自動車情報メディア「CORISM」の大岡編集長によるスバルのSUV大研究!特徴や違いは?おすすめグレードは? スバルSUV購入ガイド&リセールバリュー:フォレスター/クロストレック/レイバック/アウトバック/ソルテラの違いと狙い目

SUV全盛のいま、スバルもフォレスターやクロストレック、レイバックに、販売終了のアウトバック、BEVのソルテラと個性派をそろえる。新車並みで取引される新型フォレスター、値落ちが大きく狙い目のレイバック、上級グレードがお得な先代フォレスターまで、5車種の違いや中古車相場、リセールバリューを解説とともにお届けする。

【自動車のプロ】大岡智彦

自動車情報メディア「CORISM」編集長

自動車情報専門のWebサイト「CORISM」編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポート、カスタムカーまで幅広くこなす。クルマは予防安全性能や環境性性能を重視しながらも、走る楽しさも重要。趣味は、コスパの高い中古車探しと、まったく上手くならないゴルフ。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。

ハリアーと同期のフォレスターから29年!スバルのSUVはなぜ違いが分かりにくい?

自動車業界を見渡すと、いまや全世界的にSUVブームが続いている。世界中のメーカーが車高の高いSUVのラインアップを増やし続けていて、車種の少ないスバルも例外ではない。2026年11月現在の公式サイトを見ると、ダイハツからOEM供給を受けるレックスを除いても、計5車種のSUVをそろえている。

ボクサーエンジン+AWDを武器とするスバル初のSUV、フォレスターが登場したのは1997年。奇しくも、トヨタの初代ハリアーと同じ年のデビューだ。

画像:スバル 初代フォレスター(SF系)

フォレスターはインプレッサとプラットフォームを共用したモノコック構造のSUVで、同時期のトヨタ ハリアーもカムリ/ウィンダムのシャシーを流用している。

画像:トヨタ 初代ハリアー

モノコックボディのSUVは、大ヒットしたトヨタ RAV4が登場するまではニッチな存在で、1990年代はラダーフレームの本格的なクロカンこそが主役だった(まだSUVという言葉が一般的ではなかった)。

だが、ハリアーやフォレスターが乗用車ベースのSUVという道を切り拓き、いまやこちらが世界の主流になっている。

スバルといえば、かつて一世を風靡したレガシィツーリングワゴンや、インプレッサを源流とするWRXに思いを馳せる中高年男性も多いことだろう。ところが、いまや3ボックスのセダンやステーションワゴンは主役ではない。SUVのスタイリングこそが、一般に求められる「普通のクルマ」の姿なのだ。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    スバルのSUVは、新車価格300万円以上の高価格帯が中心。

    デザインは、レイバックとソルテラを除いてアウトドアテイストが強めだ。

    トヨタのように多様な車種を開発できないこともあり、ステーションワゴンやハッチバックをSUVに仕立てたクロスオーバータイプが多い。

車種(型式) ベース車 パワートレイン 駆動方式 新車価格帯
フォレスター(SL系) SUV専用ボディ 2.5L S:HEV/1.8Lターボ AWD 385.0〜464.2万円
フォレスター(SK系) SUV専用ボディ 2.5L/2.0L e-BOXER/1.8Lターボ AWD 販売終了(2018〜2025年)
クロストレック(GU系) インプレッサ 2.0L e-BOXER/2.5L S:HEV FF/AWD 301.4〜405.4万円
レヴォーグ レイバック(VN系) レヴォーグ 1.8Lターボ/2.5L S:HEV AWD 405.9〜452.1万円
レガシィアウトバック(BT系) レガシィツーリングワゴン 1.8Lターボ AWD 販売終了(2021〜2025年)
ソルテラ(10系) BEV専用 BEV FF/AWD 517.0〜605.0万円
*新車価格はメーカー希望小売価格(税込)、2026年11月時点

加えて、4WDにこだわるスバルらしく、FF(前輪駆動)の設定が少ないのも特徴。今回取り上げるSUVのなかでFFを選べるのは、エンジン車ではクロストレックだけ。BEVのソルテラにもFFが用意されている。

スバルのSUVはインプレッサ・レヴォーグ・レガシィの“背高版”!違いはベース車

それではクロスオーバータイプのスバルSUVをいったん整理してみよう。

インプレッサがベースの「XV」→「クロストレック」

まず、5ドアハッチバックのインプレッサをベースとしたモデルが「クロストレック」。「インプレッサXV」、のちに「XV」となったシリーズの後継モデルだ。

画像:日本国内ではインプレッサとして4代目に当たる2代目「XV」GP系。北米では初代「XVクロストレック」(のちにXVがとれ「クロストレック」)となる。国内ではこのモデルからインプレッサの冠が取れて単独のXVとなったのだが、中古車情報媒体の掲載では「インプレッサXV」と表記されていることが多い。ハイブリッドモデルの「XV HYBRID」も追加された。
画像:3代目「XV」GT系。
画像:6代目インプレッサとなる4代目「XV」にして日本国内では初代の「クロストレック」。北米では3代目クロストレック・・・

現行のGU系では、インプレッサより先にフルモデルチェンジが行われ、主従が逆転した。このあたりも、SUVがクルマの当たり前の形になったことを物語っている。

レヴォーグがベースの「レイバック」

同じく、ステーションワゴンのレヴォーグをベースとしたモデルが「レイバック」(正式名は「レヴォーグ レイバック」)。

レガシィがベースの「グランドワゴン」→「ランカスター」→「アウトバック」

レガシィツーリングワゴンをベースとした「アウトバック」も長い歴史をもつ。かつては日本名「レガシィグランドワゴン」「レガシィランカスター」(海外では「アウトバック」)として販売され、BP系へのモデルチェンジで海外名のアウトバックに統一されたが、国内では「レガシィアウトバック」の名で売られてきた。

車種それぞれで結局なにがどう違う?

既存車をベースに、車高アップや無塗装樹脂のフェンダーといったSUVの記号を加えたクロスオーバータイプを増やし続けてきたスバルのSUV群。生産面でも開発面でも効率的とはいえ、こうして車種名の変更を繰り返してきたことも、スバルのクロスオーバーSUVに対する顧客のブランド認識を曖昧にしてしまっているのではないだろうか。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    SUVのトレンドもオフローダー的な本格指向が強くなり、クロストレックやレイバック、アウトバックのようなスタイルは、ややニッチなモデルになってきている。

そこで今回は、「結局なにがどう違うのかよく分からない」という人に向け、スバルSUVの特徴や違い、中古車相場からリセールバリュー、おすすめグレードまでを解説してみたい。

なお、2026年4月に発表されたばかりのトレイルシーカーは、中古車がまだ出回っていないため割愛する。

スバル 新型フォレスター(SL系)はS:HEVで燃費の弱点を克服し日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞!

画像:日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した6代目フォレスター(SL系)
スバル フォレスター(SL系)
発売 2025年4月
全長×全幅×全高 4,655×1,830×1,730mm
パワートレイン 2.5L水平対向4気筒+モーター(S:HEV)/1.8L水平対向4気筒ターボ
最高出力 S:HEV:エンジン160PS+モーター119.6PS/1.8Lターボ:177PS
最大トルク S:HEV:エンジン209N・m+モーター270N・m/1.8Lターボ:300N・m
燃費(WLTCモード) S:HEV:18.5〜19.1km/L/1.8Lターボ:13.6km/L
駆動方式 AWD
新車価格帯 385.0〜464.2万円
*新車価格・燃費(WLTCモード)は2026年11月時点。販売終了車は当時の数値

新型フォレスター(SL系)はストロングハイブリッド投入で燃費は19km/L台へ

6代目となるSL系フォレスターは、2025年4月にデビューした。フルインナーフレーム構造を採用したSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を使い、先代SK系に比べてねじれ剛性を約14%も高めている。

デザインのコンセプトは「Ready for Adventure ~いつでも冒険に出られる、頼れるGEAR~」。先代SK系よりアウトドアテイストを強め、重厚感のある姿になった。

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    これまでのスバル車といえば、燃費性能が弱点とされてきた。

    ところが、新型フォレスターはトヨタの技術供与を受けた2.5Lストロングハイブリッド「S:HEV」で、燃費を18.5〜19.1km/Lまで高めてきた。

    これは飛躍的な向上だ。

エンジンは、水平対向4気筒のFB25型がベース。ストロングハイブリッド用のトランスアクスルと、プロペラシャフトで前後輪をつなぐ機械式4WDを新開発し、優れた悪路走破性も確保した。

予防安全装備も充実している。ステレオカメラに広角単眼カメラと前側方レーダーを加えた新世代アイサイトを搭載し、もしもの衝突時に歩行者の被害を軽減する歩行者保護エアバッグは、サイクリストにも対応する大型タイプへ進化した。

走りはスバルらしく、よく曲がるスポーティなもの。低速域での乗り心地も大幅に良くなっている。こうした進化が評価され、2025年12月には「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。

2026年5月の一部改良では、1.8Lターボ車に「ツーリング」と「ツーリング EX」を追加。385万円からと、エントリー価格を引き下げている。

新型フォレスター(SL系)のリセールバリューは1年落ちで85%

新型フォレスターのリセールバリューを確認してみよう。下の表は過去90日間(8月3日〜10月31日)の査定データから算出したもので、新型と先代が併売された2025年式は、新型SL系と先代SK系に分けて示している。

集計期間:2026年8月3日(月)〜2026年10月31日(土)
スバル フォレスターのリセールバリュー値(過去90日間:平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値で算出)
経年 年式 新車価格中央値※ 平均売却予想額の中央値
(買取相場)
リセールバリュー値
当年式 2026年式 430.1万円

¥3,795,000

88%

1年落ち 2025年式 425.1万円

¥3,605,000

85%

旧モデル
1年落ち 2025年式 339.9万円

¥2,680,000

79%

2年落ち 2024年式 339.9万円

¥2,620,000

77%

3年落ち 2023年式 335.5万円

¥2,750,000

82%

4年落ち 2022年式 317.9万円

¥2,620,000

82%

5年落ち 2021年式 311.9万円

¥2,020,000

65%

※新車価格は、その年式が販売された年の車両本体価格。査定データに実在する型式の全グレード・全月の価格から中央値を求めています。
リセールバリュー値=平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値。中央値は一部の高額・低額な車両に左右されにくいため、代表的な残り方を示します。
※2025年式は型式が切り替わった年のため、新モデル(SL5・SLG)と旧モデル(SK5・SKE)に分けて算出

新型SL系は、2025年式でも85%と、1年落ちで新車価格の8割以上を保っている。同じ2025年式の先代SK系は79%。新車価格の中央値には約85万円の差があるが、買取相場の差は約92.5万円とさらに開いている。

もっとも、新型SL系は査定件数がまだごくわずかなため、あくまで参考値として見てほしい。パワートレイン別では、1.8Lターボ車とS:HEV車の残り方に大きな差は見られなかった。

中古車の販売価格も高い。2025年式「プレミアムS:HEV EX」の中古車相場は約430〜470万円で、当時の新車価格459.8万円とほぼ同じ水準にある。

スバル フォレスター「プレミアムS:HEV EX」
新車価格(当時) 459.8万円
中古車相場(2025年式) 約430〜470万円
新車と中古車の価格比 約94〜102%
*中古車相場は中古車情報メディア調べ 2026年11月時点。新車価格はメーカー希望小売価格(税込)
  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    新型フォレスターのストロングハイブリッドは中古車価格が新車と同じくらいの水準。

    中古車で選ぶメリットは、納車を待たずにすぐ乗れることくらいだ。

    割安に乗りたいなら、先代SK系にも目を向けたい。

スバル 先代フォレスター(SK系)は値ごろ感が増してきた

スバル フォレスター(SK系)
販売期間 2018年7月〜2025年
全長×全幅×全高 4,625〜4,640×1,815×1,715〜1,730mm
パワートレイン 2.5L水平対向4気筒(SK9型、2020年まで)/2.0L e-BOXER(SKE型)/1.8L水平対向4気筒ターボ(SK5型、2020年10月から)
最高出力/最大トルク 2.5L:184PS/239N・m/2.0L e-BOXER:145PS/188N・m+モーター13.6PS/65N・m/1.8Lターボ:177PS/300N・m
燃費(WLTCモード) 2.5L:13.2km/L/2.0L e-BOXER:14.0km/L/1.8Lターボ:13.6km/L
駆動方式 AWD
新車価格帯(当時) 280.8〜385.0万円
*新車価格・燃費(WLTCモード)は2026年11月時点。販売終了車は当時の数値

先代フォレスター(SK系)は2021年の大幅改良を境に前期と後期に分かれる

2018年7月に登場した5代目SK系フォレスター。このモデルから、当時最新世代だったSGPを採用した。全長は+30mm、全幅は+20mm、ホイールベースは+30mmとボディサイズを拡大している。

スバルのデザインコンセプト「DYNAMIC × SOLID」により、よりマッシブで力強いデザインを採用。ボディの拡大もあって、先代より大きく立派に見えるSUVとなった。

デビュー直後は、FB25型2.5Lガソリンと、FB20型2.0Lガソリンにモーターを組み合わせたハイブリッドのe-BOXERの2本立て。2020年10月の改良でCB18型1.8Lターボを積む「スポーツ」を設定し、このタイミングで2.5Lエンジンは姿を消した。どのエンジンも燃費性能は少々物足りない数値だったが、新車価格がリーズナブルだったこともあり、ヒットモデルとなった。

2021年8月には大幅改良を発表。バンパーやグリル、ヘッドランプを改め、より精悍さを増した。スバル自慢のアイサイトはステレオカメラを広角化。ソフトウェアの改良により、より幅広いシーンで事故リスクを軽減できるようになった。

先代フォレスター(SK系)のリセールバリューは改良後の後期モデルが高い

まずは、後期の主力である1.8Lターボ(SK5型)とe-BOXER(SKE型)を合わせたリセールバリューを見てみよう。

集計期間:2026年8月3日(月)〜2026年10月31日(土)
スバル フォレスター(SK5/ SKE型)のリセールバリュー値(過去90日間:平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値で算出)
経年 年式 新車価格中央値※ 平均売却予想額の中央値
(買取相場)
リセールバリュー値
1年落ち 2025年式 339.9万円

¥2,680,000

79%

2年落ち 2024年式 339.9万円

¥2,620,000

77%

3年落ち 2023年式 335.5万円

¥2,750,000

82%

4年落ち 2022年式 317.9万円

¥2,620,000

82%

5年落ち 2021年式 311.9万円

¥2,020,000

65%

※算出の対象とした型式:SK5・SKE
※新車価格は、その年式が販売された年の車両本体価格。査定データに実在する型式の全グレード・全月の価格から中央値を求めています。
リセールバリュー値=平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値。中央値は一部の高額・低額な車両に左右されにくいため、代表的な残り方を示します。

目を引くのが、4年落ちから5年落ちにかけての落差だ。2022年式の82%に対し、2021年式は65%と17ポイントも低い。2021年式は、大幅改良前の前期モデルと改良後の後期モデルが混在する年式。この段差は、前期と後期の評価の差と考えられる。

一方で、2024〜2025年式(77〜79%)は、2022〜2023年式(82%)より低く残っている。新型の登場で、モデル末期の年式ほど影響を受けている可能性がある。中古車を買う側から見れば、末期の年式が割安になっているということだ。

パワートレイン別では、e-BOXERのほうが1.8Lターボより高く残る傾向が見られた。2022年式で比べると、新車価格の中央値は1.8Lターボのほうが約27.5万円高いのに、買取相場はe-BOXERが268.5万円、1.8Lターボが228万円と逆転している。

続いて、2020年までの前期モデルにだけ設定された2.5Lガソリン車(SK9型)だ。

集計期間:2026年8月3日(月)〜2026年10月31日(土)
スバル フォレスター(SK9型)のリセールバリュー値(過去90日間:平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値で算出)
経年 年式 新車価格中央値※ 平均売却予想額の中央値
(買取相場)
リセールバリュー値
6年落ち 2020年式 302.5万円

¥1,525,000

50%

7年落ち 2019年式 291.6万円

¥1,550,000

53%

8年落ち 2018年式 291.6万円

¥1,360,000

47%

※算出の対象とした型式:SK9
※新車価格は、その年式が販売された年の車両本体価格。査定データに実在する型式の全グレード・全月の価格から中央値を求めています。
リセールバリュー値=平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値。中央値は一部の高額・低額な車両に左右されにくいため、代表的な残り方を示します。

6〜8年落ちで47〜53%と、年式なりの水準を保っている。2019年式が2020年式を上回っているのは個体差の影響で、参考値として扱いたい。

先代フォレスター(SK系)の狙い目は前期の2.5L車か後期の「STIスポーツ」

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    前期なら2.5L車、後期なら1.8Lターボ車がおすすめ。

5代目となるSK系フォレスターは、6代目SL系の登場により、今後も徐々に中古車相場が下がって買い得感が増してくるだろう。

前期モデルでおすすめなのは、2.5Lエンジン搭載車。2.0L e-BOXERとの燃費差はわずかで、高速道路のクルージングなら2.5L車のほうが燃費が良くなることもあるほどだ。e-BOXERのモーター出力は小さく、エンジンアシストもそれほど強くない。そのため、排気量の大きい2.5L車のほうが力強く走る。

2.5L車でおすすめのグレードは、2020年1月に登場した特別仕様車「X-エディション」。上級グレード「プレミアム」をベースに、よりオフローダー的な加飾を施し、運転支援機能の「アイサイトセイフティプラス(視界拡張)」を装備する。上級グレードベースなので、充実した装備も魅力だ。

査定件数はごくわずかで参考値だが、X-エディションの買取相場はX-BREAKと同水準で、プレミアムを上回っていた。中古車の販売価格でも、X-エディションやX-BREAKはプレミアムより高めだ。中古車市場では、アウトドアらしい見た目が評価されていると考えられる。

項目 X-エディション プレミアム
新車価格(当時) 317.9万円 308.0万円
中古車相場(2020年式) 約210〜260万円 約200〜230万円
新車と中古車の価格比 約66〜82% 約65〜75%
*中古車相場は中古車情報メディア調べ 2026年11月時点。新車価格はメーカー希望小売価格(税込)

後期モデルでおすすめなのが、2021年の大幅改良後に1.8Lターボを積んだ「STIスポーツ」。

2022年8月に投入されたグレードで、STIがチューニングした日立Astemo製のフロントダンパーとリヤダンパーを装備し、ナッパレザーシートまで備える。スポーティさと上質さを追求したモデルだ。

集計期間:2026年8月3日(月)〜2026年10月31日(土)
スバル フォレスター SK5型 STIスポーツ
経年 年式 新車価格※ 平均売却予想額
(買取相場)
リセールバリュー値
1年落ち 2025年式 374.0万円

¥2,655,000

71%

2年落ち 2024年式 374.0万円

¥2,586,000

69%

3年落ち 2023年式 363.0万円

¥2,340,000

64%

4年落ち 2022年式 363.0万円

¥2,316,000

64%

※車両本体価格(当該年の後半に改定された価格は翌年に反映している場合があります)

STIスポーツのリセールバリューは64〜71%と、1.8Lターボ全体より低めだ。査定件数が少ないため参考値だが、2022年式の買取相場は231.6万円と、1.8Lターボ全体(228万円)とほぼ横並び。新車では上級グレードだったSTIスポーツが、中古車になると標準的なグレードとほぼ同じ値段で手に入る計算になる。

中古車の販売価格でも、2022年式のSTIスポーツは約280〜300万円。標準の「スポーツ」(約270〜310万円)とほぼ同じ価格帯に収まっている。

項目 STIスポーツ スポーツ
新車価格(当時) 363.0万円 335.5万円
中古車相場(2022年式) 約280〜300万円 約270〜310万円
新車と中古車の価格比 約77〜83% 約80〜92%
*中古車相場は中古車情報メディア調べ 2026年11月時点。新車価格はメーカー希望小売価格(税込)
  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    新車では27.5万円高かったSTIスポーツが、中古車ならスポーツと同じ予算で狙えるのも、中古車選びの醍醐味。

    売るときのことまで考えるなら、高く残る傾向があるe-BOXERを選ぶのも手だ。

スバル クロストレック(GU系)はFFも選べるインプレッサ派生のコンパクトSUV

スバル クロストレック(GU系)
発売 2022年9月
全長×全幅×全高 4,480×1,800×1,575mm
最低地上高 200mm
パワートレイン 2.0L e-BOXER(GUD型=FF/GUE型=AWD)/2.5L S:HEV(GUF型=AWD)
最高出力/最大トルク 2.0L e-BOXER:145PS/188N・m+モーター13.6PS/65N・m/S:HEV:エンジン160PS/209N・m+モーター119.6PS/270N・m
燃費(WLTCモード) 2.0L e-BOXER:15.8〜16.4km/L/S:HEV:19.5km/L
新車価格帯 301.4〜405.4万円
*新車価格・燃費(WLTCモード)は2026年11月時点。販売終了車は当時の数値

クロストレックは最低地上高200mmの本格派

クロストレック(GU系)は、ハッチバックのインプレッサをベースとしたクロスオーバーSUV。デザインは、本格的なSUVというより、ハッチバック色の強いSUVとなっている。

従来はXVと呼ばれていたモデルで、2022年9月のフルモデルチェンジを機に、グローバル名のクロストレックに統一された。インプレッサXVから数えて4代目(国内では初代クロストレック、北米のクロストレックとしては3代目)にあたる。

従来のXVではベース車のインプレッサから開発が始まっていたが、全世界的なSUVブームの影響もあり、今回のGU系ではクロストレックが先に開発されたという。

インプレッサベースのSUVといっても、悪路走破性は本格派。悪路走破性能の指標となる最低地上高は200mmと、並のSUV以上だ。加えて、4WD車には悪路走破性を高める制御「X-MODE」もプラスされている。コンパクトSUVということもあり、最近のスバル車では珍しく、コスパに優れるFF車も設定した。

デビュー時のパワーユニットは2.0L水平対向エンジンにモーターを組み合わせたe-BOXERのみ。モーターの出力が小さいため燃費面のメリットは少ないが、コンパクトなボディとの組み合わせはなかなかパワフル。気持ちのいい走りだ。

予防安全装備は、従来のステレオカメラに広角単眼カメラを加えた新世代アイサイトを標準装備。右左折時の歩行者や自転車、右折時の対向車との衝突リスクを低減し、自動二輪の検知も可能となった。クラストップレベルの性能を誇る。

2024年12月には、トヨタの技術供与を受けた2.5Lストロングハイブリッド「S:HEV」を追加。フォレスターと同じく専用トランスアクスルと機械式4WDを採用し、低燃費と悪路走破性を両立した。さらに2026年9月の改良では、S:HEVの燃費が19.5km/Lに向上している。

クロストレックのリセールバリューは3年落ちで70%

クロストレックの主力であるe-BOXER車(GUD型・GUE型)のリセールバリューを見てみよう。

集計期間:2026年8月3日(月)〜2026年10月31日(土)
スバル クロストレック(GUD/ GUE型)のリセールバリュー値(過去90日間:平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値で算出)
経年 年式 新車価格中央値※ 平均売却予想額の中央値
(買取相場)
リセールバリュー値
当年式 2026年式 329.4万円

¥2,570,000

78%

1年落ち 2025年式 323.4万円

¥2,350,000

73%

2年落ち 2024年式 306.9万円

¥2,100,000

68%

3年落ち 2023年式 297.5万円

¥2,090,000

70%

4年落ち 2022年式 286.5万円

¥1,960,000

68%

※算出の対象とした型式:GUD・GUE
※新車価格は、その年式が販売された年の車両本体価格。査定データに実在する型式の全グレード・全月の価格から中央値を求めています。
リセールバリュー値=平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値。中央値は一部の高額・低額な車両に左右されにくいため、代表的な残り方を示します。

3年落ちの2023年式で70%、4年落ちの2022年式でも68%と、値落ちは緩やか。2〜4年落ちがほぼ横並びで推移しているのは、中古車の需要が安定しているからだろう。

なお、S:HEV車(GUF型)は査定件数が少ないため参考値だが、2024年式で73%。同じ2024年式のe-BOXER車(68%)を5ポイント上回り、新車価格が高い分、買取相場もS:HEV車288万円、e-BOXER車210万円と大きな差がある。

クロストレックの狙い目は「リミテッド」の4WD

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    グレードは充実装備の「リミテッド」がおすすめ。

    そして、スバル車を選ぶならAWD(4WD)でしょ。

エントリーグレードの「ツーリング」は、デビュー時のモデルだと11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイ&インフォテインメントシステムが装備されておらず、少々物足りない。リミテッドなら運転席・助手席のパワーシートも備わり、十分に満足できるだろう。

そして、スバル車の真髄はやはり「AWD」にある。雪道や悪路を走らないならFFでもよいが、ここは4WDを選びたい。

売るときのことまで考えるなら、S:HEV車も有力な選択肢だ。新車価格は高いものの、リセールの評価は高い。

クロストレックの中古車相場はまだまだ値ごろ感が薄い

クロストレックはデビューから3年が過ぎているが、中古車相場はまだまだ高めに推移している。

3年落ち(2026年比)の2023年式リミテッド(4WD)の中古車相場は約280〜300万円で、新車価格比は約85〜91%。値落ちが小さい分、中古車としての買い得感はやや薄い。

スバル クロストレック「リミテッド」(4WD)
新車価格(当時) 328.9万円
中古車相場(2023年式) 約280〜300万円
新車と中古車の価格比 約85〜91%
*中古車相場は中古車情報メディア調べ 2026年11月時点。新車価格はメーカー希望小売価格(税込)
  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    とにかくすぐに欲しいというなら中古車もありだが、もう少し経年を重ねて相場が下がってからが買い時だ。

スバル レヴォーグ レイバック(VN系)は値落ちが大きくなった今が狙い目の都会派SUV

画像:ガリバー公式サイト記事「CAR-TOPICS(レイバック試乗記事)」より引用
スバル レヴォーグ レイバック(VN系)
発売 2023年10月(S:HEVは2026年7月)
全長×全幅×全高 1.8Lターボ:4,770×1,820×1,570mm/S:HEV:4,735×1,820×1,550mm
最低地上高 200mm(1.8Lターボ)
パワートレイン 1.8L水平対向4気筒ターボ/2.5L S:HEV
最高出力/最大トルク 1.8Lターボ:177PS/300N・m
燃費(WLTCモード) 1.8Lターボ:14.1km/L/S:HEV:19.0km/L
駆動方式 AWD
新車価格帯 405.9〜452.1万円
*新車価格・燃費(WLTCモード)は2026年11月時点。販売終了車は当時の数値

レヴォーグ レイバックは乗り心地重視のラグジュアリーなクロスオーバーSUV

VN系レイバックは、ステーションワゴンのレヴォーグをベースとしたクロスオーバーSUVとして、2023年10月に登場した。デザインはレヴォーグをベースに、「凛と包」をコンセプトとして開発。都会派のラグジュアリーなクロスオーバーSUVということもあり、クラッディング(樹脂部)といったオフローダー的なデザイン要素は控えめだ。

ステーションワゴンベースのSUVで、しかも都会派デザイン。他メーカーが手を出さないニッチなマーケット向けのモデルといえる。

もっとも、都会派SUVでも悪路走破性に手を抜かないのがスバルらしさ。最低地上高を200mmとし、並のSUV以上の実力を誇る。

スポーティさを前面に押し出したレヴォーグに対し、サスペンションは乗り心地重視のセッティングで快適性を高めた。インテリアも質感を上げ、ラグジュアリーなムードを演出している。

デビュー時のパワーユニットは、CB18型1.8L水平対向4気筒ターボのみ。予防安全装備は、ステレオカメラに単眼広角カメラを加えた新世代アイサイトで、自動二輪の検知や事故の多い交差点での右左折時にも対応する。

2024年12月の一部改良では、「ドライバーモニタリングシステム」と「ドライバー異常時対応システム」の連携を強化した。さらに2026年6月の改良でスマートリヤビューミラーを全車標準とし、7月には2.5Lストロングハイブリッド「S:HEV」の搭載車を追加。S:HEV専用のフロントデザインをまとい、燃費は19.0km/Lと、ガソリン車の14.1km/Lから大きく向上した。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    S:HEVの「プレミアム ブラック S:HEV EX」は、ガソリン車の「ブラックセレクション」と同じ424.6万円。

    ガソリン車に比べてシートやオーディオの装備が劣るものの、新車を考えているのなら「S:HEV」を選ばない理由が見当たらない。

レヴォーグ レイバックのリセールバリューは3年落ちで57%

集計期間:2026年8月3日(月)〜2026年10月31日(土)
スバル レヴォーグ レイバックのリセールバリュー値(過去90日間:平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値で算出)
経年 年式 新車価格中央値※ 平均売却予想額の中央値
(買取相場)
リセールバリュー値
1年落ち 2025年式 412.0万円

¥2,475,000

60%

2年落ち 2024年式 399.3万円

¥2,365,000

59%

3年落ち 2023年式 399.3万円

¥2,275,000

57%

※新車価格は、その年式が販売された年の車両本体価格。査定データに実在する型式の全グレード・全月の価格から中央値を求めています。
リセールバリュー値=平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値。中央値は一部の高額・低額な車両に左右されにくいため、代表的な残り方を示します。

レイバックは査定件数が少ないため、あくまで参考値ではあるが、リセールバリューは低い。1年落ちの2025年式でも60%、3年落ちの2023年式では57%。スバルのエンジン車のSUVのなかでも、かなり値落ちが大きい部類だ。

加えて、2026年7月にS:HEV車が追加されたことで、ガソリン車の中古車相場はさらに下がる可能性もある。

中古車の価格は需要と供給のバランスで決まる。リセールバリューが低いということは、それだけ中古車として欲しい人がまだ少ないということだ。ステーションワゴンをベースとした都会派SUVという、ニッチな立ち位置が影響しているのかもしれない。

レヴォーグ レイバックの中古車は実質「リミテッドEX」のみで狙い目はメーカーオプション付き

デビュー直後は新車並みだったレヴォーグ レイバックの中古車相場も、ようやく下がってきたようだ。3年落ち(2026年比)の2023年式「リミテッドEX」の中古車相場は約290〜320万円で、2年落ちの2024年式も同じく約290〜320万円。

新車価格399.3万円に対し、約73〜80%で手に入る。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    新車価格の9割前後で売られていたころと比べると、中古車らしい買い得感になってきた。

スバル レヴォーグ レイバック「リミテッドEX」
新車価格(当時) 399.3万円
中古車相場(2023年式) 約290〜320万円
中古車相場(2024年式) 約290〜320万円
新車と中古車の価格比 約73〜80%
*中古車相場は中古車情報メディア調べ 2026年11月時点。新車価格はメーカー希望小売価格(税込)

レイバックは、2024年12月に特別仕様車ブラックセレクションが投入されたものの、ガソリン車は基本的にリミテッドEXの1グレード構成。なので、おすすめもリミテッドEXとなる。

メーカーオプションの本革シートが装備されていれば、さらにおすすめ。同じくメーカーオプションのサンルーフも付いていれば、魅力度はさらにアップする。この2つのオプションは、売却時にプラス査定も期待できるだろう。

スバル レガシィアウトバック(BT系)は伝統あるステーションワゴンベースのSUVだが販売終了

画像:ガリバー公式サイト記事「CAR-TOPICS(レヴォーグレイバック(VN系)vsレガシィアウトバック(BT系)比較記事)」より引用
スバル レガシィアウトバック(BT系)
販売期間 2021年12月〜2025年
全長×全幅×全高 4,870×1,875×1,670〜1,675mm
パワートレイン 1.8L水平対向4気筒ターボ
最高出力/最大トルク 177PS/300N・m
燃費(WLTCモード) 13.0km/L
駆動方式 AWD
新車価格帯(当時) 414.7〜506.0万円
*新車価格・燃費(WLTCモード)は2026年11月時点。販売終了車は当時の数値

レガシィアウトバックはロングツーリングが得意な北米サイズ

レガシィアウトバックは、ステーションワゴンをベースにSUV化したクロスオーバーモデル。スバルは、アウトバックのようなクロスオーバーSUVを長く販売し続けてきた。その歴史は古く、初代アウトバック(日本名:レガシィグランドワゴン/ランカスター)は1995年に登場している。今回紹介するBT系は通算6代目で、2021年12月に登場した。

BT系アウトバックには、フルインナーフレーム構造のSGPを採用し、運動性能が大幅に向上した。快適な乗り心地が特徴で、ロングツーリングを得意とするモデルだ。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    パワーユニットは、CB18型1.8L水平対向4気筒ターボのみ。

    e-BOXERは採用されなかった。

2023年9月の一部改良では、アイサイトのステレオカメラに広角単眼カメラを追加。右左折時の歩行者や自転車、右折時の対向車に加え、自動二輪も検知できるようになり、より多くのシーンで衝突事故のリスクを軽減できるようになった。

とはいえ、国内マーケットのトレンドは、よりワイルドなオフローダー的SUV。一時代を築いたステーションワゴンベースのクロスオーバーSUVの人気は低迷した。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    しかも、アウトバックは北米メインのモデルで、全幅が1,875mmもありかなりワイド。

    カッコいいデザインながら、日本では敬遠される傾向にあった。

さらに、純ガソリン車のみで燃費も物足りず、年々存在感を失っていった。そして2025年、アウトバックの国内販売は終了した。

レガシィアウトバックのリセールバリューは4年落ちで67%

集計期間:2026年8月3日(月)〜2026年10月31日(土)
スバル レガシィアウトバック(BT5型)のリセールバリュー値(過去90日間:平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値で算出)
経年 年式 新車価格中央値※ 平均売却予想額の中央値
(買取相場)
リセールバリュー値
1年落ち 2025年式 444.9万円

¥3,510,000

79%

2年落ち 2024年式 440.0万円

¥3,265,000

74%

3年落ち 2023年式 429.0万円

¥2,965,000

69%

4年落ち 2022年式 421.9万円

¥2,845,000

67%

5年落ち 2021年式 421.9万円

¥2,620,000

62%

※算出の対象とした型式:BT5
※新車価格は、その年式が販売された年の車両本体価格。査定データに実在する型式の全グレード・全月の価格から中央値を求めています。
リセールバリュー値=平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値。中央値は一部の高額・低額な車両に左右されにくいため、代表的な残り方を示します。

レガシィアウトバックのリセールバリューは、1年落ちの79%から5年落ちの62%まで、年式に応じてなだらかに下がっている。販売終了後も急な値崩れは見られず、根強いファンに支えられて相場は安定しているのかもしれない。

レガシィアウトバックの中古車を狙うなら装備充実の「リミテッドEX」をじっくり探す

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    おすすめグレードは、前期のリミテッドEX。

    新車販売は低迷したものの、根強いファンに支えられているのか、それとも少ない流通台数ゆえなのか、レガシィアウトバックの中古車相場は比較的高値を維持しているようにも見える。

レガシィアウトバックの中古車相場は価格幅がやや広い。よりリーズナブルに手に入れたいなら、じっくりと時間をかけて探すとよいだろう。

スバル レガシィアウトバック「リミテッドEX」
新車価格(当時) 429.0万円
中古車相場(2022年式) 約300〜350万円
新車と中古車の価格比 約70〜82%
*中古車相場は中古車情報メディア調べ 2026年11月時点。新車価格はメーカー希望小売価格(税込)

アウトバックの装備は、とても充実している。運転支援機能のアイサイトXを標準装備し、高速道路などを全車速追従のクルーズコントロールで走行中、渋滞になると一定の条件を満たせばハンズオフ走行も可能だ。高速道路を頻繁に使う人にとっては疲労軽減になり、うっかり衝突のリスクも下げてくれる。

レザーシートやハーマンカードンのプレミアムオーディオといったオプションを装備した車両も多く流通している。こうした装備が付いた中古車なら、さらにおすすめだ。

スバル ソルテラ(10系)はスバルSUV随一の神コスパ候補でEVらしい値落ちっぷり

画像:ガリバー公式サイト記事「CAR-TOPICS(ソルテラ試乗記事)」より引用
スバル ソルテラ(10系)2022〜2025年モデル
発売 2022年5月
全長×全幅×全高 4,690×1,860×1,650mm
駆動用バッテリー 71.4kWh
最高出力/最大トルク FF:150kW/266N・m/AWD:前後各80kW/169N・m(システム160kW/338N・m)
一充電走行距離 FF:567km/AWD:487〜542km
新車価格帯(当時) 594.0〜715.0万円
2025年11月〜の改良モデル 517.0〜605.0万円
*新車価格・燃費(WLTCモード)は2026年11月時点。販売終了車は当時の数値

ソルテラはトヨタと共同開発したBEV「bZ4X」の兄弟車

スバル ソルテラは、2022年5月にデビューしたBEV(バッテリー電気自動車)だ。スバルとトヨタの共同開発により生まれたモデルで、トヨタ bZ4Xと姉妹車の関係にある。デザインの一部やサスペンションの設定、乗り味には若干の違いがある。

デザインコンセプトは「都会・自然のなかで存在感を主張するBOLDER SUV」。スバル共通のデザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」を、さらに大胆(BOLDER)に表現した。フロントフェイスは、大型のヘキサゴンをモチーフにしたBEVならではの造形が特徴だ。

プラットフォームはBEV専用。フロアはフラットだが、床下に大容量の駆動用バッテリーを搭載してかさ上げされているため、上方向のスペースはややタイトな印象だ。

駆動方式は、前後にモーターを1つずつ置いた4WDと、前にモーターを1つ置いた前輪駆動の2タイプ。4WDの前後モーターはともに80kWで、豪快にリヤタイヤを滑らせるような走りより、車両の安定性を重視した仕様となっている。

バッテリーは、前輪駆動、4WDともに71.4kWhの大容量。一充電走行距離は487〜567kmと、十分な距離を走ることができる。

スバルにとって期待のBEVだったが、発売直後の2022年6月に、ハブボルトが緩むおそれがあるとしてリコールを届け出た。原因はすぐに特定され、対策が施された。

2023年10月の一部改良では、予防安全装備「スバル セイフティセンス」の機能を強化。高速道路の渋滞時に条件を満たすとハンズオフが可能になるアドバンストドライブ(渋滞時支援)やレーンチェンジアシスト、見通しの悪い交差点での衝突回避をサポートするフロントクロストラフィックアラートを設定するなど、多くの運転支援機能をプラスした。

BEVは外気温やバッテリーの温度により、充電時間にばらつきが出る傾向がある。この改良では、冷間時のバッテリー暖機性能の向上といった対策で充電時間のばらつきを抑え、急速充電時間を最大で約30%短縮して実用性を高めた。

ソルテラは大幅改良で新車価格は最大110万円値下げとなり相場に影響

2025年10月には大幅改良を発表し、11月から販売している。フロントマスクとリヤゲートのデザインを一新し、モーター出力を高めたうえ、前輪駆動車の一充電走行距離は最長746kmまで伸びた。急速充電は、残量10〜80%を最短28分でこなす。

注目は価格で、新車価格は517.0〜605.0万円と、従来から最大110万円も下がった。2026年4月には、ソルテラをベースに全長を伸ばしたワゴン風SUV「トレイルシーカー」も加わっている。

改良型の大幅な値下げは、旧型の中古車相場を押し下げる要因になるだろう。

ソルテラのリセールバリューはBEVらしく低水準

総じて、BEVのリセールバリューは低い傾向にある。CEV補助金を差し引いた金額が実質的な新車価格と見られていることや、バッテリーの劣化を心配する人が多いことが理由と考えられる。

残念ながら、ソルテラもそうした傾向にある。査定件数が極めて少ないため、あくまで参考値だが、2年落ちの2024年式のリセールバリューは33%にとどまっている。正直、リセールバリューは期待できない。

しかし、見方を変えると、中古車になればコストパフォーマンスが非常に高いともいえる。

ソルテラの狙い目は最上級4WDの「ET-HS」

そんなソルテラでおすすめのグレードは、4WDのET-HS。最上級グレードで、本革シートやフロントシートベンチレーション、20インチアルミホイールを標準装備している。スタイリッシュな外観とラグジュアリーな空間をもつグレードなので、十分に満足できるだろう。

スバル ソルテラ「ET-HS」(AWD)
新車価格(当時) 682.0万円
中古車相場(2023年式) 約330〜390万円
新車と中古車の価格比 約48〜57%
*流通台数が極めて少なく相場の幅が広いため参考値。中古車相場は中古車情報メディア調べ 2026年11月時点
  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    中古EVらしい相場で、十分に神コスパ候補。

とはいえ、ソルテラの中古車流通量は極端に少ない。個体差によっても中古車価格が大きく変動するので、注意が必要だ。

また、中古車を選ぶときはバッテリーの状態や充電ケーブルの有無、メーカー保証を継承できるかを確認したい。元レンタカーの車両も目立つので、走行距離と使われ方もチェックしておこう。

結局スバルのSUVはどれが「買い」なのか?

以上、スバルSUV5車種の位置づけや特徴をリセールバリューや中古車相場とともに見てきたが、同じように見えてもそれぞれの個性や違いがある。スバルのAWDや水平対向エンジンのSUVに魅力を感じるのであれば、クルマ選びで重視したい点や予算に合わせて選ぶことができる。

こんな人に おすすめ 理由
最新の燃費と安全装備がほしい フォレスター(SL系) 中古車も新車並みの価格。新車と比べて選びたい
フォレスターを割安に フォレスター(SK系)「STIスポーツ」 中古車なら標準グレード並みの価格で上級グレード
予算を抑えて2.5L フォレスター(SK系)「X-エディション」 前期2.5Lは約210〜260万円
コンパクトで雪道も クロストレック「リミテッド」4WD 値落ちが緩やかで売るときも安心
都会派で快適性重視 レイバック「リミテッドEX」 エンジン車で最も値落ちが大きく今が狙い目
ワゴンの積載性と長距離 アウトバック「リミテッドEX」 アイサイトX標準で装備が充実
BEVを手頃に ソルテラ「ET-HS」 値落ちが大きい神コスパ候補。流通は少ない
*中古車相場は中古車情報メディア調べ 2026年11月時点。新車価格はメーカー希望小売価格(税込)

中古車で狙い目なのは、新型の登場で値ごろ感が増した先代フォレスターと、値落ちが大きくなったレイバックだろう。どちらも中身はスバルらしい良質なSUVで、まさにコスパの高い中古車だ。

一方で、クロストレックは値落ちが緩やかなので、売るときまで考えるなら有利な選択になる。

スバル車のリセールバリューは他社よりやや低め。新車並みの値段で取引される新型フォレスターや、値落ちが緩やかなクロストレックがある一方、レイバックやソルテラは値落ちが大きい。

しかし、リセールバリューが低くなる要因は、決してクルマの出来が悪いからではない。中古車の価格は、あくまで需要と供給のバランスで決まるのだ。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    不人気=悪いクルマ、ではない。また、リセールバリューも指標の一つに過ぎない。良いクルマに出会い、長く乗ることも充実したカーライフだ。

    相場にとらわれず、自身のカーライフに合わせて選びたい。