リセールが高いという理由だけで買っている人も、相当います。

    当年式の中古流通が異常に多いんですよ、アルファードは。登録済未使用車というわけでもなく、投機的に買っている人がかなりいるようで。

    2026年6月から7月にかけては、いまのところ相場の下落が激しいですが。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    3年で36回払い、諸費用が50万円かかったとしても、月2万円ほどで乗れるなら、実質レンタカー感覚だよね。

    それならアクアに乗ってるより得かもしれない。

    変な話、NISAをやるよりリスクが低い、なんて言い方もできてしまう。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    私は懐疑的で(笑)

    諸費用や手間を考えたら、言うほど得るものがあるカーライフなのかどうかは疑問です。

    ちなみにアクアだと、3年落ちでも6割ほどのリセールは堅い。他社が5割台に落ちるところを、トヨタ車は確実に6割以上で粘る。そこがトヨタの恐ろしさですね。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    まあ、月2万円でアルファードに乗れるならラッキー、という考え方もある。

    どうなのかな、とは思うけどね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    ある種のレンタカー感覚ですよね。

    もっとも、リセバ総研の所長がこう言うのもなんですが、そもそも売る前提でクルマを買うだけじゃなくて、気に入れば乗り続けるという接し方が本質的にあるわけです。

    リセールバリューはあくまで売る時の指標であって、頭の片隅に置くのはいいけれど、売る前提で乗るというのも、なんだか楽しくないカーライフになってしまう可能性もあると考えています。