私にぴったりな1台はどう選ぶ? ファイナンシャルプランナー高山一恵がガリバーでクルマ選びを体験!(中編)

中古車の購入を検討している方々にとって、この「リセバ総研」や「ガリバー」のウェブサイトをはじめとしたネット上の情報はクルマ選びの有益な判断材料になりますが、一方で「どんなクルマを選べばいいの?」と悩んでいる方にとって強い味方になるのが、「ガリバー」のカーライフプランナーです。
では実際に、「ガリバー」のお店ではどのようなやり取りを通じて最適なクルマ選びが実現できるのでしょうか?
今回は、ファイナンシャルプランナーである私・高山一恵が、「ガリバー八王子みなみ野店」に来店!ストアマネージャー(店長)の高橋さんに、クルマ選びについてあれこれお伺いしました。

展示場で紹介された同じ価格帯のクルマ2台。その価値の違いとは?

まずはアルファードに試乗! 快適な座り心地がお気に入り!

商談スペースでの会話から、検討するクルマがトヨタの「アルファード」に決まりました。そこから、早速展示場に行って実際のクルマをチェックすることになりました。

高山さんがアルファードを検討するまでについては、こちらの記事をチェック!

まず高橋さんが紹介してくださったのが、アルファードの「Executive Lounge」というグレードの1台。アルファードのラインナップの中でもラグジュアリーな高級グレードのクルマで、特に後部座席の居住性は抜群でした。

運転は主に旦那様がする我が家。早速後部座席に座り居住性をチェックしました。まるでリビングにある革張りのソファのような座席は、すぐに気に入りました。また収納スペースやアームレストなど座席周辺の機能も充実しているので、その快適な座り心地に一目惚れしました。

アルファードについては、こちらの記事をチェック!

次にヴォクシーに試乗! しかし高級感で言うと......

「比較してみるために、ちょっと他のクルマにも乗ってみましょう」と高橋さん。次に紹介してくれたのが同じトヨタのミニバン「ヴォクシー」。ファミリー層に人気のハイブリッドミニバンでした。

  • 【お金のプロ】高山 一恵

    同じように後部座席に乗り込んでみたものの、座り心地や機能性は十分ですが、質感は高級感では明らかにアルファードに軍配が上がりました。

  • 【営業のプロ】高橋店長

    ふふ、1台目のアルファードと2台目のヴォクシー、実は販売価格は同じくらいなんですよ!

  • 【お金のプロ】高山 一恵

    えっ、そうなんですね!? 質感はアルファードが上なのに同じ値段なんですね。何が違うんですか?

グレードの違う2台が同じ販売価格帯である理由について、高橋さんは「年式」と「走行距離」の違いだと説明してくれました。

  • 【営業のプロ】高橋店長

    クルマのグレードはアルファードの方が上ですが、ヴォクシーの方は「2023年式」と新しく、新車登録時の保証や車検もそのままです。走行距離もわずか5000kmと少ないため、ほぼ新車に近い状態のクルマを新車よりもお手頃な価格で購入できるのがポイントです。

高橋さんいわく、この2台を比較してみても「何を重視してクルマ選びをするか」という点で選択肢が変わってくるとのこと。短期的なリセールバリューを考えるとアルファードに軍配が上がりますが、新車に近い状態から長く愛用したい場合にはヴォクシーも十分に選択肢に入ってくるんだそうです。こうしたクルマ選びのポイントは、とても興味深かったです。

  • 【営業のプロ】高橋店長

    中古車に限らず、モノの選び方というのはお客様がどういう価値観を持っていらっしゃるか、買おうとしているものにどれくらいの投資ができるかによるところが大きいと思います。高級グレードのクルマにこだわるか、グレードが落ちても新車に近い品質にこだわるか、どこで折り合いをつけるかだと思いますので、絶対的にこちらがいいということではなく人によってチョイスは大きく変わると思います。

中古車の値引き交渉って可能なの?高橋店長が語る「値引きの不公平」

展示場での実車チェックを終えて再び商談スペースに戻ってきました。ここからは、チェックしたアルファードのお見積書を見ながら、アルファードの購入を検討していきました。お見積書には、車両本体価格に整備費用や保証料、税金・印紙代、手続き代行費用などを入れたお乗り出しの総額が記載されており、ここに延長保証や点検・メンテナンスのオプション、ボディコーティングを選択して加えていった金額が、最終的な購入金額になります。

ここで高橋さんがリセールバリューを維持する上でおすすめしてくださったのが、ボディコーティングの施工。クルマのボディにつく傷は小さいものでもリセールバリューを大きく損なう可能性があり、そうした傷からクルマを保護するために、高額なクルマであればあるほどボディコーティングの施工をしっかり行うことが重要だとのことでした。

  • 【営業のプロ】高橋店長

    スマートフォンを買った際にすぐに液晶保護フィルムを貼るのは、ちょっとでも傷つけたくないからですよね。クルマのボディコーティングも同じですよ。

見積り書を見ながらそれぞれの項目について高橋さんからの説明を受けました。ここで気になったのが、「クルマの値引き」についてです。

  • 【お金のプロ】高山 一恵

    ところで、展示場に並んでいるクルマは、値引きは相談できるのでしょうか?

  • 【営業のプロ】高橋店長

    基本的に値引きはしていません。ガリバーでは値引きしなくてもお客様に適正な価格と感じていただけるようプライス設定をしています。

  • 【お金のプロ】高山 一恵

    クルマの値引き交渉って当たり前のように感じていたので、意外です。

  • 【営業のプロ】高橋店長

    お客様の交渉力で価格が変わるというのは不公平だというのが私たちの考え方です。例えば、交渉力の高いお客様の商談では10万円も値引きできました。

    交渉が苦手なお客様の商談では営業スタッフに押し切られて1万円しか値引きできませんでした。

    同じ商品を購入するのに9万円の差が生まれてしまうというのは、お客様にとって大きなデメリットだと思うんです。

  • 【営業のプロ】高橋店長

    新車のディーラーさんですと値引きの文化があるのでクルマの購入時には値引き交渉するものだという文化が根付いているところがありますが、中古車販売店ではたくさんの企業努力をして原価に近い価格を設定しているので、値引き交渉はなかなか難しいと思います。

    例外的に、為替相場の影響などによって価格設定そのものを見直す場合などには、交渉で値引きをするのではなく提示している販売価格を改める場合がありますね。販売価格の変更は流動的ですので、表示している価格を変更する前に商談された場合には、値引きで対応する場合があります。

クルマの値引きについて、お客様との商談の公平性を説明してくれた高橋さん。後編ではさらに「クルマの購入とお金のお話」について気になる質問を高橋さんに聞いていきます。

後編へつづく!
この記事の前編はこちらをチェック!