リセールバリュー白書:意識調査レポート 【調査01】リセールバリューの認知に関するレポート

2024年3月に20~40代の男女400名を対象に、リセールバリューに関する20件の質問で意識調査を行った。その結果を集計し、複数回に分けて調査レポートを掲載する。今回はリセールバリューという言葉の認知についての問い、Q1~2の集計結果をレポートする。

リセバ総研編集部T

リセールバリュー総合研究所アナリスト

リセールバリュー総合研究所の編集者兼アナリスト。中古車情報誌の最大手での制作、旧ガリバーインターナショナル(現IDOM)で自動車メディアの立ち上げ責任者などを経験している。

調査概要

調査時期 2024年3月
調査人数 483人
男女比率 242:241
世代 20代〜60代で均等配分
職業 不問
地域 北海道 16人
東北地方 23人
関東地方 186人
中部地方 69人
近畿地方 110人
中国地方 28人
四国地方 14人
九州地方 37人
 

Q1:リセールバリュー(所有品を売却する際の市場価値)という言葉を知っていましたか?

世代別の構成比

リセールバリューという言葉を知っているかという問いに対し世代別に見てみると、20歳代の知っていると回答した割合が39%と最も高く、30〜50歳代は一律に28〜29%程度が知っていると回答している。

性別の構成比

性別の構成比で見ると、リセールバリューという言葉を知っていると回答した女性が20%であるのに対し、男性は倍以上の42%が知っていると回答している。

未婚・既婚の構成比

未婚者と既婚者では、リセールバリューという言葉の認知に差がなく、両者とも全体平均の31%とほぼ同じである。

地域別の構成比

地域別に見るとリセールバリューという言葉の認知は「西低東高」といったところだ。近畿圏の文化に近い四国地方は29%の認知だが、中国地方は21%、九州地方は24%と、明らかに認知状況の違いがある。

Q2:リセールバリューという言葉をどこで知りましたか?

世代別の回答構成

続いて、リセールバリューをという言葉をどこで知ったのかを見ていこう。世代別に見ると、共通しているのはインターネット検索からの認知経路だ。全世代でもっとも割合が高い。20〜30歳代ではさまざまな情報源からリセールバリューという言葉を認知しており、特に自動車関係者や不動産関係者からの経路も目立つ。

性別および未婚・既婚の回答構成

性別で見ると、男性はさまざまな情報源からリセールバリューという言葉に触れていおり、インターネット検索に次いで自動車関係者からの経路が多く、その次にビジネスニュースからの認知経路も多い。女性はインターネット検索からの経路に偏ってはいるが、自動車関係者や不動産関係者、友人からといった人伝での経路に若干ながら特徴が見られる。
未婚者と既婚者ではあまり差異はないが、未婚者は男性と同じくビジネスニュースやテレビ番組からの経路が目立つ。

地域別の回答構成

地域別に見ると、リセールバリューという言葉の認知経路に差異が見られる。各地域で調査母数が異なるものの、東北地方の書籍や雑誌、中部地方のテレビ番組やドキュメンタリーなど、特徴的な認知経路が見られる。

まとめ

リセールバリューという言葉は、概ね30%程度の人びとに認知されている言葉と考えてよいだろう。インターネットを中心に認知されているといえるが、属性や環境によっては人伝やインターネット以外のメディアなど情報源ごとの差異が現れ、興味深い。
次回はリセールバリューに関する「意識」について、調査結果をレポートする。