人気車種の中古車相場 知ってる？トヨタ ランドクルーザープラド 年式やモデルごとの特徴と買取相場

初代ランドクルーザープラドとして登場した平成2年4月から平成8年5月までのモデルは、以下の7型式である。

「5人乗り2ドア車」や「8人乗り4ドア車」そしてワイドタイヤを履いた「ワイドボディ」など、多目的RVとして幅広い使用用途で活躍できるよう、充実したバリエーションを持っていることが大きな特徴だ。ガソリンエンジンとディーゼルターボエンジンが搭載されているが、日本国内向けはディーゼルエンジンのみが設定され、マイナーチェンジで排気量が2.4Lから3Lに変更されている。

エクステリアは各パーツが角ばった四角いデザインが特徴的で、インテリアは居住性と使い勝手の両面の充実しており、居心地や積載性にも優れている。
もちろん使い勝手やデザイン性だけでなく、一般的な道から山道のような悪路まで、どんな道でも快適なドライブができる走行性能も魅力的である。

2代目ランドクルーザープラドの特徴は、丸みを帯びて一回り大きくなり、躍動感あるエクステリアデザインとなったことが特徴的だ。モデルは以下の8型式である。

このモデルでは、同じくトヨタのハイラックスサーフや北米向けのタコマとプラットフォームが共用され、それぞれの型式に標準サイズとワイドボディが設定されている。サスペンションは前輪がダブルウィッシュボーンの独立懸架となり、走破性と乗用車としての基本性能も飛躍的に高められた。ディーゼルターボエンジンに加え、3.4LのV6ガソリンエンジンと2.7Lの直4のガソリンエンジン（平成10年に追加）もラインナップされ、平成12年（2000年）のマイナーチェンジでは、ディーゼルターボエンジンが3LのDOHC直噴コモンレール式ディーゼルエンジンに変更。同時に盗難防止のイモビライザーキーも採用されている。仕様が更新されるごとに装備も充実し、特別仕様車のTX Limitedの追加でさらに高級路線となっていく。

3代目ランドクルーザープラドは、オフロードの走破性はもちろん、オンロードでも高級セダンに匹敵する快適性をさらに高めている。各年式ごとに多彩なグレードが用意され、エンジンの刷新などを重ねた結果、12種もの型式が存在する。

センターデフにトルセンLSDを用いた4WDを採用し、国内向けからはMT車が廃止された。一部には電子制御のエアサスペンションを装備。エアバッグやABSを標準装備し、多彩なオプション装備や快適装備を用意するなど、ますます高級車としての存在感を強めている。また、高級SUV車の盗難が増加していたため、全車にイモビライザーキーが採用された。
平成19年（2007年）7月には、当時の排ガス規制に対応する形でディーゼルエンジン搭載車が廃止されている。

4代目のランドクルーザープラドは、先代のプラットフォームを基本としつつも、力強くたくましいデザインが特徴だ。型式のバリエーションは先代以前に比べて極めてシンプルで、5型式となる。

国内向けの3ドア車が廃止され、国内では廃止となった同じプラットフォームを使用するハイラックスサーフを統合した形になる。
平成27年（2015年）6月には、排気ガスを浄化する最新技術を用いて世界各国の排ガス規制に対応した、新型の2.8Lディーゼルターボエンジンが追加された。同時に最上級グレードのTZ-Gはディーゼルエンジン搭載車専用のグレードとなり、4.0LのV6ガソリンエンジンのTZが廃止されている。
長期に渡る製造期間のため、マイナーチェンジや特別装備車も数多く、更新を重ねるごとに快適装備や安全装備を充実させている。令和2年（2020年）8月の改良では、予防安全機能の「Toyota Safety Sense」がバージョンアップされ、夜間の歩行者や自転車などの認識能力が向上し、その他にも安全運転支援の警告機能なども装備。TZ-Gにはパドルシフトも備えている。
ランドクルーザー「プラド」としては最後の型式であり2009年から2023年（販売終了は2024年）まで約14年間も製造が続いた。後継車種はランドクルーザー250となる。

それではトヨタ ランドクルーザープラドの買取相場を見てみよう。下記は「中古車のガリバー」店舗で実際に買い取った実績を元に、公式サイトの221616.comで公開されているデータだ。年式と走行距離、買取価格のレンジでまとめられている。売却を検討している方は、所有しているランドクルーザープラドの年式を照らし合わせ、買取相場の把握に役立てるのではないだろうか。当然ながら、クルマの状態や装備、市場の変動によって買取価格は変化するため、実際の買取価格と異なる場合がある。あくまで目安として参考にしていただきたい。