「価格なぜ急落?」とTVも報道する事態 2026年9月更新:独自データでアルファード中古車相場下落の真相を解説〜いったい何が起きていたのか?〜

2026年の夏、トヨタ アルファード40系の相場が再び崩れました。2024年初頭のピークから下落と踊り場を繰り返す「リセールバリューの王者」の中古車相場を振り返りながら、オークション現場の声、査定件数、新車販売台数、先代30系の動きなど、最新の買取査定データで「アルファード買取相場のいま」を検証・解説します。

2026年6月から再び崩れ始めたアルファードの中古車相場

昨年、ミニバン市場のトップに君臨して高いリセールバリューを誇ってきた「トヨタ アルファード」の中古車相場に異変が起きていると話題になりました。2024年初頭のピークから下落し、2026年前半にはいったん落ち着いたかに見えたアルファード相場ですが、この夏、現行型40系の相場が再び崩れました。”バブル崩壊”と騒がれた下落はどこまで進んだのか、そして今どこに着地しようとしているのか。オークション現場の声と最新の買取査定データで検証します。

ミニバンの”王者”たるトヨタ アルファードの中古車相場にいったい何が起きていたのか。ガリバーでの査定データを振り返りつつ、リセバ総研所長の解説でこれまでの経緯を紐解いてみました。

トヨタ アルファードとはどういったクルマなのか?

小さい頃からのクルマ好きで、大学生で免許を取ると貯めたバイト代で中古車をすぐに購入。以来、年間数万キロを走り回って無事故を維持していることを密かな誇りにしている。趣味は、ドライブ旅行とモータースポーツ。カメラを持ってサーキットに行くと流し撮りに命を懸ける。一般ドライバーの視点で、カーライフとリセールバリューの「これってどういうこと?」を紐解いていきます。

トヨタ アルファードは、トヨタが誇るフラッグシップミニバンで、ミニバン市場における最上級モデルとして常に市場を牽引してきました。広い室内空間と快適な乗り心地、そして洗練された高級感を備えているのが特徴で、乗用車としてだけでなく、ハイヤーなどビジネスシーンでも活躍しています。

現行モデルは押し出しの強い大型のフロントグリルとLEDヘッドライトによる威厳と存在感あふれるエクステリアが特徴で、インテリアは上質な素材を使用した高級感と高い静粛性、様々な快適装備によって航空機のファーストクラスのような快適な居心地を実現しています。もちろん、トヨタの安全運転支援システム「Toyota Safety Sense」も採用されており、高い安全性も提供されています。

パワートレインは、ガソリン車、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車の3種類をラインナップしており、車両本体価格は2026年8月時点でガソリン車の「Z」(FF)が5,599,000円。
ハイブリッド車の「G」(FF)が同じく5,599,000円、「Z」(FF)が6,399,800円、「エグゼクティブラウンジ」(FF)が8,649,300円。
プラグインハイブリッド車(PHEV)の「Z」(4WD)が7,649,400円、「エグゼクティブラウンジ」(4WD)が10,699,700円となっています。

ちなみに、同じくトヨタの高級ミニバンである「ヴェルファイア」は、アルファードと共通のプラットフォームをベースにデザインや走行性能、パワートレインをよりスポーティーに味付けした兄弟車にあたります。

トヨタ アルファードの中古車価格はなぜ高騰したのか?

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    では、そもそもトヨタ アルファードの中古車価格はなぜここまで高騰していったのでしょうか。そこには様々な要因が考えられます。

ひとつは、人気モデルであることによる新車への注文殺到です。
メーカー側が大量のオーダーを抱えてしまうと、新車を注文しても実際に納車されるまで長期間待たされてしまうため、「すぐにアルファードに乗りたい」と考える消費者は状態の良い中古車に注目。その結果、中古車の需要が高まって価格が高騰していきます。
特に、コロナ禍に端を発する世界的な半導体不足は日本の自動車産業にも大きな影響を与え、メーカーの生産能力が低下したことによって、新車納期の延長と中古車価格の高騰に拍車を掛けました。

もうひとつの要因は、海外需要の高まりです。
トヨタ アルファードは日本国内のみならず海外からも富裕層を中心に人気が高く、状態のよい中古車は海外市場向けに高値で取引されています。しかも昨今の円安によって、海外から見るとクルマの価値に対して相対的に安いクルマに見えていました。

こういった要因によって、国内の中古車価格も押し上げられていったのです。

そして、「アルファードは高く売れる」というムードが顕在化すると、そのリセールバリューの高さに注目して投機目的でアルファードを購入するという層も出現し、相場価格をさらに押し上げていきました。

買取査定データの推移からどういったことが見えるのか?

このように”バブル”とも言える価格高騰を経験したアルファードですが、その後の値動きはどのような状況なのでしょうか。ガリバーの買取査定データから、現行型40系の査定件数と平均売却予想額の推移を検証してみましょう。

平均売却予想額とは?
買取査定に持ち込まれ査定検査したクルマがオートオークション等で落札または売却される際の金額を予測し、全査定件数で平均化した金額です。

※平均売却予想額は、あくまで中古車流通における売却金額の予測値を平均化した数値であり、ガリバー店頭での買取金額とは異なります。

※ガリバー店頭での実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、使用状態によって異なります。

現行型(40系)アルファードの平均売却予想額は、2024年1〜3月期をピークに下降を続け、2025年3月にガソリン車(AGH40W型)が550万円前後、ハイブリッド車(AAHH40W型)が620万円前後まで下がったところでいったん下げ止まりました。そこから2026年6月までの約1年3ヶ月は、ガソリン車が540〜590万円、ハイブリッド車が550〜620万円の範囲で横ばいに近い動きです。

ところが2026年7月に入ると再び相場が崩れ、ガソリン車は6月の551万円から7月には519万円へと、ひと月で約6%下落しました。ハイブリッド車も558万円から532万円へ下げています。8月に入ってからは週次の集計でハイブリッド車が先に値を戻しましたが、ガソリン車は500万円前後で足踏みしており、動力別で明暗が分かれています。

査定件数は価格と反比例する形で増え続け、2026年4〜6月には40系4型式の合計で月300件を超えて過去最多を更新しました。売却査定件数の増加=売却意向のユーザーの増加が、平均売却予想額を押し下げている構図はここ2年変わっていません。

トヨタ アルファードの平均売却予想額(買取相場)推移
トヨタ アルファード 現行型40系 2023年8月〜2026年7月(月次集計)
集計月 ガソリン車(AGH40W型)
平均売却予想額(買取相場)
前月比 ハイブリッド車(AAHH40W型)
平均売却予想額(買取相場)
前月比
2023年8月
¥7,809,091
━
¥9,166,667
━
2023年9月
¥8,210,000
▲ 105%
¥9,580,000
▲ 105%
2023年10月
¥7,943,750
▼ 97%
¥9,233,333
▼ 96%
2023年11月
¥8,050,000
▶ 101%
¥9,633,333
▲ 104%
2023年12月
¥8,171,818
▶ 102%
¥9,000,000
▼ 93%
2024年1月
¥8,083,333
▶ 99%
¥9,875,000
▲ 110%
2024年2月
¥8,284,375
▲ 102%
¥10,064,286
▶ 102%
2024年3月
¥7,637,586
▼ 92%
¥10,700,000
▲ 106%
2024年4月
¥7,207,143
▼ 94%
¥9,110,000
▼ 85%
2024年5月
¥7,318,333
▶ 102%
¥9,386,667
▲ 103%
2024年6月
¥7,275,000
▶ 99%
¥8,468,750
▼ 90%
2024年7月
¥7,507,636
▲ 103%
¥8,666,250
▲ 102%
2024年8月
¥7,558,163
▶ 101%
¥8,115,217
▼ 94%
2024年9月
¥7,438,219
▶ 98%
¥7,559,000
▼ 93%
2024年10月
¥6,945,211
▼ 93%
¥7,192,857
▼ 95%
2024年11月
¥6,635,735
▼ 96%
¥7,022,500
▼ 98%
2024年12月
¥6,427,945
▼ 97%
¥7,071,000
▶ 101%
2025年1月
¥6,662,910
▲ 104%
¥6,942,045
▶ 98%
2025年2月
¥6,240,841
▼ 94%
¥6,545,588
▼ 94%
2025年3月
¥5,496,972
▼ 88%
¥6,204,054
▼ 95%
2025年4月
¥5,485,333
▶ 100%
¥6,125,000
▶ 99%
2025年5月
¥5,608,636
▲ 102%
¥6,371,282
▲ 104%
2025年6月
¥5,649,700
▶ 101%
¥6,035,400
▼ 95%
2025年7月
¥5,531,905
▼ 98%
¥6,052,000
▶ 100%
2025年8月
¥5,585,253
▶ 101%
¥5,919,333
▼ 98%
2025年9月
¥5,592,991
▶ 100%
¥6,069,833
▲ 103%
2025年10月
¥5,563,358
▶ 99%
¥6,004,468
▶ 99%
2025年11月
¥5,643,738
▶ 101%
¥6,150,278
▲ 102%
2025年12月
¥5,815,729
▲ 103%
¥5,930,645
▼ 96%
2026年1月
¥5,914,541
▶ 102%
¥6,008,000
▶ 101%
2026年2月
¥5,657,230
▼ 96%
¥5,974,127
▶ 99%
2026年3月
¥5,467,050
▼ 97%
¥5,824,677
▼ 97%
2026年4月
¥5,409,548
▶ 99%
¥5,541,176
▼ 95%
2026年5月
¥5,543,750
▲ 102%
¥5,542,095
▶ 100%
2026年6月
¥5,506,875
▶ 99%
¥5,578,077
▶ 101%
2026年7月
¥5,189,433
▼ 94%
¥5,323,623
▼ 95%

中古車市場でトヨタ アルファードに何が起きていたのか?

それでは、こうしたアルファードの中古車相場動向について、リセバ総研ではどうみているのでしょうか。所長に聞いてみました。

リセバ総研所長 床尾一法

リセールバリュー総合研究所 管理運営者

中古車情報誌の最大手での制作、自動車メディアの立ち上げ責任者などを経験。20年以上マーケティングのインハウスやコンサルタントで活動。2017年に人材開発へ転向。対話空間や学習空間の設計、言語化と構造化設計を得意とする。CompTIA CTT+ Classroom Trainer Certification取得。2023年より、マーケティングに復帰。中古車マーチャンダイジングの研究とともに、メディア運営設計を担っている。実は元カメラマン。

当記事は筆者の個人的な主観・考察による内容で構成されています。公式の見解ではございませんのでご注意ください。

※コメントは特記以外2025年8月掲載時点のものです。
※2026年3月コメントを追記しました。
※2026年9月コメントを追記しました。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    アルファード40系の発売以降、中古車買取市場ではこれまでどのような動きだったのでしょうか?

  • リセバ総研所長 床尾一法

    査定件数の動きでは、2024年9月から一気に増えています。平均売却予想額は厳密にはさらに前の7月頃からもう崩れ始めています。

    平均売却予想額のピークは2024年1月から3月の(中古車流通の)繁忙期あたりでしたね。その後に相場は下降傾向で、下落率も徐々に拡大しています。
    2024年末の改良で中古車流通が増えたという意見もありますが、実は2024年の夏あたりから相場は下がっています。

    ただし、これは「アルファードの価値が下がった」というよりは「これまでの流通価格が特殊だった」と考えています。以前は新車価格を超える在庫もありましたが、最近では大体500万円から800万円台のイメージです。いわゆる“高級車の中古車らしい価格帯に落ち着いた”とも言えると思います。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    アルファードはなぜここまでバブル的な価格の上昇が加速して、そして収束しているのでしょうか?

  • リセバ総研所長 床尾一法

    価格の高騰については、新車の納期が長く世の中に新車が出回っていなかったことと、輸出需要が大きな要因です。

    新車販売台数の動きを見てみると、2024年7月に販売台数を一気に伸ばし、その後生産ラインのストップなどもあって9月に掛けて販売台数は一気に落としているものの、その後に再び復活しています。2025年は年間で約8万7千台、前年比で1割増でした。

    買取査定に持ち込まれる数も新車の供給が安定した時期から一気に増えており、平均売却予想額の下落幅も大きくなっています。

一般社団法人 日本自動車販売協会連合会 公表データよりグラフ作成
  • リセバ総研所長 床尾一法

    2026年に入ってからの新車販売は、2〜3月に6,200〜6,400台程度まで落ち込んだものの、4月以降は8,300〜8,500台程度で推移していて、1〜7月の累計は約5万2千台と前年同期並みです。

    新車が潤沢に供給され続けている一方で、買取査定の件数も右肩上がりが続き、2026年4〜6月には月300件を超えました。

    つまり、新車も中古車も市場に潤沢に流通している状態です。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    もうひとつの要因だった輸出関係の動きはどうでしょうか?

  • リセバ総研所長 床尾一法

    1つは海外市場での飽和が関係しているのではないかと考えられます。

    単純にアルファードを買いたいという人が減ってきたということです。

    もう一つは輸出に関わるバイヤーさんの増加です。
    輸出ビジネスに関わる方が増えて、供給も過多になってきたという状況のようです。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    アルファードの中古車価格高騰は、一般的なユーザーの目にも留まるぐらい知られた事象になっていましたね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そうですね。これまでは、新車の在庫不足が話題となり、輸出需要の高まりもさらに加速させる要因となって、どんどん相場が高騰していきました。

    ですが、現在では国内の流通は新車の供給も安定していますし、中古車在庫も潤沢です。

    海外の需要も頭打ちになったことで、これまでのような特殊な相場の高騰はないであろうと考えられます。

    それでも、異常な高騰から普通に戻ったというだけで、クルマの価値そのものが下落したわけではありません。リセールバリュー値(残価率)も十分に高いスコアを維持しています。

追記:2026年のアルファード買取相場はどのように動いているのか?

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    この記事を公開してから1年が経ちました。

    アクセス数は依然として高いとお聞きしています。

    2026年前半は「一段落した」というお話でしたが、この夏の動きはいかがでしょうか。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    前半は落ち着いていたんですけど・・・6月下旬から相場が再び崩れました。

    2026年8月29日集計の最新データで見ると、現行型(40系)アルファードのガソリン車(AGH40W型「Z」)の平均売却予想額は、3年落ち(2023年式)で約491万円。リセールバリュー値(残価率)は91%です。

    2月時点では同じ3年落ちが約543万円で残価率101%でしたから、半年で約50万円、10ポイント下がったことになります。

集計期間:2026年8月2日(日)〜2026年8月29日(土)査定件数
トヨタ アルファード AGH40W型 Z105 件
経年 年式 新車価格※ 平均売却予想額
(買取相場)
リセールバリュー値
当年式 2026年式 555.0万円
¥5,245,000
95%
1年落ち 2025年式 555.0万円
¥5,146,451
93%
2年落ち 2024年式 540.0万円
¥4,922,888
91%
3年落ち 2023年式 540.0万円
¥4,910,000
91%
※車両本体価格(当該年の後半に改定された価格は翌年に反映している場合があります)
  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    それでも9割超えというのは、さすがは「王者アルファード」ですね。半年前まで「全年式で100%以上」だったのを考えると、ようやく普通の高級車の残価率に近づいてきたとも言えそうですが。

    ハイブリッド車はどうでしょうか。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    ハイブリッド車(AAHH40W型「ハイブリッドZ」)の同じ3年落ちは約471万円で、新車価格620万円に対してリセールバリュー値は76%。2月時点の88%から12ポイント下げています。

    ガソリン車との差は相変わらず大きいですね。ただ、8月の週次の動きではハイブリッド車のほうが先に値を戻していて、下落の「深さ」ではガソリン車のほうが厳しい状況です。

集計期間:2026年8月2日(日)〜2026年8月29日(土)査定件数
トヨタ アルファードハイブリッド AAHH40W型 ハイブリッド Z35 件
経年 年式 新車価格※ 平均売却予想額
(買取相場)
リセールバリュー値
当年式 2026年式 635.0万円
¥5,953,333
94%
1年落ち 2025年式 635.0万円
¥5,225,555
82%
2年落ち 2024年式 620.0万円
¥5,066,428
82%
3年落ち 2023年式 620.0万円
¥4,706,666
76%
※車両本体価格(当該年の後半に改定された価格は翌年に反映している場合があります)
  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    3月の時点で「底を打ったと断言するのは難しい」とおっしゃっていましたが、その通りになってしまいましたね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そうなんです。前回と同じく、40系で最も査定件数が多い「2024年式」のガソリン車(AGH40W型)で見てみましょう。

    平均売却予想額は、2026年の年初に約580万円前後、2月末に約550万円まで下がったあと、4〜6月は530〜550万円で横ばいでした。それが6月末の週から崩れ始めて、7月中旬には500万円台前半、8月に入ると490万円前後まで下がっています。

    2月に「段階的な下落は続く可能性がある」とお話ししましたが、夏の下げは段階的というより、2024年秋の「滑り落ちるような下落」に近い動き方でした。

過去12週間の査定件数と平均売却予想額(買取相場)
サンプル年式:2024年式 トヨタ アルファード(AGH40W型)
集計期間(日曜〜土曜) 査定件数 平均売却予想額(買取相場) 予想額前週比
6月7日〜6月13日
11 件
¥5,540,000
━
6月14日〜6月20日
14 件
¥5,368,571
▼ 97%
6月21日〜6月27日
9 件
¥5,382,222
▶ 100%
6月28日〜7月4日
13 件
¥5,254,615
▼ 98%
7月5日〜7月11日
15 件
¥5,123,333
▼ 98%
7月12日〜7月18日
17 件
¥5,037,647
▶ 98%
7月19日〜7月25日
10 件
¥5,024,000
▶ 100%
7月26日〜8月1日
8 件
¥4,998,750
▶ 99%
8月2日〜8月8日
13 件
¥4,874,615
▼ 98%
8月9日〜8月15日
4 件
¥4,700,000
▼ 96%
8月16日〜8月22日
11 件
¥4,913,636
▲ 105%
8月23日〜8月29日
17 件
¥5,018,235
▲ 102%
  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    この下落は、輸出の需要が落ちたということなのでしょうか。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    いえ、今回は国内要因が大きかったようですね。

    この夏はガソリン車だけでなく、ハイブリッド車も一緒に下げていますし、2025年後半から輸出需要そのものは底堅かったようです。

    何が起きていたのかは、オークションの現場担当者が発信している情報を見たほうが理解が早いですね。

追記:2026年夏にオークションの現場で40系アルファードに何が起きていたのか?

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    オークションの現場では、どのような状況だったのでしょうか。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    オークション出品を担当している現場担当者が業務上の情報をやり取りをしているチャットがあるのですが、その内容を見る限り全国のオートオークション会場で同じような現象が起きていたようです。

    7月上旬に、首都圏の会場ではアルファードなど下落中の車両は応札が非常に弱くなっており、そろそろ見切りを付ける必要があるという報告が上がっています。

    同じ週、東海地区の会場では40系アルファード(AGH40W型「Z」)が大量に出品されたものの、セリで落札されたのは半分に届かない程度だったとのことです。「後から再度商談を申し込むほどの需要がなくなりつつある」というコメントが付いています。

    同じ日に、九州の会場からも、出品に対して落札は商談分を含めても半分ほどで、残りは流札という報告がありました。関西の会場では、再出品の車両がまったく応札されない状態だったとのことです。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    出品の半分も落札されないというのは、あの「アルファード」の話とは思えませんね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    そうですね、私もアルファードは引き合いが強いと思い込んでましたから、6月以降の相場下落が止まらない状態を見て驚きました。

    7月中旬になると滞留がさらに進んで、九州の会場では出品の3割程度しか落札されない週もあったようです。以前のように「出せば売れる」状況ではなくなりました。

    ランドクルーザー300のように、相場がピークアウトした車種の滞留が目立つ、という報告もありました。アルファードだけの話ではなく、これまで相場を牽引してきた高いリセールバリューを誇る人気車の評価が厳しくなっています。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    中古車を仕入れる側も慎重になっている、ということですね。

アルファードの相場下落はほぼ国内の要因によるものです。販売需要の変化というよりは、業者間取引での警戒感のほうがものすごく影響しています。

買う業者が減ったとともに、そもそも人気車種なので、メーカーもどんどん新車を作って供給してきました。結果として、買い替えなどによる売却も増え、中古車の流通量もめちゃくちゃ多くなっています。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    新車が潤沢に供給され、売却も増え、買う側の業者は警戒して手を出しにくい。

    オークションで落札されずに滞留し、相場を押し下げる。この夏のアルファードは、この循環に入っていたわけです。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    この状況はいつまで続くのでしょうか。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    8月後半には週次で値を戻す動きも見えていて、8月29日集計の速報でも「下げ止まって小康を保つ状態」としています。ただ、査定件数が減ったわけではありませんし、オークションに滞留した車両が捌けるまでは時間がかかります。

    秋の需要期に向けて業者の仕入れマインドが戻るかどうか。ここが当面の分かれ目でしょうね。

追記:輸出と為替の影響はどう変わったのか?

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    ところで、アルファードは輸出需要が相場を押し上げたということですが、日本の中古車輸出は現在どのような状況なのでしょうか。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    輸出の話ですが、アルファードに限った話だとどうでしょうか?

  • リセバ総研所長 床尾一法

    例えば、アルファードの主要な輸出先であるマレーシアでは、AP(Approved Permit)と呼ばれる輸入許可証の年間発行枠が約35,000台に制限されています。

    毎年、年の後半にはこの枠が埋まって流通が鈍るというパターンです。

    それと、現地の関税と物品税を合わせると、最終的に中古車の価格がCIFという「海上保険込み原価」の2〜3倍にもなるようですね。

    それでも売れるほど人気があるわけです。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    先程おっしゃっていた為替の影響はどの程度あるのでしょうか。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    円安の影響はかなり大きいでしょうねぇ。

    海外のバイヤーから見ると、円安のおかげで日本の中古車が相当割安に見えている状態が続いています。

    もし今後円高に転じれば、その割安感がなくなるわけですから、輸出向けの買い付け価格にはマイナスに作用します。逆に、円安がさらに進めば輸出需要は底堅いでしょう。

    アルファードの相場を見るうえでは、為替と輸出先の規制動向は引き続き無視できない要素です。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    アルファードやランクル一族のようなクルマの場合、国内の需要だけでなく海外からどれだけ引き合いがあるかで相場が上下に振れる状態は、しばらく変わらなさそうですね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    ひとつ補足しておくと、この夏の下落は輸出要因ではありません。輸出が止まって下がったのではなく、国内の流通量が過多で、業者の警戒感から買い控えが発生したようです。

    輸出需要は「下支え」として効いている、と見ておくのがよいでしょう。

追記:先代アルファード 30系の相場はどう動いているのか?

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    ここまで現行型の40系を中心に見てきましたが、先代の30系の買取相場はどうなっているのでしょうか。

    40系につられて下がっているのでしょうか。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    30系も下げてはいますが、型式全体の平均で見れば40系ほどではありません。

    30系で査定件数最多のガソリン車(AGH30W型)の平均売却予想額は、2026年2月の約301万円から8月には約279万円で、半年の下落率は7%ほど。同じ期間に40系ガソリン車(AGH40W型)は約566万円から約502万円へ11%下げていますから、値頃な30系のほうが踏みとどまっています。

    ただ、量販グレードの「2.5S Cパッケージ」を年式別に見ると、4年落ち(2022年式)が約386万円でリセールバリュー値は82%、5年落ち(2021年式)は約340万円で73%です。2月時点はそれぞれ88%と82%でしたから、5年落ちは半年で1割ほど下げていて、値頃な年式ほど売りが出ている印象です。

集計期間:2026年8月2日(日)〜2026年8月29日(土)査定件数
トヨタ アルファード AGH30W型 2.5S Cパッケージ198 件
経年 年式 新車価格※ 平均売却予想額
(買取相場)
リセールバリュー値
4年落ち 2022年式 468.2万円
¥3,855,000
82%
5年落ち 2021年式 468.2万円
¥3,398,157
73%
6年落ち 2020年式 466.4万円
¥3,089,534
66%
7年落ち 2019年式 438.4万円
¥2,942,173
67%
8年落ち 2018年式 436.2万円
¥2,724,705
62%
10年落ち 2016年式 417.4万円
¥2,146,153
51%
11年落ち 2015年式 417.4万円
¥1,680,000
40%
※車両本体価格(当該年の後半に改定された価格は翌年に反映している場合があります)
  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    40系が出て旧型になってもこの相場ということは、相変わらず中古車市場で人気が高いということですよね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    はい、リセールバリューは需要と供給によって決まりますからね。

    アルファードは「暴落」で話題になっていますけど、40系の中古車は3年落ちでも500万円前後と、まだまだ高価です。

    予算的に手が届かない方にとっては、最終型が300万円台後半から選べる30系の方が現実的な選択肢でしょう。それでも400万円を超える車両が大半ですが。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    型落ちの中古車とはいえ、トヨタの最高級ミニバンが300万円台から探せて選べるというのはアリですね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    30系は結構な台数が売れて査定件数も多いですからね。

    年式や走行距離の組み合わせによっては、コスパの高い在庫に巡り会えるかもしれません。

    次は型式単位で経年別のデータ(2026年8月29日の集計)を見てみましょう。

    型式別の査定件数で最多となる30系のガソリン車(AGH30W型)は、5年落ち(2021年式)でも平均売却予想額が約312万円です。平均走行距離は約47,000kmと1年1万kmを切っていますので比較的低走行と言えますが、新車価格が約360〜468万円だったことを考えると、それでも相当に高い残価率を保っています。

集計期間:2026年8月2日(日)〜2026年8月29日(土) 査定件数合計
アルファード AGH30W型 358 件
経年 年式 査定件数シェア 平均売却予想額
(買取相場)
平均走行距離
3年落ち 2023年式
7.5%
¥3,828,518
36,896 km
4年落ち 2022年式
14.8%
¥3,557,358
41,256 km
5年落ち 2021年式
18.7%
¥3,120,746
46,882 km
6年落ち 2020年式
20.1%
¥2,847,361
64,246 km
7年落ち 2019年式
10.9%
¥2,628,717
65,127 km
8年落ち 2018年式
7.8%
¥2,472,857
80,730 km
9年落ち 2017年式
6.7%
¥1,675,833
91,159 km
10年落ち 2016年式
7.8%
¥1,868,571
85,593 km
11年落ち 2015年式
5.6%
¥1,414,000
106,669 km
12年落ち以上 2014年式以前 — — —
  • リセバ総研所長 床尾一法

    ただ、ご注意いただきたいのは、輸出先の年式規制との関係です。

    例えばケニアやタンザニアでは製造から8年未満の車両しか輸入できない。8月集計では8年落ち(2018年式)が約247万円、9年落ち(2017年式)が約168万円と、ここで80万円ほどの差が開いています。2月集計では差が約65万円でしたから、境目はむしろ広がっています。

    来年になれば2018年式がこの境目の外側に出ます。2018年式のオーナーで売却を考えている方は、輸出の終盤に当たる10月ごろ(※遅くなると船便の日程の関係で年を越してしまう)までに相場を確認しておく価値があるでしょう。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    年式と時期を把握しておかないと、輸出の対象になれるかどうかで相場が大きく変わってくるので、売却時には要注意ですね。

アルファードはリセールバリューが高いうちに売却するべきクルマなのか?

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    こうした相場の動きがある一方で、アルファードのオーナーのなかには高いリセールバリューを念頭に残価設定型ローンなどを組んで早期売却を検討している方も多いと思います。
    今後どのように判断すべきでしょうか?

  • リセバ総研所長 床尾一法

    リセールバリューの高いうちに早期売却するという選択肢もあるでしょうが、維持できる状況なのであれば長く乗り続けるのもアリなのではないでしょうか。

    本来の「カーライフを豊かに過ごそう」という考えから高級ミニバンを買ったのだとするならば、長く乗ることがクルマにも環境にも一番良いのではないかと個人的には考えてます。

    一方で、リセバ総研は「リセールバリュー」という資産価値を意識して中古車ライフを楽しもうという視点で運営しています。中古車としての価値が高いうちに乗り換えて、いろいろなクルマを乗り換えて楽しもうという考え方もあります。

    どちらもアルファードに限った話ではありませんが、相場に合わせて右往左往して判断するというよりは、納車から1年が経った頃、あるいは車検を迎える3年目や5年目に「このままこのクルマとカーライフを楽しもうか?」それとも「今のリセールバリューで売却して次はどんなクルマを楽しもうか?」と、ご自身のカーライフの価値観を重視して判断していただきたいですね。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    例えば、5年以上乗り続ける、5万キロ以上乗るといった中長期的な乗り方をしても、アルファードのリセールバリューは他のクルマと比べて落ちないのでしょうか?

  • リセバ総研所長 床尾一法

    クルマの状態や使われ方によりますが、基本的には極端には落ちないでしょう。アルファードのリセールバリューそのものが他のクルマと比較して断然高いですから。

    なんだか金額的価値が高いクルマという見られ方をしてしまっていますが、そもそも性能の高さや快適性で人気がある高級ミニバンなのですから、長く乗って、できるだけリセールバリューを保って売るという乗り方には向いているクルマだと思います。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    そうですね、クルマとしての評価も高いですし、良いミニバンであることには変わりませんね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    ただ、「人気」という観点でのリセールバリューへの影響度合いで言えば、今後のことはわかりません。

    現在の高級ミニバン人気に陰りが生じた場合には、リセールバリューの見通しは怪しくなってきます。すでにその兆候が2025年から見えてはじめていて、物価高騰による消費の変化もあってか、比較的高価なミニバンは中古車の動きが鈍くなっています。

    それに、もしも今後のモデルチェンジなどをきっかけにアルファードのイメージが大きく変わってしまった場合、旧型となる現行型の人気がさらに増すことも考えられますし、逆に一気にデザインが陳腐化する可能性もあります。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    モデルチェンジに向けた動きが見えてきたら、現行モデルのオーナーはリセールバリューの変動に目を配ったほうが良いですね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    現在の路線を踏襲してモデルチェンジした場合には、旧モデルのリセールバリューが極端に(年式なり以上に)下落するということはないと踏んでます。

    来たるべき新型の快適性能は更に磨かれることでしょうが、基本的な性能差がそれほど大きくなるとは思えないからです。

    むしろ型落ちになることで中古車としての価値(コスパなど)が高まることで需要が再び伸び、リセールバリューがそれほど下がらずに維持し続ける、あるいは上昇してしまう可能性もあります。
    スバルの旧型(SK系)フォレスターや、ノマド発売後のジムニーシエラがその傾向です。いずれも輸出需要の影響も大きいですが。

    それに、現行モデルに乗っているオーナーは「次のモデルチェンジまで大切に乗り続けて高級ミニバンのカーライフを楽しむ」という選択肢もあるのではないでしょうか。
    次期モデルが出たタイミングというのは、旧型モデルにとっては“中古車として高品質で魅力的な価格帯”に入ることになるので、そういったタイミングを見定めて売却すれば、リセールバリューの水準を高めに維持したまま買い取られる可能性も高いでしょう。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    この夏の下落を受けて、「今のうちに売ったほうがいいのか」と迷っているオーナーも多いと思います。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    判断の軸は変わりません。40系は3年落ちで残価率9割、30系でも5年落ちで7割超という水準は、他の車種から見れば依然として破格です。

    ただ、もはや「新車価格を超える中古車」ではありませんし、これまでの相場も異常と言える水準でした。残価設定型ローンの残価を上回る売却額を前提にしていた方は、一度、今の相場で試算し直しておくことをおすすめします。

    売るにしても乗り続けるにしても、数字を知ったうえで決めるのが一番です。

リセールバリューを踏まえたクルマとの向き合い方とは?

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    まとめると、アルファードを巡る相場状況は、これまでの高騰が特殊な状態で、現在はそれが一般的な人気の中古車としての相場感に落ち着いていると理解すればいいのですね。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    今までのアルファードの扱われ方は特殊だったと思います。

    ここ数年は、クルマ以外の様々なジャンルで同様の現象が起きています。私が見える範囲でも、国産メーカーでありながら日本の市場が縮小した国内の出荷よりも海外出荷を優先し、手に入らないという工業製品も増えました。

    ただ、中古車が他のプロダクトと異なるのは、主にオートオークションで流通する際の取引価格で相場が形成されていることです。
    流通量の少なく需要が高い中古車はオートオークションでも新車価格を超える高値がつくこともありますし、需要が減退して流通量が過多になれば相場は下落します。それが中古車販売店の店頭価格に反映されます。

    高すぎるとお客様の購入意欲も下がってしまうことがありますし、販売店側もこういった相場の高騰は仕入れにくさや売りにくさにもつながるので、苦慮しているようです。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    確かに、希少な限定車や趣味性の高い車種ならともかく、流通相場で語られることも多いミニバンというのは特殊ですね。

     

    さて、今回はトヨタ アルファードの中古車相場高騰と下落の変遷をまとめてきましたが、最後にリセールバリューを起点としたクルマとの付き合い方として、リセバ総研所長の意見をお聞かせください。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    わたくしゴトで恐縮ですが、自分の乗っているクルマが新車購入から6年です。リセールバリューの節目も3年目と5年目、すでに2回通り過ぎました。

    リセバ総研の平均売却予想額のグラフも5年落ちまで(買取相場速報と絶版車は除く)ですから、我が家のクルマもリセバ総研ベンチマークの対象外です。下の表を見ていただければわかりますが、5年落ちと6年落ちでは段差がすごい。

    輸出で人気のクルマの場合はまた違いますが・・・

集計期間:2026年8月2日(日)〜2026年8月29日(土) 査定件数合計
スズキ スペーシアギア 70 件
経年 年式 査定件数シェア 平均売却予想額
(買取相場)
平均走行距離
当年式 2026年式
5.7%
¥1,640,000
3,068 km
1年落ち 2025年式
10.0%
¥1,584,285
14,127 km
2年落ち 2024年式
4.3%
¥1,550,000
12,800 km
3年落ち 2023年式
8.6%
¥1,350,000
24,161 km
4年落ち 2022年式
5.7%
¥1,252,500
26,803 km
5年落ち 2021年式
20.0%
¥1,060,714
40,434 km
6年落ち 2020年式
17.1%
¥830,000
67,050 km
7年落ち 2019年式
28.6%
¥847,000
61,378 km
8年落ち以上 2018年式以前 — — —
  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    これは悩ましいタイミングですね、特に5年目は。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    まだまだ乗ってみたい、欲しい車もたくさんありますし、売却して次のクルマを探そうかと思いましたが、それでも子どもたちの成長を6年間見守ってきた「家族」としてまだまだ一緒にいてもらう選択をしました。

    カタチに一目惚れしたうえでの選択ですし、6年経っても走行性能や安全装備は満足できるレベルです。

    それに、物価上昇や老いてからの子育てという生活環境を考えると、経済的にもできるだけ長く活躍してもらいたい。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    買い替えで自動車市場が活性化してほしいところでもありますが、家族のことも考えると現実的な選択のひとつですね。

    愛着が湧けばなおさらです。

  • リセバ総研所長 床尾一法

    思い出や愛着はお金に変えられませんし、でも所有する資産の価値も落としたくない。リセールバリューはそういったカーライフの節目に有効な判断材料だと考えます。

    あくまで個人の意見ですが、常に相場情報に左右されて「もっと乗り続けたいけれどリセールバリューが落ちるから泣く泣く手放した」という結果に至るのも悲しい気がします。

    自分が乗って満足できるクルマを選び、売りたいタイミングでリセールバリューの傾向をチェックする。相棒として長く乗り続けたいのであれば、末永く乗り続ける。そんなカーライフが理想ではないかと思います。

    一方で、人気のクルマやリセールバリューの高いグレードを購入し、モデルチェンジのタイミングで中古車需要が高いうちに売却して、また次のクルマに乗り換え続ける・・・という指向性もカーライフのひとつのあり方だと思います。

    私も若かりし頃はそうやってハイパフォーマンスカーを乗り換え、楽しんできました。

    自分自身にとってどのようなカーライフを実現したいのか、自分にとっての「クルマの乗り方」の価値観を明確にすることが大切だと思いますね。