快適な車中泊を実践 【車中泊にオススメのクルマは?】車中泊で日本一周を実現した黒木美珠さんに聞いてみた

クルマに乗って全国各地へ旅に出かけて、宿泊は自分のクルマで。そんな“車中泊”への関心が高まっています。しかし、実際に車中泊をしようと思っても、どんな準備をしてどんな点に注意したらいいのかイメージできない方もいるのではないでしょうか?そこで今回は「車中泊で日本一周の旅」を実現したことのある自動車YouTuber/自動車ライターの黒木美珠さんに、車中泊におすすめのクルマを価格帯別にピックアップしていただきました!

1996年生まれ。静岡県出身。自動車系YouTuber、自動車ライター、自動車インフルエンサー。幼少期から車に親しみ、Super GT観戦や、祖母のS2000でのドライブを通じてクルマへの情熱を育む。洗車専門のYouTubeチャンネルを立ち上げたことをきっかけに、95日間の車中泊での日本一周旅や、メーカー試乗会での新車紹介動画、アフターパーツやモビリティ施設取材など、クルマに関わる幅広い内容を発信。クルマの性能だけでなく、作り手の想いも伝えるジャーナリストを目指している。普通自動車免許(MT)・普通自動二輪免許(MT)・小型船舶免許一級を所有しており陸海は自走可能。

車中泊を楽しむためのクルマ選びのポイント

まず具体的なクルマを紹介する前に、車中泊におすすめのクルマ選びのポイントについて整理しましょう。以下のようなポイントが挙げられます。

その1:後部座席がフルフラットになるクルマ

車中泊を快適に楽しむためには、就寝時にクルマの中にマットレスを敷く必要があります。しかし、後部座席がフルフラットではなくデコボコだったり隙間があったりすると、マットレスを敷いても快適に眠れません。ワゴン、ミニバン、SUVに限らず、できるだけ後部座席がフルフラットになるクルマを選びましょう。

その2:電源が確保できるクルマ

車中泊での旅行では車内で電気製品を使うこともあるほか、スマートフォンやカメラの充電も必要です。そこでおすすめなのがプラグインハイブリッド車(PHEV)やAC電源のソケットを搭載したクルマなど、電源が確保できるクルマ。ただし、就寝中にエンジンを掛けっぱなしにするのはNGなので、ポータブル電源との併用がおすすめです。

その3:身体のサイズに合ったクルマ

車中泊で重要なのは「身体を伸ばして寝ることができる」ことです。長時間座ったままではエコノミークラス症候群のリスクが高まるほか、身体を曲げたまま寝ると運転の疲れがなかなか取れません。小柄な方なら軽自動車やコンパクトカーなどでも身体が伸ばせるかもしれませんが、身長のある方は後部スペースが十分に確保できるクルマを選びましょう。中古車をチェックする際に実際に車内で横になってみるのがおすすめです。

その4:長時間運転することも考慮しましょう

車中泊といえばトヨタ「ハイエース」などをイメージする人も多いと思いますが、車中泊では移動の際の長時間ドライブも考慮する必要があります。確かに2人で車中泊する際には横幅も必要なので、大きな後部スペースがある「ハイエース」がおすすめですが、ひとり旅の場合には快適に長時間ドライブできる走行性能や快適性能、衝突防止機能などの安全装備を備えたクルマであることを前提に選ぶとよいでしょう。

支払総額について
・支払総額は、閲覧当月、店舗所在地の管轄内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。

車中泊におすすめのクルマ:軽自動車/支払総額100〜200万円

スズキ スペーシア

  • 【車系YouTuber / 自動車ライター】黒木美珠

    車中泊を快適にするための純正オプションや車内用パーツなども豊富で180センチ程度までの身長でも快適に就寝できます。天井も高くシートアレンジも豊富なので広々とした空間で快適に過ごすことができるのがおすすめです。

スズキ スペーシア(支払総額100〜200万円)の中古車はこちらからチェック!

ホンダ N-BOX

  • 【車系YouTuber / 自動車ライター】黒木美珠

    広い車内空間がとにかくおすすめ。十分なスペースがあるのでサーフィンや釣りの道具など旅行に必要な荷物をちゃんと収納することができます。

ホンダ N-BOX(支払総額100〜200万円)の中古車はこちらからチェック!

車中泊におすすめのクルマ:支払総額200〜300万円

日産 エクストレイル

  • 【車系YouTuber / 自動車ライター】黒木美珠

    ミドルサイズ以上のSUVは後部座席を倒した際に段差がなくフラットなスペースを作れれば十分選択肢になります。なかでもエクストレイルは私が車中泊旅行をしている際にも遭遇することが多いクルマでした。最新モデルは高額ですが、旧世代のモデルであればお手頃な価格で購入が可能です。

日産 エクストレイル(支払総額200〜300万円)の中古車はこちらからチェック!

ホンダ フリード(2代目GB型)

  • 【車系YouTuber / 自動車ライター】黒木美珠

    日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025を受賞したフリードの先代モデル(GB型)も車中泊におすすめです。

    注意すべき点は2列目のシート!左右のシートが独立したキャプテンシートタイプと繋がったベンチシートタイプがあり、車中泊で活用しやすいのはベンチシートタイプ。中古車をチェックする際に注意してみましょう。

ホンダ フリード(支払総額200〜300万円)の中古車はこちらからチェック!

三菱 アウトランダーPHEV

  • 【車系YouTuber / 自動車ライター】黒木美珠

    最新モデルは非常に高価ですが、1世代前のモデルであればお手得頃な価格帯で購入できます。PHEVなので電源の確保もできたり運転を快適にするシートヒーターなどの装備が充実しているのがおすすめポイントです。

三菱 アウトランダーPHEV(支払総額200〜300万円)の中古車はこちらからチェック!

車中泊におすすめのクルマ:支払総額300万円以上

三菱 デリカD:5

  • 【車系YouTuber / 自動車ライター】黒木美珠

    車中泊を快適に楽しめる車内キットが豊富で快適な室内空間を作ることができます。車中泊やアウトドアと日常使いを両立できるクルマのひとつです。車内空間も広々なので家族旅行で車中泊もできるクルマです。最新モデルは高額ですが、旧世代のモデルであればお手頃な価格で購入が可能です。

三菱 デリカD:5(支払総額300万円〜)の中古車はこちらからチェック!

日産 アリア(※支払総額400万円以上)

  • 【車系YouTuber / 自動車ライター】黒木美珠

    シートをしまうと意外にもフラットになって、快適な印象です。

    バッテリーからの給電でエアコンや電装品が使えるところが、電気を貯めておくことができるEVならではの機能です。

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シトロエン ベルランゴ

  • 【車系YouTuber / 自動車ライター】黒木美珠

    ちょっと意外な選択肢ですが、このクルマのおすすめポイントは圧倒的な広さ。「ベルランゴ ロング」というグレードなら横幅が広くダブルサイズのマットレスも余裕で入ります。3列目のシートを台座ごと取り外すことができ、空の状態ではハイエースよりも広い室内空間が実現します。

シトロエン ベルランゴの中古車はこちらからチェック!
  • 【車系YouTuber / 自動車ライター】黒木美珠

    以上、8車種を選んでみました!もちろん他にも車中泊にぴったりなクルマはたくさんあります。

    また、室内が広いクルマでも、意外に寝にくかったり車中泊に向かない部分あったりすることも考えられるので、クルマを選ぶ際は中古車展示場でじっくり内装を確かめましょう。

    これから温かい車中泊のシーズンがやってきます。ぜひクルマ旅を楽しんで見てください!