自動車情報メディア「CORISM」の大岡編集長が決めた! プチ神コスパ中古車:日産 オーラ(E13系)カー・オブ・ザ・イヤー受賞の上質コンパクトが最大約3割オフ
2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーに輝いた上質コンパクト、日産 オーラがブランド低迷の影響もあって値下がりし、3年落ちの中古車相場は新車価格の約71〜85%とアクアより割安だ。最大トルク300Nmのe-POWER、ワイドボディの存在感、走りが楽しい4WD、必須オプションの見極めまで解説とともにお届けする。
自動車情報メディア「CORISM」編集長
カー・オブ・ザ・イヤー受賞の日産 オーラが、アクアより安い!?

2021年6月のデビューから5年あまり。コンパクトカーのノートをベースに内外装を磨き上げ、2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーにも輝いた日産 オーラ(E13系)が、いま中古車市場でちょっと妙なことになっている。クルマの出来は何も変わっていないのに、相場だけがじわじわと下がっているのだ。
| 日産 オーラの平均売却予想額 | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 経年 | 年式 | 2025年Q2 | 2025年Q3 | 2025年Q4 | 2026年Q1 | 2026年Q2 | 2026年Q3 |
| すべての年式 | ¥1,763,703 | ¥1,855,026 | ¥1,854,583 | ¥1,836,535 | ¥1,702,372 | ¥1,751,390 | |
| 前四半期比 | ←105% | ←100% | ←99% | ←93% | ←103% | ||
| 当年式 | 2026年式 | — | — | — | ¥2,230,000 | ¥2,313,333 | ¥2,500,000 |
| 前四半期比 | — | — | — | ←104% | ←108% | ||
| 1年落ち | 2025年式 | ¥2,242,000 | ¥2,463,125 | ¥2,560,000 | ¥2,273,478 | ¥2,349,000 | ¥2,410,000 |
| 前四半期比 | ←110% | ←104% | ←89% | ←103% | ←103% | ||
| 2年落ち | 2024年式 | ¥2,055,517 | ¥2,108,285 | ¥2,119,047 | ¥2,127,241 | ¥1,940,952 | ¥2,146,111 |
| 前四半期比 | ←103% | ←101% | ←100% | ←91% | ←111% | ||
| 3年落ち | 2023年式 | ¥1,767,674 | ¥1,834,905 | ¥1,850,526 | ¥1,779,529 | ¥1,661,894 | ¥1,695,000 |
| 前四半期比 | ←104% | ←101% | ←96% | ←93% | ←102% | ||
| 4年落ち | 2022年式 | ¥1,657,222 | ¥1,706,666 | ¥1,761,408 | ¥1,742,315 | ¥1,557,640 | ¥1,493,963 |
| 前四半期比 | ←103% | ←103% | ←99% | ←89% | ←96% | ||
| 5年落ち | 2021年式 | ¥1,505,384 | ¥1,450,000 | ¥1,522,857 | ¥1,594,761 | ¥1,527,173 | ¥1,527,857 |
| 前四半期比 | ←96% | ←105% | ←105% | ←96% | ←100% | ||
| © 2026 IDOM Inc. リセールバリュー総合研究所 | |||||||
この背景には、経営不振や国内シェアの低迷で急落した日産ブランドのイメージが関係している可能性が高い。オーラ Gレザーエディション(2023年式・FF)の中古車相場は約198~238万円で、当時の新車価格に対する比率は約71~85%。ライバルのトヨタ アクアと比べても、明らかに割安な水準まで下がっている。
専門家が「とても良いクルマ!」と断言できるのに、需要が少ないためにリセールバリューが伸びず、中古車価格が手頃になっているモデル。それがCORISM大岡が提唱する「神コスパ中古車」だ。オーラは神コスパとまでは言えないものの、十分にコスパが高い「プチ神コスパ中古車」に当たる。その理由を、中古車相場やライバル車との比較、お勧めグレードや注意点とあわせて見ていこう。
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【自動車のプロ】大岡智彦
クルマの出来と中古車相場は、必ずしも比例しない。オーラはまさにそのパターン。
日産の看板が揺らいでいる今こそ、中古車の宝探しをするチャンスなのだ。
日産 オーラは“ノートの豪華版”にとどまらないワイド&パワフルな上級コンパクト
ノートより+20PS&+20Nm。オーラ専用チューンの第2世代e-POWER
日産 オーラは2021年6月にデビュー。日産とルノーのアライアンスで開発された上級コンパクトカー向けプラットフォーム「CMF-B」を採用している。

パワートレインは、1.2Lエンジンで発電してモーターで走るシリーズハイブリッド、第2世代「e-POWER」の1タイプのみ。姉妹車のノート e-POWERと同じ1.2Lながら、オーラはモーターの最高出力を20PS高い136PS、最大トルクを20Nm高い300Nmとし、より力強い走りを手に入れた。
全幅+40mmのワイドボディと12.3インチメーターで、ひと目で“上級”と分かる

ノートよりも上質であることで差別化されたオーラは、外観も専用デザインだ。フロントにはノートより薄型のLEDヘッドライトを採用し、バンパーやフェンダー、リヤドアまで変更して全幅を40mmワイドにした。わずか40mmとはいえ、このワイド化がスタイリッシュな佇まいを生んでいる。

インテリアでは、12.3インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイ(ノートは7インチ)を採用。加えて各部に高級感のあるマテリアルを使い、上質感を高めている。
踏めば豪快、曲がれば楽しい。オーラは意外な“走り”のクルマ
オーラはクラストップレベルとなる最大トルク300Nmを発揮する。アクセルをグッと踏み込むと、コンパクトカーとは思えない豪快な加速が始まる。踏んだ瞬間に強大なトルクを立ち上げる制御は、いかにもモータードライブ車らしく刺激的だ。

乗り心地はややソフト系。カーブを気持ちよく走ろうとすると車体はやや大きく傾くものの、安定感があり安心できる。サスペンションのストロークを十分に使った走りだ。

意外だったのは、リヤに68PS&100Nmのモーターを置いた4WD車だ。悪路の走破性だけでなく、カーブでは積極的に後輪側へトルクを配分し、後ろから押されるような後輪駆動的な走りを見せる。カーブの出口ではアクセルを踏みながらグリグリ曲がっていく、なかなか走りの楽しいモデルだ。
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【自動車のプロ】大岡智彦
正直、4WDのハンドリングには驚いた!
このクラスの4WDで、ここまで曲がる楽しさを味わえるクルマはそうない。
日産 オーラ「G レザーエディション」の中古車相場は3年落ちで新車の約71~85%
オーラは燃費性能、走行性能、居住性と、コンパクトカーらしい総合力に優れたモデルだ。ユニークさの面では、トヨタ アクアやヤリス、ホンダ フィットといったライバルに引けを取らないどころか、リードする部分も多い。では、実際の中古車相場はどうか。人気グレードのGレザーエディション(FF)で確認してみよう。
| 日産 オーラ(E13系)Gレザーエディション(FF) | 価格 |
|---|---|
| 新車価格(2023年当時) | 約278万円 |
| 3年落ち(2023年式)の中古車相場 | 約198~238万円 |
| 新車と中古車の価格比 | 約71~85% |
| ※中古車情報メディア調べ 2026年10月時点 | |
オーラ Gレザーエディションの中古車相場は、3年落ち(2026年比)で新車価格の約71~85%。上限側の80%台では買い得感は薄いものの、下限側は十分にプチ神コスパ中古車の水準に達している。なお、4WDは流通台数が少なく、約250万円前後が相場となっている。
比較のために、ライバルの筆頭であるトヨタ アクアの売れ筋グレード、Z(FF)の相場も見ておこう。

| トヨタ アクア(MX系)Z(FF) | 価格 |
|---|---|
| 新車価格(2023年当時) | 約240万円 |
| 3年落ち(2023年式)の中古車相場 | 約190~240万円 |
| 新車と中古車の価格比 | 約79~100% |
| ※中古車情報メディア調べ 2026年10月時点 | |
アクア Zの価格比は約79~100%。上限値はほぼ新車価格と同じで、3年乗ってもほとんど値が下がっていない計算になる。オーラと比べると、下限値で8ポイント、上限値で15ポイントもの差がある。つまり、新車ではアクアより約38万円高かったオーラが、3年落ちの中古車ではアクアとほぼ同じ価格帯で買えるということだ。
この差は、安定した販売を続けるアクアと、徐々に販売台数を落としているオーラの差ともいえる。一部に例外はあるものの、新車販売で人気が上がれば中古車相場も上がり、人気が下がれば中古車相場も下がるのが一般的な傾向だ。
とはいえ、クルマは人気がすべてではない。人気があってもクルマとしては物足りないモデルもあれば、人気がなくても良いクルマは多い。オーラ(ノートを含む)は日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したほどの実力派。こうした良いクルマをより安価に手に入れられることこそ、中古車選びの醍醐味だ。まさに宝探しのような面白さがある。
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【自動車のプロ】大岡智彦
新車ではアクアより約38万円高かったオーラが、3年落ちならほぼ同じ値段で買える。
これ、かなりオイシイ話だと思う。
日産 オーラの中古車相場が低いのはクルマのせい?ではなく日産への逆風とSUVブームが影響
中古車価格やリセールバリューは、中古車マーケットの需要と供給で決まる。人気があるのに流通台数が少ないクルマは高くなり、人気がなく流通台数が豊富なクルマは安くなる。クルマの性能だけで決まるわけではないところが難しい。オーラの相場が低めなのは、次のような事情が重なった結果と推察できる。
日産の国内販売力が低下しノート系の販売は2022年から約3割減
日産の国内販売は低迷が続いている。2025年度(2025年4月~2026年3月)の国内新車販売は軽自動車を含めて約39.9万台と、前年度から13.5%減少。1993年度以降で最少となり、メーカー別の順位は4位から5位に後退した。シェアも約8.8%と、ついに10%を割り込んでいる。
ノート(オーラを含む)は発売直後の2022年に約11万台を売り、登録車ランキング3位の大ヒットとなったが、2025年には約7.8万台で10位と、3年で約3割も販売を落としている。
経営不振のニュースが続き日産ブランドのイメージが急落
巨額の赤字計上、工場の閉鎖・再編を含む再建計画、ホンダとの経営統合協議の破談と、ここ数年の日産からは明るいとは言いがたいニュースが続いた。
クルマ選びではブランドに対するイメージが果たす役割が大きく、こうした報道が新車・中古車の両方で客足を遠ざけているのだろう。
2024年のマイナーチェンジで採用した新グリルが不評
2024年6月に行われたマイナーチェンジでは、新世代の「デジタルVモーション」グリルを採用した。ところが、このデザインがやや不評のようで、販売台数を押し下げている。
SUVブームでBセグメントのコンパクトカー需要そのものが縮小
長らく続くSUVブームの影響で、オーラと同じBセグメントではヤリスクロスやヴェゼルといったコンパクトSUVに人気が集中している。
中古車マーケットも同様の傾向で、Bセグメントのコンパクトカーのニーズは下がっている。
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【自動車のプロ】大岡智彦
相場が下がった理由に、オーラ自身の欠点はひとつも入っていないと考えられる。
不人気=ダメなクルマ、ではないのだ。
それでも日産 オーラを選びたくなるクラスの枠を超えた走りとカタチ
5ナンバー勢にはない“ワイド&ロー”の存在感
オーラを除くBセグメントのコンパクトカーは、全幅1,695mmの5ナンバーサイズにそろっている。かつては3ナンバーと5ナンバーで税金が異なり、5ナンバー車が優遇されていたが、今や税制上のメリットはほとんどない。それでも国内のBセグメントコンパクトカーが1,695mmを守り続けているのは、狭い道や狭い駐車場が多い日本では、全幅が狭いほうが扱いやすいというメリットがあるからだ。

一方、デザイン面では全幅が狭いと細長く見え、安定感に欠けて見える部分もある。そこでオーラはデザイン性を重視し、全幅を1,735mmに広げた。その結果、ほかの5ナンバーコンパクトカーと比べてドッシリとしたワイド&ローなシルエットを手に入れている。室内スペースこそノートと同じだが、フェンダーを張り出させたデザインでスポーティさも際立つ。同じBセグメントのコンパクトカーの中でも、存在感はピカイチだ。
最大トルク300Nm! 3.0Lガソリン車並みの加速でライバルを圧倒
オーラの最大トルクは300Nm。自然吸気ガソリンエンジンに換算すると、3.0L相当にもなる。それだけに伸びのある加速力という点では、ライバルを圧倒するクラストップレベル。高速道路でも余裕のあるクルージングが楽しめる。

後ろから押されてグイグイ曲がる!走る楽しさまでアシストするe-POWER 4WD
オーラ 4WDのハンドリングは秀逸だ。後輪側に68PS&100Nmのモーターを置き、カーブの出口では後輪側の出力を高めている。そのためアクセルを踏んでもFF車的なアンダーステアをあまり感じず、FR車のようにアクセルを踏みながら曲がっていける爽快感がある。
このクラスの4WDは実用性重視で、雪道でフロントタイヤが滑ったときのアシスト役がメインだ。その点、オーラの4WDは実用性だけでなく、走る楽しさまで上手に演出しているユニークな4WDといえる。
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【自動車のプロ】大岡智彦
この走りだけで、オーラの4WDが欲しくなるほどだ。
雪国の人だけのものにしておくのは、もったいない!
日産 オーラの中古車はメーカーオプションの有無で“別のクルマ”になる
オーラの中古車選びでとくに注意したいのが装備だ。魅力的な装備の多くがメーカーセットオプションだったため、中古車ではシンプル装備車とフル装備車の格差が大きい。そこで、お勧めのセットオプション装備をリストアップした。これらが装着されていて、なおかつ車両価格が安いクルマを狙いたい。
必須は統合型インターフェースディスプレイとプロパイロットを含むセットオプション

| 装備 | 内容 |
|---|---|
| 統合型インターフェースディスプレイ | オーラのウリでもある装備。12.3インチの大型メーター(アドバンスドドライブアシストディスプレイ)と9インチのセンターディスプレイを一枚板のようにつなげた次世代型ディスプレイで、近未来感と高級感を演出する |
| NissanConnectナビゲーションシステム | 日産のコネクテッドサービスに対応したナビゲーションシステム |
| BOSEパーソナルプラスサウンドシステム | 8スピーカーで、前席ヘッドレストにもスピーカーを内蔵したユニークなシステム |
| プロパイロット | 高速道路で使える全車速追従タイプのクルーズコントロール。車線を維持しながら、渋滞時は簡単な操作でストップ&ゴーを繰り返せるため、ドライバーの疲労を軽減できる |
| プロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付) | プロパイロットで走行中にドライバーが意識を失うといった事態の際、車両を安全に停止させて事故の被害を軽減。自動で専門オペレーターにつながり、救急や警察への通報で早期の人命救助につなげる |
| ETC2.0ユニット(ビルトインタイプ) | 車内をすっきり見せるビルトインタイプのETC2.0車載器 |
| ワイヤレス充電器 | スマートフォンを置くだけで充電できる |
| *新車時のメーカーオプション価格は約42万円 | |

これらの装備は必須ともいえる。装着されていないオーラの中古車は、あまりお勧めできない。
冬に頼れるホットプラスパッケージは装着車が少ないのが悩みどころ
| 装備 | 内容 |
|---|---|
| ホットプラスパッケージ | ヒーター付ドアミラー、ステアリングヒーター、前席ヒーター付シートなど |
| ワイパーデアイサー | ワイパーの凍り付きを解消したり、未然に防いだりする機能 |
| PTC素子ヒーター | 電気式のヒーターで、エンジンが温まるまでの間も車内を温める |
| *新車時のメーカーオプション価格は約8万円 | |
シートヒーターは冬場の必須装備といえるが、装着車両が少ないのが悩みどころだ。なお、2026年8月の改良ではステアリングヒーターと前席シートヒーターが2WD車にも標準装備となった。2023年式前後の中古車で探すなら、装着の有無を1台ずつ確認したい。
狙い目は日産 オーラ Gレザーエディション 4WDの“全部入り”
ニスモとオーテックといったカスタマイズモデルを除くと、オーラのグレード構成はシンプルだ。基本はGグレードの1グレードで、本革シート仕様がGレザーエディションとなる。それぞれに4WDが設定されており、本革シートの有無以外に装備の差はない。本革シートが欲しければGレザーエディション、4WDが欲しければ4WDを選べばよい。このあたりは好みや使用シーンによって異なり、むしろ前述したセットオプションの有無のほうが重要だ。
そのうえで、オーラの上質さと走りの良さを重視して選ぶなら、お勧めはGレザーエディション 4WD。統合型インターフェースディスプレイを含むセットオプションと、シートヒーターを含むセットオプションの両方を装着した車両がよい。とにかく上質で豪華装備満載、走りも楽しい1台になる。
中古車ならではのうまみもある。2023年当時、Gレザーエディション(FF)の新車価格は約278万円で、必須のセットオプション約42万円を加えると約320万円になった。仮に中古車相場の上限である約238万円で買ったとしても、その差は約80万円。新車では予算の都合で削られがちなオプションも、中古車ならあきらめずに済むわけだ。4WDは流通台数が少ないものの約250万円前後と、FFの上限に十数万円を足せば手が届く。
短期の乗り換えでリセールバリューを重視するなら、ボディカラーは白・黒系がお勧めだ。もっとも、そのぶん購入時の中古車価格も高めになる。赤・青系のボディカラーは流通台数が少なく、中古車価格はやや安価な傾向にある。
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【自動車のプロ】大岡智彦
狙うなら4WDの“全部入り”で決まり。
新車だとオプション選びで悩むところだが、中古車なら全部付きを選べるのが醍醐味。
走りとスタイルにこだわるなら人気のオーラ NISMOという選択も
オーラはカスタマイズモデルであるNISMO(ニスモ)の人気が高い。専用エアロや専用サスペンションをはじめ、数々のNISMOパーツを装着した魅力的なモデルだ。車高は20mm下げられ、専用サスペンションの効果もあって、Gグレード系とは異なる引き締まった機敏な走りが特徴。カスタマイズ車は乗り心地が悪くなるイメージがあるが、オーラ NISMOの乗り心地は快適で、優れたハンドリングと快適な乗り心地を両立している。

さらにマニアックなのが、2024年7月に投入された「NISMO tuned e-POWER 4WD」だ。後輪モーターの出力を約20%アップの82PSとし、まるで後輪駆動車のようにアクセルを踏み込んでグイグイ曲げて走れるモデルになっている。人気モデルなので、リセールバリューが基準車より高めなのも特徴だ。実際、NISMOの2023年式の中古車相場は約240~264万円と、同じ年式のGレザーエディション(FF)の約198~238万円を上回っている。
| モデル(年式) | 中古車相場 |
|---|---|
| オーラ NISMO(2023年式) | 約240~264万円 |
| オーラ NISMO tuned e-POWER 4WD(2024年式) | 約300~384万円 |
| ※中古車情報メディア調べ 2026年10月時点 | |
日産 オーラの新車価格(2026年8月改良モデル)
| グレード | 駆動方式 | 新車価格(税込) |
|---|---|---|
| G | FF | 284.9万円 |
| G レザーエディション | FF | 295.1万円 |
| G FOUR | 4WD | 309.7万円 |
| オーテック | FF | 314.2万円 |
| NISMO | FF | 316.4万円 |
| G FOUR レザーエディション | 4WD | 319.9万円 |
| オーテック スポーツスペック | FF | 329.0万円 |
| オーテック FOUR | 4WD | 338.9万円 |
| NISMO tuned e-POWER 4WD | 4WD | 353.1万円 |
| *2026年10月時点。特別仕様車「Black Edition」系は327.1~401.2万円 | ||
日産 オーラの買取相場はアクアより10ポイント低いが5年落ちでは差が縮まる
最後に、売るときの目線でも見ておこう。IDOMの査定データから、オーラとアクアのリセールバリュー値(平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値)を比べた。集計期間は過去90日間(7月20日~10月17日)で、全グレードが対象だ。
| 集計期間:2026年7月20日(月)〜2026年10月17日(土) | 査定件数 | |||
|---|---|---|---|---|
| 日産 オーラのリセールバリュー値(過去90日間:平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値で算出) | 293 件 | |||
| 経年 | 年式 | 新車価格中央値※ | 平均売却予想額の中央値 (買取相場) |
リセールバリュー値 |
| 当年式 | 2026年式 | 319.9万円 |
¥2,470,000 |
77% |
| 1年落ち | 2025年式 | 310.8万円 |
¥2,385,000 |
77% |
| 2年落ち | 2024年式 | 304.1万円 |
¥1,980,000 |
65% |
| 3年落ち | 2023年式 | 295.8万円 |
¥1,740,000 |
59% |
| 4年落ち | 2022年式 | 286.9万円 |
¥1,540,000 |
54% |
| 5年落ち | 2021年式 | 286.9万円 |
¥1,590,000 |
55% |
| ※新車価格は、その年式が販売された年の車両本体価格。査定データに実在する型式の全グレード・全月の価格から中央値を求めています。 | ||||
| リセールバリュー値=平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値。中央値は一部の高額・低額な車両に左右されにくいため、代表的な残り方を示します。 | ||||
| © 2026 IDOM Inc. リセールバリュー総合研究所 | ||||
オーラの3年落ち(2023年式)のリセールバリュー値は59%。2年落ちの65%から下がり、4~5年落ちでは54~55%と、50%台半ばで横ばいになる。5年落ちが4年落ちをわずかに上回っているのは個体差によるもので、参考値として扱いたい。
| 集計期間:2026年7月20日(月)〜2026年10月17日(土) | 査定件数 | |||
|---|---|---|---|---|
| トヨタ アクアのリセールバリュー値(過去90日間:平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値で算出) | 233 件 | |||
| 経年 | 年式 | 新車価格中央値※ | 平均売却予想額の中央値 (買取相場) |
リセールバリュー値 |
| 当年式 | 2026年式 | 266.7万円 |
¥2,735,000 |
103% |
| 1年落ち | 2025年式 | 265.9万円 |
¥1,795,000 |
68% |
| 2年落ち | 2024年式 | 249.2万円 |
¥1,870,000 |
75% |
| 3年落ち | 2023年式 | 240.0万円 |
¥1,645,000 |
69% |
| 4年落ち | 2022年式 | 219.9万円 |
¥1,410,000 |
64% |
| 5年落ち | 2021年式 | 212.6万円 |
¥1,240,000 |
58% |
| ※新車価格は、その年式が販売された年の車両本体価格。査定データに実在する型式の全グレード・全月の価格から中央値を求めています。 | ||||
| リセールバリュー値=平均売却予想額の中央値÷新車価格の中央値。中央値は一部の高額・低額な車両に左右されにくいため、代表的な残り方を示します。 | ||||
| © 2026 IDOM Inc. リセールバリュー総合研究所 | ||||
一方、アクアの3年落ちは69%と、オーラより10ポイント高い。ところが5年落ちでは58%まで下がり、オーラとの差は3ポイントに縮まる。なお、当年式(2026年式)の103%や、2年落ちが1年落ちを上回る逆転は流通台数の少なさや個体差の影響が大きく、参考値として見ておきたい。
つまり、オーラは「買うときに安い」かわりに「売るときも安い」クルマだ。3年程度で手放すならアクアとの差はそのまま手取りに響くが、長く乗るほどその差は小さくなる。オーラは、じっくり付き合うほどコスパが光るクルマといえる。
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【自動車のプロ】大岡智彦
中古車価格は、あくまで需要と供給のバランスで決まる。
日産を取り巻く状況がすぐに好転するとは考えにくく、オーラの相場は当面、アクアより低い水準で推移する恐れもある。
もっとも、それは買う側にとっては追い風だ。
3年程度で手放すつもりなら、リセールバリューで有利な白・黒系を選びたい。長く乗るつもりなら、ボディカラーにはこだわらず、セットオプションの充実した個体を少しでも安く手に入れるのが賢い買い方だろう。
日産 オーラ(E13系)の中古車は「買い」なのか?
結論から言えば、オーラは「買い」だ。日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞の実力、300Nmの力強い加速、ワイドボディの存在感、そして走りを楽しめる4WD。どれも中古車になっても色あせない魅力で、価格を押し下げているのは日産ブランドの逆風とSUVブームという、クルマの外側の事情にすぎない。
新車ではアクアより約38万円高かった上級コンパクトが、3年落ちならアクアとほぼ同じ予算で手に入る。これこそ、プチ神コスパ中古車と呼ぶにふさわしい理由だ。狙うのは、統合型インターフェースディスプレイやプロパイロットを含むセットオプション装着車に限りたい。装備の見極めさえ間違えなければ、オーラは満足度の高い1台になるはずだ。
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【自動車のプロ】大岡智彦
不人気=悪いクルマではない。
オーラはその典型だ。
e-POWERの完成度は高く、上質な内装とワイドボディはクラスの枠を超えている。
中古車で選ぶなら、まずセットオプションの有無を確認し、次に4WDかFFかを用途で決めたい。装備の充実した個体を相場の下限近くで見つけられれば、それはもう神コスパ中古車と呼んでいい1台だ。
日産 オーラ(E13系)の燃費やボディサイズなどスペック
| 日産 オーラ G レザーエディション(FF) | |
|---|---|
| 全長×全幅×全高 | 4,045×1,735×1,525mm |
| ホイールベース | 2,580mm |
| 車両重量 | 1,270kg |
| 駆動方式 | FF(前輪駆動) |
| 最小回転半径 | 5.2m |
| エンジン型式 | HR12DE型 直列3気筒DOHC 12バルブ |
| 排気量 | 1,198cc |
| エンジン最高出力 | 82PS(60kW)/6,000rpm |
| エンジン最大トルク | 103N・m(10.5kgf・m)/4,800rpm |
| フロントモーター型式 | EM47 |
| モーター最高出力 | 136PS(100kW)/3,183~8,500rpm |
| モーター最大トルク | 300N・m(30.6kgf・m)/0~3,183rpm |
| WLTCモード燃費 | 27.2km/L |
| 動力用主電池 | リチウムイオン電池 |
| サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |
| タイヤ前後 | 205/50R17 |
