【調べてみた】タイヤにリセールバリューってあるの?

エンジンオイル、バッテリーとならんで日常的な品質管理が重要な「タイヤ」。走行距離によって摩耗したり経年によって劣化したりした場合には必ず交換する必要があります。安全なドライブを続けるために交換が欠かせないアイテムですが、タイヤ4本分の価格は決して安くなく交換時に下取りを検討している方もいるかと思います。ところで、そもそも使い古した中古のタイヤにはリセールバリューがあるのでしょうか?今回はタイヤの基本情報とリセールバリューについて調べてみました!

ライター
タイヤの国内主要メーカーとタイヤの種類
まずは、日本国内ではどのようなタイヤが出回っているのでしょうか?国内主要メーカーの人気ブランドについて整理してみました。
ブリヂストンのタイヤの種類
エコタイヤ | エコピア |
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コンフォートタイヤ | レグノ |
スポーツタイヤ | ポテンザ |
ミニバン専用タイヤ | レグノ プレイズ |
SUV専用タイヤ | アレンザ デューラー |
軽自動車専用タイヤ | エコピア |
ヨコハマタイヤのタイヤの種類
エコタイヤ | ブルーアース |
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コンフォートタイヤ | ADVAN |
スポーツタイヤ | ADVAN |
ミニバン専用タイヤ | ブルーアースRV |
SUV専用タイヤ | GEOLANDER ブルーアース |
軽自動車専用タイヤ | ブルーアース |
トーヨータイヤのタイヤの種類
エコタイヤ | ナノエナジー |
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コンフォートタイヤ | プロクセス |
スポーツタイヤ | プロクセス・スポーツ |
ミニバン専用タイヤ | トランパス |
SUV専用タイヤ | オープンカントリー |
軽自動車専用タイヤ | トランパス |
ダンロップのタイヤの種類
エコタイヤ | エナセーブ |
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コンフォートタイヤ | VEURO LEMANS |
スポーツタイヤ | SPORT MAXX DIREZZA |
ミニバン専用タイヤ | エナセーブ |
SUV専用タイヤ | GRANDTREK |
軽自動車専用タイヤ | エナセーブ |
タイヤ(夏用)を分類してみると、一般乗用車用のタイヤには大きく分けて
- ・燃費性能の良い「エコタイヤ」
- ・静粛性や乗り心地を追求した「コンフォートタイヤ」
- ・スポーツカーなどハイパフォーマンスなクルマに最適な「スポーツタイヤ」
に分類されます。
その上で、全高が高いミニバンやハイトワゴンタイプの軽自動車で不安な走行時のふらつきを抑える性能を加えた「ミニバン専用タイヤ」や「軽自動車専用タイヤ」、SUVのボディ特性や高負荷な走行に最適化された「SUV専用タイヤ」などが用意されています。
同じタイヤブランドでも一般乗用車用とミニバン専用の商品があったり、ミニバンやSUVに専用のタイヤブランドを展開していたりしますので、カタログを確認して気になるタイヤが自分のクルマに合っているかを確認してみるようにしましょう。
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【クルマ大好きライター】井口裕右
ちなみに、タイヤを評価する際に気にしたいのが、カタログに記載されている「転がり抵抗係数」と「ウェットグリップ性能」の評価指標と、タイヤメーカーの試験データなどで確認できる「静粛性」や「乗り心地」「耐用性」など。
「転がり抵抗係数」とはタイヤが路面を転がる際の空気抵抗や摩擦抵抗、タイヤの変形を評価したもので、この評価が高いほど抵抗が少なく低燃費を実現できるとされています。
一方の「ウェットグリップ性能」は、濡れた路面での制動距離を評価したもので、ゴムそのものの性能や溝のパターンなどにより雨の日でも安全に停止できることを意味しています。
「転がり抵抗係数」と「ウェットグリップ性能」の評価はすべてのタイヤで公開されていますが、一方で「静粛性」「乗り心地」「耐用性」などの評価はタイヤによりメーカーが試験データを公開しています。
たとえばコンフォートタイヤの製品紹介では「静粛性」「乗り心地」の試験データを確認することができたり、ミニバン専用タイヤの製品紹介では「ふらつき軽減」の根拠となる試験データを公開していたりします。各メーカーのカタログやWebサイトで確認してみるようにしましょう。
果たして、タイヤのリセールバリューはあるのか?
ここまで国内主要メーカーのタイヤについて基本情報をご紹介してきましたが、次の話題は「使い古したタイヤは中古タイヤとして売却できるのか?」という点です。
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【クルマ大好きライター】井口裕右
結論から先にお話すると、中古タイヤの買取サービスは様々な事業者が展開していますが、実際の買取価格についてはほぼ期待できないと思ったほうがよいかもしれません。
たとえば、トヨタの「ノア・ヴォクシー」などファミリー向けミニバンにおすすめの「ミニバン専用タイヤ」のひとつ「TRANPATH mp7 205/55R16」(トーヨータイヤ)を新品で購入しようすると、価格比較サイトの最安値では1本1万円前後(取付費用など諸費用を含まず)です。
では、このタイヤを中古タイヤの買取サービスで売却しようとするとどうなるでしょうか?
ある中古タイヤ買取サービスの買取想定価格をチェックしてみると、まだクルマに装着していない「新品」の状態で1本あたりの買取価格は2000円前後から7000円前後。
路面を走らせた「中古」の状態では1本あたり1000円前後から6000円前後。ひび割れなどの傷があるものについては1本あたり1000円にもならないようです。
これらの想定買取価格は価格差が非常に大きいですが、大半のケースでタイヤを使い古した状態で売却することを考えると、想定買取価格は一番安いもので考えるべきです。中古タイヤのリセールバリューは非常に低いと言わざるを得ません。
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【クルマ大好きライター】井口裕右
確かに自分自身で処分するよりはコストや労力が抑えられますが、自分自身でタイヤ交換ができるという人は少数派なのが現実。お店で新品タイヤに交換してもらう場合には、お店に引き取ってもらったり下取りしてもらったりするのが良いのではないでしょうか。
ちなみに、カー用品店などではタイヤとアルミホイールをセットで購入する場合に、それまで使用していたタイヤとアルミホイールの下取り価格を増額するというサービスを展開しているケースもあります。この場合、アルミホイールが有名メーカーのものでなければ対象にならないなどの条件もありますので、カー用品店などで確認してみましょう。
中古タイヤのリセールバリューはなぜ低いのか
中古タイヤのリセールバリューがなぜ低いのかを考察してみると、第一に考えられるのはタイヤが「なま物」であるという点です。ゴム製のタイヤは熱や寒さ、直射日光の紫外線に弱く非常に劣化しやすいもの。クルマに装着して走行を繰り返していくうちに劣化や摩耗、ひび割れなどが進むのはもちろん、新品であっても保管状態によっては置いておくだけでゴムの劣化が進んでしまいます。
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【クルマ大好きライター】井口裕右
そのため、高額なタイヤでも「コストを抑えたいから」という理由で中古タイヤを購入する際には、同じ理由で十分に注意が必要です。
劣化が進んでいたり傷や摩耗が激しい中古タイヤの場合、十分な性能を発揮できない可能性があります。中古車を購入する際にタイヤを交換する方も多いともいますが、その際には販売店で品質管理された新品タイヤを選ぶようにしましょう。
まとめ
買取相場価格などを調べたら、タイヤのリセールバリューは非常に低いことがわかりました。売却の手間や労力を考えるとタイヤを新品に交換する際に下取りに出すのがオススメです。また、タイヤ交換する際には、劣化や傷・摩耗の心配がない新品タイヤをチョイスするようにしましょう。