最新の中古車市場と相場情報をプロから学ぶ 中古車のプロに聞いてみた(第20回):変化した中古車市場で人気のカテゴリー
中古車マーチャンダイジング部門管理職
リセールバリュー総合研究所 管理運営者
※当記事のインタビューは2026年4月上旬に行われています。
※当記事の内容は、各担当者の経験に基づく主観的な感想や予想を中心とした個人の見解です。
「高性能な軽はいらない!」低価格帯の中古軽自動車が人気に
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
(前回の続き)
国内需要の話ですが、軽自動車の国内需要はまだまだ強いですね、ご時世もあって。
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
1−3月の軽自動車販売は好調でしたね、相当なもので。
なかでも低価格の在庫に人気が集まっていた印象です。
これまではN-BOXやタントのようなスライドドアの比較的新しいモデルが売れていましたけど、最近は平成25年(2013年)式から平成30年(2018年)式あたりの、価格にすると30万円〜50万円くらいの在庫が売れています。
| 期間比較:2025年1月1日(水)〜2025年3月31日(月) vs 2026年1月1日(木)〜2026年3月31日(火) | 当期間査定件数 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 軽自動車の平均売却予想額 | 35,619 件 | ||||
| 経年 | 年式 | 前期間 2025年1月1日〜2025年3月31日 |
年式 | 当期間 2026年1月1日〜2026年3月31日 |
比較 |
| 当年式 | 2025年式 | ¥1,569,142 | 2026年式 | ¥1,449,615 | ▼ 92% |
| 1年落ち | 2024年式 | ¥1,449,909 | 2025年式 | ¥1,463,862 | ▶ 101% |
| 2年落ち | 2023年式 | ¥1,298,813 | 2024年式 | ¥1,359,574 | ▲ 105% |
| 3年落ち | 2022年式 | ¥1,216,722 | 2023年式 | ¥1,211,044 | ▶ 100% |
| 4年落ち | 2021年式 | ¥1,075,548 | 2022年式 | ¥1,101,280 | ▲ 102% |
| 5年落ち | 2020年式 | ¥945,298 | 2021年式 | ¥981,022 | ▲ 104% |
| 6年落ち | 2019年式 | ¥809,644 | 2020年式 | ¥860,475 | ▲ 106% |
| 7年落ち | 2018年式 | ¥686,186 | 2019年式 | ¥745,357 | ▲ 109% |
| 8年落ち | 2017年式 | ¥548,260 | 2018年式 | ¥625,269 | ▲ 114% |
| 9年落ち | 2016年式 | ¥442,510 | 2017年式 | ¥471,148 | ▲ 106% |
| 10年落ち | 2015年式 | ¥385,328 | 2016年式 | ¥411,924 | ▲ 107% |
| 11年落ち | 2014年式 | ¥267,578 | 2015年式 | ¥304,471 | ▲ 114% |
| 12年落ち | 2013年式 | ¥204,963 | 2014年式 | ¥251,069 | ▲ 122% |
| 13年落ち | 2012年式 | ¥146,942 | 2013年式 | ¥165,424 | ▲ 113% |
| 14年落ち | 2011年式 | ¥134,078 | 2012年式 | ¥150,999 | ▲ 113% |
| 15年落ち | 2010年式 | ¥91,055 | 2011年式 | ¥110,807 | ▲ 122% |
| 16年落ち以上 | 2010年式以前 | ¥90,098 | 2011年式以前 | ¥99,879 | ▲ 111% |
| © 2026 IDOM Inc. リセールバリュー総合研究所 | |||||
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
昨年の対談でもその話は出ていましたが、しかしそこまで低年式までシフトしてますか。
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
軽自動車は性能がどんどんよくなり、新車価格もどんどん上がっています。
登録車のコンパクトカーに近いですよね。
でも逆に「そこまでの性能、いらなくない?」となっている方も結構いらっしゃるんです。高度な運転支援機能はいらないし、スマホやタブレットがあれば大型ディスプレイの最新ナビも必要ないと。
それよりも、移動手段として安く買いたいという意向のようですね。
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
国産登録車に目を向けると、品質と価格のバランスが良い200万円台の中古車在庫は輸出にどんどん出ていってしまっているという話は以前からしていますが、市場の飽和やホルムズ海峡の影響でもこの状況は変わっていないでしょうか?
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
若干流れが変わってきているとは思いますが、まだまだ輸出需要が勝るゾーンですね。
ただ、流通の停滞で輸出が落ち込んだりして相場が下落すると、国内でも買いやすくなってくるのではないでしょうか。
それと先ほどの話に出たように、国内市場で安価な軽自動車が強いことを考えると、コンパクトカーの需要は伸びないのではないかと予測しています。
日産 ノートあたりはレンタカーやリースで使用されてきた中古車が4月から市場に放出される気配があるので、国産登録車のコンパクトカー市場はさらに飽和する可能性があります。
| コンパクトカーの査定件数 | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 経年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
| 全査定 すべての年式 |
426,944件 | 429,366件 | 453,449件 | 494,931件 | 496,714件 |
| コンパクトカー すべての年式 |
75,294件 | 73,148件 | 75,259件 | 80,904件 | 79,340件 |
| 当年式 | 328件 | 348件 | 459件 | 355件 | 373件 |
| 1年落ち | 1,121件 | 1,187件 | 1,315件 | 1,395件 | 1,057件 |
| 2年落ち | 2,612件 | 1,938件 | 1,974件 | 2,208件 | 2,036件 |
| 3年落ち | 3,911件 | 3,168件 | 2,635件 | 2,781件 | 2,593件 |
| 4年落ち | 4,212件 | 4,095件 | 3,804件 | 3,091件 | 2,981件 |
| 5年落ち | 4,902件 | 4,985件 | 5,209件 | 4,820件 | 3,706件 |
| 6年落ち | 4,871件 | 4,155件 | 5,087件 | 5,348件 | 4,255件 |
| 7年落ち | 6,790件 | 5,339件 | 5,379件 | 6,281件 | 5,878件 |
| 8年落ち | 6,921件 | 6,504件 | 5,753件 | 5,697件 | 6,084件 |
| 9年落ち | 8,110件 | 7,593件 | 7,605件 | 6,817件 | 6,371件 |
| 10年落ち | 4,897件 | 6,790件 | 6,999件 | 7,417件 | 6,399件 |
| 11年落ち | 5,778件 | 5,450件 | 7,741件 | 8,812件 | 8,249件 |
| 12年落ち | 3,936件 | 4,145件 | 4,151件 | 6,773件 | 6,733件 |
| 13年落ち | 4,851件 | 4,716件 | 4,677件 | 5,106件 | 7,515件 |
| 14年落ち | 2,994件 | 3,233件 | 2,895件 | 3,180件 | 3,205件 |
| 15年落ち | 3,318件 | 3,280件 | 3,271件 | 3,475件 | 3,742件 |
| 16年落ち以上 | 5,742件 | 6,222件 | 6,305件 | 7,346件 | 8,163件 |
| 16年落ち未満の割合 | 92% | 91% | 92% | 91% | 90% |
| 16年落ち以上の割合 | 8% | 9% | 8% | 9% | 10% |
| © 2026 IDOM Inc. リセールバリュー総合研究所 | |||||
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
高年式の中古車が大量に流通するようになって、相場が大きく変動する可能性があるということですよね。
引き合いが弱くなった高価格帯のクルマが下落する要因が増すという。
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
そうなっていくと考えられますね。
新車販売もそれほど好調ではなさそうなので、なおさらだと思います。
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
こういう状況だと、高年式の軽自動車を売るつもりだった方は売り時を逃してしまったかもしれませんね。最近の軽自動車は長く乗られる傾向もあるので、高値売却が全てというわけでもないでしょうが。
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
いやー、イロイロな要因が重なって相場は激しく上下するので、これからまた何かが起きて相場が急騰する可能性だってあるかもしれませんよ、
といっても、判断材料がないので現時点では何もわからないですけど。
なぜ先代フォレスターは海外で強いのか
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
次はSUVの市場動向についてお聞きします。
スバルのフォレスターは以前からロシア市場で人気でしたが、ハイブリッド車の輸出規制もあって特に先代モデルのガソリン車が人気でした。
2025年12月にはロシア税制改正で輸出環境も変わりましたが、最近の相場の動向はいかがですか?
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
1.8リッターか2.0リッターのガソリン車が強いですが、広く輸出という視点で見ると1.8リッターのハイブリッド車も強いですよ。
2.5リッターのガソリン車はなかなか流通してこないですね。
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
以前の記事でホンダのCR-V、トヨタのRAV4、そしてスバルのフォレスターで相場価格の比較をしてみたのですが、流通台数に違いはあるもののフォレスターの相場価格が下がってきていました。
やはりロシアの税制による影響でしょうかね?
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
すんません、話は逸れますが・・・
比較対象のCR-Vで選んだグレードが「EXマスターピース」というところ、なかなかいい目の付け所です(笑)
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
集計対照として流通量と査定件数を鑑みてこのグレードにしただけですが(笑)
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
めちゃくちゃいいクルマですよ。
ハイブリッドの「EXマスターピース」は。
最上位モデルで装備がとても充実している。今までは輸出需要の影響で相場価格が高かったのですが、今後下落していく可能性のあるクルマで、恐らく200万円を切ってくるでしょう。
フォレスターやRAV4の高級グレードは同じ価格帯で買えないので、中古車のコスパはとてもいいですよ。
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
それは相場情報を深堀りしてみたいですね。
それで話を戻して・・・
日本カー・オブ・ザ・イヤーも受賞した現行のフォレスターですが、中古車は(前モデル同様に)海外でも人気になるでしょうかね?
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
どうでしょうねぇ・・・私個人はそれほど需要は伸びないんじゃないかなと。
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
私も同意見ですね。
ハイブリッドになって性能は向上したのですが、価格も上がったので(安価な中古車を求める)海外からの需要は伸びないんじゃないかと。
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
そうですね。
実は日本から輸出する理由が正直ないというのもあって。
スバルは海外でもフォレスターを生産しているので、現地生産のクルマを買うと思うんです。あえて日本から輸入して乗りたいという人は、新型じゃなくて旧モデルのフォレスターを安く買いたいという意向だったり、あえて日本仕様のクルマを買いたいという意向が強いんですね。
日本人が左ハンドルの輸入車に乗るときに考えることと同じ嗜好です。
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
現状はロシア市場の影響を受けてフォレスターの相場価格は下落しているように見えますが、それでも広く輸出の観点で見ると、引き合いはまだまだ強いんでしょうね。
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
そうですね。いずれまた相場価格は上がっていくと思います。
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
そのロシア市場ですが、今後どのようなクルマの需要が上がってくるでしょうか?
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
ロシアではやはりというか4WDが圧倒的に人気ですから、ガソリン車の4WDが設定された車種はほぼ網羅されていると思います。
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
もう特定の車種というよりは、輸出が可能な4WD車ならば需要はあると?
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
ロシアはいま自国でクルマを生産することがほぼできませんから、需要は高い状態が続くでしょう。
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
ちなみに、その(経済制裁の要因になった)ロシアとウクライナの紛争でもそうでしたし、今度の中東情勢の緊迫も影響して、原油価格の高騰が相次いで起きていて、ガソリン価格も高騰を繰り返しています。
こうした状況は中古車選びにやはり強く影響してきていますでしょうか?
-

-
【中古車相場のプロ】〝OKB〟
当然、影響は出てきていますね。
クルマを所有するコストって高騰しているわけですし、車両価格も上がってきています。
ガソリン価格も高騰している中で(まもなく)税金も支払わなければならない時期もやってくる。
そうしたなかでどうやってコストを削るかというと、ランニングコスト=燃油代になっていくことになります。結果的にハイブリッド車を選んだり、ディーゼルエンジンのクルマを選んだりという方向性になっていくのではないかなと考えてます。
