自動車情報メディア「CORISM」の大岡編集長が決めた! 神コスパ中古車:BMW X3(G45)は「買い」だ! ドイツブランドのSUVが欲しくなる3つの理由
4代目となるBMW X3(G45)の中古車価格が、1年落ちの2025年式でも新車価格の約69~86%まで値落ちしている。わずか1年落ちの高年式でこの水準は異例だ。中心はディーラー試乗車上がりの低走行車。新車より約120~270万円も安く、プレミアムなSUVが手に入るのだ。
自動車情報メディア「CORISM」編集長
目次
BMW X3(G45)ってどんなクルマ?
4代目となるBMW X3(G45)は、2024年11月に発売された。ミドルサイズのSUVということもあり、BMWの中核を担うモデルである。日本自動車輸入組合(JAIA)調べによる2025年の販売台数は約4,900台。モデル別販売台数ランキングでは10位につけ、BMWのSUVではX1に次ぐ2番目の売れ筋となっている。
ボディサイズは先代からわずかに変化した程度
4代目X3(G45)のボディサイズは、全長4,755×全幅1,920×全高1,660mm、ホイールベースは2,865mm。プラットフォームは先代X3(G01)の改良バージョンということもあり、全長+35mm、全幅+30mm、全高−15mm、ホイールベース±0mmと、寸法上の変化はごくわずかにとどまる。
そのため、全体的なシルエットは先代X3(G01)と似ている。一方、デザインそのものは、いかにもBMWらしい斬新なものとなった。特徴的なのはフロントとリヤのデザインだ。クリーンでフラットな面とシャープな線を組み合わせ、パッキパキ感のあるスポーティな仕上がり。そんなフロントフェイスには、これまた斬新な斜めのラインを取り入れたキドニーグリルが加わり、独特の存在感を放っている。
15色のアンビエントライトが彩る近未来的なインテリア
X3(G45)のインテリアも独創的だ。12.3インチと14.9インチのBMWカーブドディスプレイをメインに、シンプルで近未来的にまとめられている。ドアトリムの一部やセンターコンソールにはアンビエントライトが設置されており、15色の中から好みの色を選ぶことができる。
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【自動車のプロ】大岡智彦
このアンビエントライト、実はかなりド派手仕様にすることもできるのだ。とてもコックピットにいるとは思えないほど、ギラギラ感のある空間にもなる。
好みに合わせて雰囲気をガラリと変えられるのは、輸入車ならではの楽しさ。試乗のときは、ぜひ全色を試してみてほしい。
一番人気は48Vマイルドハイブリッド付きの2.0Lディーゼルターボ
X3(G45)に用意されたパワートレインは3つ。一番人気は、20d xDrive Mスポーツに搭載された2.0Lディーゼルターボエンジンだ。加えて、ベーシックな2.0Lガソリンターボ。そして、最もスポーティな仕様であるM50 xDriveには、BMW珠玉の直6 3.0Lガソリンターボエンジンが搭載されている。X3(G45)からは、すべてのエンジンが48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載した。
X3(G45)は、他のBMW同様、前後重量配分約50:50とされており、抜群のハンドリングを披露する。微妙なステアリング操作にもシッカリと反応し、イメージした走行ラインを何事もなかったようにトレースしていく。
20d xDrive Mスポーツに搭載された2.0Lディーゼルターボエンジンも、クルマ好きのツボをシッカリと押さえている。ディーゼルエンジンながら、まるでガソリン車のようにスムースに回り、レヴリミットまでパンチのある加速が楽しめる。わずかなターボラグも、48Vマイルドハイブリッドシステムによりほぼ帳消しになっているのも美点。抜群のアクセルレスポンスを披露する。
BMW X3(G45)中古車相場を確認してコスパチェック
BMWのようなプレミアムブランドの中古車は、新車価格同様に高額だと思っている人が多い。ところが、BMWも含め、多くのプレミアムブランド中古車のリセールバリューはやや低め。そのため、中古車相場も低めで推移していて、意外に買いやすくなっている。新車の超長期納期化が続くトヨタの人気SUVなどと比べると、新車価格に対する中古車価格比はX3(G45)の方が明らかに安価。人気プレミアムSUVが中古車ではグッと安く手に入るのだから、まさに神コスパ中古車といえる。
BMW X3(G45)の新車価格と中古車価格を比較
まずは、売れ筋グレードである20d xDrive Mスポーツの価格を見てみよう。
| BMW X3(G45)20d xDrive Mスポーツ | 価格 |
|---|---|
| 新車価格(2025年) | 約868万円 |
| 中古車相場(2025年式) ※中古車情報メディア調べ 2026年7月時点 |
約600~750万円 |
| 新車と中古車の価格比 | 約69~86% |
なんと、わずか1年落ち(2026年比)の2025年式で、中古車相場は新車価格の約69~86%まで下がっている。新車価格が高額なこともあり、金額ベースでは約120~270万円も安価という状態で、中には600万円を切る価格が付いた車両も見られるほどだ。新車では紛れもない高級車なのに、中古車では激安。まさに、神コスパ中古車状態になっている。
わずか1年落ちの高年式中古車が多く流通しているのには、理由がある。販売店の多くがBMWディーラー系中古車店なのが特徴で、どうやら新車店舗の試乗車だった車両をイッキに売却しようとしているようだ。「デモカー」と書かれた車両も多い。元試乗車とはいえ、走行距離は数千㎞という車両ばかり。それで新車価格より約120~270万円も安価なのは、とても魅力的である。
レクサス RX500h Fスポーツパフォーマンスとリセールバリューを比較
X3(G45)のリセールバリューがいかに低く、中古車で買うべきクルマなのか。同じプレミアムブランドで、リセールバリューが高いレクサスのハイブリッド車と比べてみた。
| レクサス RX500h Fスポーツパフォーマンス(4WD) | 価格 |
|---|---|
| 新車価格(2025年) | 約903万円 |
| 中古車相場(2025年式) ※中古車情報メディア調べ 2026年7月時点 |
約880~1,100万円 |
| 新車と中古車の価格比 | 約97~122% |
レクサスRXのスポーツグレード、RX500h Fスポーツパフォーマンス(4WD)の新車価格に対する中古車価格比は、約97~122%という驚きの結果となった。高価格帯の車両では、当時の新車価格を超える値付けの中古車まで存在する。リセールバリューが高いレクサスブランドのSUV、しかもスポーツグレードなので、当然の結果ともいえる高水準である。
これに対して、X3(G45)の新車価格に対する中古車価格比は約69~86%。ディーラーの試乗車だった車両が多いとはいえ、30ポイント以上もの開きは、やはり低いリセールバリューといえる。
とはいえ、リセールバリューが低いだけで、中身はプレミアムブランドBMWのSUVそのもの。走行性能面では、RX500h Fスポーツパフォーマンスを上回るパフォーマンスをもつ。そんなX3(G45)が激安中古車になっているのだから、まさに買いといえるモデルだ。
BMW X3(G45)が「神コスパ」な中古車となるワケ、それは・・・
中古車価格やリセールバリューは、基本的に需要と供給のバランスで決まる。人気があって供給が少ないクルマは高く、その逆は安くなる。X3(G45)のリセールバリューが低い(=中古車が安い)主な理由は、以下の通りだ。
| プレミアムブランドの宿命 | 新車ニーズは高いものの、中古車ニーズは低めと予想できる。 |
|---|---|
| 斬新すぎたデザイン | 一歩先を行くデザインが裏目に出て、やや不評傾向にある。 |
| 試乗車上がりの大量流通 | 新車ディーラーの試乗車(デモカー)が中古車市場に多く出ている。 |
とりわけ効いていたのが3つ目の要因だ。いまでこそかなり減少したが、2026年の年初ごろには新車ディーラーの試乗車が一定期間を終えて、まとまった台数で中古車市場に放出されていた。中古車情報サイトを見ると、7月現在でも走行距離が5,000㎞以下の1年落ちが多い。
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【自動車のプロ】大岡智彦
新車に近い1年落ちの低走行車はまだ探しやすい状況ではあるが、この供給の波が引けば相場が徐々に落ち着き、神コスパ具合も弱まる可能性もある。
狙うなら早い方がいいかも。
神コスパ中古車「BMW X3(G45)」を買いたくなる3つの良いところ
良いところ1:SUVなのに正確無比のハンドリング
BMWのこだわりである前後50:50の重量配分は、SUVのX3(G45)でも同じで、軽快なハンドリングを披露する。しかも、微妙なステアリング操作にも敏感に反応。ドライバーが思い描く走行ライン通りに曲がっていくハンドリングは、まさに正確無比。クルマとドライバーが一体化したような走りは、まさに「駆けぬける歓び」そのものだ。
良いところ2:こだわりを凝縮したエンジン
売れ筋のX3(G45)20d xDrive Mスポーツには、2.0Lの直4ディーゼルターボエンジンを搭載。最高出力197㎰、最大トルク400Nmを発揮する。エンジンにもこだわるBMWらしく、ディーゼルエンジンながら、とにかくスムースによく回る。まるで、ガソリンエンジン並みのスムースさだ。さらに、高回転域までパンチのある加速をみせ、スポーティさが際立っている。わずかに発生していたターボラグも、48Vマイルドハイブリッドシステムによりほとんど感じないレベルになっているので、より気持ちよく走れる。
良いところ3:一歩先行く斬新なデザイン
X3(G45)のデザインは、かなり先鋭的。そのため、好き嫌いがハッキリ出るタイプでもある。近年のBMWデザインは、時代の一歩先を行く傾向が強い。デビュー時には少々違和感があっても、3年くらい経過して見慣れてくると、なぜかカッコよく見えてくるのだ。その上で考えれば、今のX3(G45)が「イマイチなデザイン」に見えていても、3年後くらいにはカッコよく見えてくるだろう。
BMW X3(G45)の中古車を選ぶときに気をつけるべき2つの注意点
注意点1:リコール対応の確認
スタータージェネレーターの不具合などのリコールが出ていた。そのため、こうしたリコール対策済みかどうかをチェックしておく必要がある。未対応であれば、購入を見送るか、リコール対応後に納車してもらうなどの対応を求めたい。
注意点2:試乗は必須!
X3(G45)の中古車選びでは、とくに人気のMスポーツ系の試乗が必須だ。過去にBMWのMスポーツ系に乗ったことがあれば想像がつく人も多いだろうが、とにかくMスポーツ系はサスペンションが硬い。カチカチだ。良路ではさほど気にならないものの、少し凹凸がある路面だとドンドンと突き上げ感が凄い。こうした乗り味は好みが分かれるので、まずは試乗して自分の好みに合うかチェックしておきたい。
もちろん、硬めのサスペンションが悪いのではない。この硬めのサスペンションがあるからこそ、SUVとは思えない卓越したハンドリング性能を得ているからだ。
BMW X3(G45)の中古車を買うならどのグレード?どの年式を買うべき?
2025年式X3(G45)20d xDrive Mスポーツがお勧め!
X3(G45)のグレード設定とエンジン、燃費(WLTCモード)は以下の通り。
| グレード | エンジン | 燃費(WLTCモード) |
|---|---|---|
| 20d xDrive Mスポーツ | 2.0L 直4ディーゼルターボ | 16.3㎞/L |
| 20 xDrive Mスポーツ | 2.0L 直4ガソリンターボ | 13.1㎞/L |
| 20 xDrive Xライン | 2.0L 直4ガソリンターボ | 13.1㎞/L |
| 20d xDrive オリジナル | 2.0L 直4ディーゼルターボ | 16.3㎞/L |
| 20 xDrive オリジナル | 2.0L 直4ガソリンターボ | 13.6㎞/L |
| M50 xDrive | 3.0L 直6ガソリンターボ | 11.9㎞/L |
*全車48Vマイルドハイブリッドシステム搭載。「オリジナル」は2026年7月に追加された新エントリーモデル
2025年式中古車の場合、流通しているのはほとんどが20d xDrive Mスポーツ。現在は6グレード設定となっているものの、2025年式中古車では、ほぼ選択肢はない状態だ。稀に、M50 xDriveがある程度である。なお、エントリーモデルの「オリジナル」は2026年7月に追加されたグレードのため、中古車での流通はまだない。
選択肢はほぼないとはいえ、お勧めはやはり20d xDrive Mスポーツになる。20d xDrive Mスポーツの車重は、1,930㎏と重い。とはいえ、2.0Lディーゼルターボエンジンの最大トルクは400Nmと強力。重い車体をものともせず、グイグイと気持ちよく加速させてくれる。それでいて、16.3㎞/Lという燃費も悪くはない。
燃料代の差も見逃せない。ディーゼルエンジンに使う軽油と、ガソリン車に使うハイオクガソリンの価格差は約20円/L以上ある。力強くて燃費も良く、しかも燃料費も安いとなれば、やはり2.0Lディーゼルエンジンを搭載する20d xDrive Mスポーツという選択がベストだ。
加えて、BMW車の場合はMスポーツグレードの選択がベストとなる。スポーティグレードで、他のグレードと比べ最も高いリセールバリューが期待できるからだ。
この20d xDrive Mスポーツで、新車時48万円のオプションだったレザー・メリノ・コンフォート・パッケージ装着車であれば、さらに満足度は高い。レザーシートに加え、アクティブ・ベンチレーション・シート(フロント)、シート・ヒーティング(リヤ)、ステアリング・ホイール・ヒーティングなどがプラス装備されている。
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【自動車のプロ】大岡智彦
選択肢がほぼないというのは、逆に言えば迷わなくていいということなのだ。
2025年式の20d xDrive Mスポーツを見つけたら、まずレザー・メリノ・コンフォート・パッケージの有無をチェックしたい。
あとは試乗して、あの硬めの乗り味が自分に合うかどうか。それで結論は出るだろう。
予算に余裕があるならM50 xDriveという選択もよい
20d xDrive Mスポーツより、さらにハードなスポーツ仕様が欲しく、予算に余裕があるのであれば、少し特殊なモデルだがM50 xDriveもよい。BMW伝統の直6ガソリンターボエンジンを搭載し、最高出力381㎰、最大トルク540Nmを誇る。背の高いスポーツカー的モデルで、豪快な走りが楽しめる。
| BMW X3(G45)M50 xDrive | 価格 |
|---|---|
| 新車価格(2025年) | 約1,008万円 |
| 中古車相場(2025年式) ※中古車情報メディア調べ 2026年7月時点 |
約820~920万円 |
| 新車と中古車の価格比 | 約81~91% |
当時の新車価格が1,008万円だったので、新車価格に対して約90~190万円程度安価になっている計算だ。X3(G45)で特別なモデルに乗りたいなら、M50 xDriveという選択もよいだろう。
BMW X3(G45)新車価格
| グレード | 新車価格(2026年7月時点) |
|---|---|
| 20d xDrive Mスポーツ | 8,850,000円 |
| 20 xDrive Mスポーツ | 8,590,000円 |
| 20 xDrive Xライン | 8,180,000円 |
| 20d xDrive オリジナル | 7,870,000円 |
| 20 xDrive オリジナル | 7,670,000円 |
| M50 xDrive | 10,210,000円 |
BMW X3(G45)の主な改良の歴史と概要
2024年11月
4代目新型X3(G45)発売開始
2026年2月
X3(G45)に限定450台の20d xDrive Edition Shadowを発売
2026年5月
新エントリーモデル「オリジナル」を追加すると発表。2.0L直4ガソリンターボの20 xDrive オリジナルと、2.0L直4ディーゼルターボの20d xDrive オリジナルの2グレードを設定し、同年7月初旬より販売を開始
BMW X3(G45)燃費、ボディサイズなどスペック
| 代表グレード:BMW X3 20d xDrive Mスポーツ | スペック |
|---|---|
| ボディサイズ[mm] | 全長4,755×全幅1,920×全高1,660 |
| ホイールベース[mm] | 2,865 |
| 最小回転半径[m] | 5.8 |
| 車両重量[kg] | 1,930 |
| エンジン型式・種類 | B47D20B型 直4ディーゼルターボ+48Vマイルドハイブリッドシステム |
| エンジン最高出力[kW(ps)/rpm] | 145(197)/4,000 |
| エンジン最大トルク[N・m/rpm] | 400/1,500-2,750 |
| モーター最高出力[kW(ps)/rpm] | 8(11)/3,000 |
| モーター最大トルク[N・m/rpm] | 25/500 |
| 使用燃料 | 軽油 |
| 駆動方式 | 4WD |
| 燃費(WLTCモード)[km/L] | 16.3 |
| サスペンション前/後 | ストラット/マルチリンク |
| タイヤサイズ前後 | 245/50 R19 |
