リセバ総研リサーチ:中古品で買いたいものは?売りたいものは?断捨離シーズンの消費者トレンドを徹底調査!

今年は日本漢字能力検定協会が発表する「今年の漢字」の3位に「高」がランクインするなど、物価高騰による生活用品の値上がりが深刻となりましたが、消費者は新品よりもコスパよく商品が手に入れられる中古品に対して、どのように向き合っているのでしょうか?また一方で、節目となる時期に不要なものをまとめて処分する“断捨離”をして身の回りのモノや出費を整理することに対して、消費者はどのような意識を持っているのでしょうか。リセバ総研では、全国の男女604人を対象に「中古品・断捨離に関する意 識調査」を実施しました。

中古品の購入が、興味や楽しみを広げる手段に

調査では、まず中古品の購入実態や購入意向について調べています。回答者のうち、今年中古品を購入した人に行った「今年、購入した中古品のジャンルは?」という質問(複数回答)に対しては、「ファッション」が41.5%と最も多く、続いて「ゲーム・ホビー」が40.5%という結果になりました。実用品よりも、趣味性の高いカテゴリーが上位を占めた点が特徴的で、中古ならではの“試しやすさ”や“始めやすさ”が購買を後押ししているようです。全体として、中古品が節約目的だけではなく、興味や楽しみを広げる手段として活用されつつある様子がうかがえます。

 

ちなみに、「中古車(車両本体)」を購入したという回答は9.5%で、中古カー用品をはじめ「自動車関連用品」を購入したという人は4.0%という結果になりました。

中古品の購入目的については、「新品より価格が安いから」が60.5%で最も多く、約6割の人が“価格の魅力”を中古選択の決め手として挙げています。2番目に多かったのは「掘り出し物・レアアイテムが見つかるから」で31.4%。すでに絶版になり新品では購入できないアイテムを見つけたり、中古品を探すなかで思わぬ良い商品との出会いが生まれることを楽しんでいる様子が伺えます。そして3位には「すぐ手に入る/配送が早いから」(13.6%)が入り、価格だけでなく“欲しいものを気軽に手に入れやすい”点も中古ならではの価値として捉えられていることがわかりました。

 

こうした結果から、近年は中古品の購入が単なる節約手段にとどまらず、新品では出会えないモノを探したり、すぐに始めたい趣味に合わせて購入したりと、“目的に応じて賢く選ぶ行動”として認識されているものとみられます。中古品の利用理由は一様ではなく、価格・希少性・即時性といった複数の価値が購買を後押ししている実態が浮き彫りとなりました。

「今年は断捨離しない」が48.7%で、断捨離する人/しない人が拮抗

続いて、調査では不要になったものを手放す“断捨離”についても尋ねています。今年の断捨離に関する意向を尋ねた質問に対しては、「断捨離しない」という回答が48.7%。「断捨離する」という回答が51.3%で、半数近くの人が「断捨離しない」という意向であることがわかりました。ちまたでは断捨離がブームになり関連する書籍なども売られていますが、一方で実際には行動に移さない人が多いという実態が浮き彫りになりました。

 

ちなみに、「断捨離する」と回答した人に聞いた「今年の断捨離で手放したい/売りたいと思うものは?」という質問(複数回答)に対しては、「ファッション(衣類・靴・小物)」が50.6%と最も多く、次いで「ゲーム・ホビー」が33.9%、「家具」が20.6%、「ブランド品」が17.4%という結果になりました。衣類を中心に「場所を取るもの」「使わなくなりやすいもの」が上位を占め、身の回りのスペースを見直す“負担の少ない断捨離”が中心になっていることが伺えます。

 

ちなみに、同じ質問について「クルマを手放したい」という人は4.5%、カーグッズをはじめとした「自動車関連用品を手放したい」という人は2.3%という結果になりました。

なお、不要なものを売却する場合に利用したいサービスについては、近年利用者数が増加している「フリマアプリ」が32.3%となり、「総合リサイクルショップ(店頭買取)」の28.8%を上回る結果になっています。

商品を購入するとき、売却時のリセールバリューは意識する?

今回の調査では、最近の物価高を受けて、商品を購入する際にリセールバリューを意識するようになったかについても、消費者の意向を尋ねています。つまり、購入の段階で売却時に得られる金銭的な価値を意識しているかということです。結果、「買う物のリセールバリュー(残価)を意識する機会が増えた」と回答した人は24.0%で、およそ4人に1人は商品購入時にリセールバリューを意識していることが示唆される結果となりました。

 

年代別に見ると、最も意識が高かったのは10代で41.7%。20代以降はほぼ平均値と同水準の結果となっていることから、10代が突出していることがわかる結果となりました。

いつの間にか増えていく“サブスク”、最も解約したいサービスは?

調査ではそのほかに、オンラインサービスや店舗の有料会員、月額制フィットネスクラブといった「サブスクリプションサービス(サブスク)」に関する断捨離(退会)の意向や、具体的に「退会したいサブスク」について尋ねているほか、一方で中古品を購入して新たに始めてみたい趣味についても、消費者の意向を尋ねています。調査結果の詳細については、下記のリンクをご確認ください。

アンケートの結果について、詳しくはこちら!