「ゴルフ大好きッッ!」自動車情報メディア「CORISM」の大岡編集長が語る! ズバリ!ゴルファーにおすすめなリセールバリューの高いSUV5選

1990年代以前、ゴルフ場の駐車場は、高級セダンばかりだった。しかし、90年代後半に入りSUVの初代トヨタ ハリアー、高級ミニバンである日産 エルグランドなどが登場した。ゴルフ場の駐車場にある車種が徐々に変化し始めた。

現在では、セダンが激減し一部の輸入プレミアムセダンが生き延びている程度。ミディアムサイズ以上のSUVを中心に、アルファードやヴェルファイアといった高級ミニバンが多くなってきている。

そこで、今回はゴルフ場でも大人気のおすすめ国産SUV5選をピックアップしてみた。

【自動車情報のプロ】大岡智彦

自動車情報メディア「CORISM」編集長

自動車情報専門のWebサイト「CORISM」編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポート、カスタムカーまで幅広くこなす。クルマは予防安全性能や環境性性能を重視しながらも、走る楽しさも重要。趣味は、コスパの高い中古車探しと、まったく上手くならないゴルフ。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。

ゴルファーにおすすめのSUVを選んだ5つの基準

疲労軽減が期待できる運転支援機能&予防安全装備

高速道路などを使い長距離運転では、高速道路などで疲労軽減が可能な運転支援機能は重要。運転疲れで、ゴルフのプレイに影響するようでは意味がない。また、帰路は疲れた体で、注意力が散漫になる傾向もあるので、予防安全装備も大切だ。

燃費がよい

中・長距離の走行になるのでやはり、経済性も重要。「移動費+プレイ代」、このコストパフォーマンスは、サラリーマンゴルファーには大切だ。

快適性

移動時の乗り心地や操縦安定性も、疲れに大きな影響を与える。そのため、余裕ある室内スペースが確保でき、快適な乗り心地を重視。ミディアムサイズ以上の国産SUVからセレクトした。

ゴルフバック(キャディバック)の積載性

4人乗車でゴルフに行くという人は少数派であるだろうが、やはり荷室はより広い方が使い勝手がよい。4本積載はマストではないが、最低でも3本積載できるスペースをもっていることを重視。

リセールバリュー

ゴルファーたるもの、見栄も大切。ゴルフクラブ同様、古いモデルをいつまでも使い続けるわけにはいかない。とはいえ、やはりなるべくコストは圧縮したい。そこで重要なのがリセールバリュー。
リセールバリューとは、売却価格や下取り価格、査定価格といったクルマの価値。リセールバリューが高ければ、次のクルマに乗り換える時も、支払う金額が安価で済むからだ。

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*燃費はすべてWLTCモード
*中古車相場、新車価格、スペックなどは2024年8月調べ

ズバリ! ゴルファーにおすすめのSUV5選

トヨタ レクサスRX350hバージョンL

国産車としては、圧倒的なブランド力を誇るレクサスの高級SUVがRX。ゴルファーにも大人気モデルだ。RXのボディサイズは、全長4890×全幅1920×全高1700mm。国産SUVの中では、かなりボディサイズが大きいモデル。見た目の迫力や高級感は圧倒的だ。

そして、RX350hには、直4 2.5Lハイブリッドが搭載されている。燃費は20.2㎞/L(FF)と、大きなボディサイズから想像できないくらいの低燃費性能を誇る。システム最高出力は190㎰と十分なレベルだ。

予防安全装備や運転支援機能は「レクサスセーフティシステム+」を搭載。アドバンストドライブ(渋滞支援)は、高速道路などでの渋滞中(0-40㎞/h)、一定の条件を満たすとステアリングから手を放しても、車両が自動で前走車に追従走行する。これは、ゴルフ帰りの疲れた体には強い味方となる機能だ。また、自動ブレーキは昼夜の歩行者と自転車、昼間の自動二輪を検知。右左折時の対向歩行者も検知可能。その他の機能も多彩で業界トップレベルの予防安全性能を誇る。

荷室容量 612L
積載ゴルフバック 9.5インチ×4本
新車価格 7,580,000~7,960,000円
中古車相場(2023年式) 約760~900万円

三菱 アウトランダーPHEV

三菱 アウトランダーPHEVは、自宅のコンセントなど外部電源から車両の駆動用バッテリーに充電して走る。通常は、電気自動車と同じくモーターのみで走行。搭載バッテリーの電力を使い切ると、エンジンで発電しモーターで走るハイブリッド車となる。ガソリンより安価な外部電力を使い走行できるので、経済性に優れる特徴もある。充電電力使用時走行距離は、85~87㎞。これだけの距離を、ガソリンを使わず充電電力だけ走れれば、かなり経済的。ゴルフ場で充電できれば、さらに走行コストを下げることができる。

EV走行中は、基本的に排ガスが発生しないので、環境にも優しい。ゴルフは、自然の中で行うスポーツ。環境性能を重視するのもゴルファーの心得といえる。ハイブリッド燃費は、16.2~16.6㎞/Lだ。

また、アウトランダーは電動の4WD。フロントモーターの最高出力は116㎰、リヤモーターの最高出力は136㎰とパワフル。この4WDは三菱独自のS-AWC(Super All Wheel Control)により、大きなボディながらドライバーの意のままにキビキビと走り運転も楽しい。ゴルフ場までの山道も楽しく移動できる。

運転支援機能や予防安全装備は、平均的レベル。全車速追従式クルーズコントロールも装備されているので、渋滞時も簡単な操作でストップ&ゴーができるので疲労が軽減できるはずだ。自動ブレーキは、歩行者と自転車に対応する。
また、ゴルフと直接関係ないが、アウトランダーPHEVのグレードには、7人乗りが用意されている。そのため、3列目シートを格納すると広い荷室となり、ゴルフバッグも楽々収納できる。

荷室容量 646L
積載ゴルフバック 9.5インチ×4本
新車価格 4,995,100~6,023,600円
中古車相場(2023年式) 約450~540万円

日産 エクストレイル e-4ORCE

4代目となるT33型日産エクストレイル。従来のモデルは、カジュアルな印象が強かったが、T33型からラグジュアリーSUVテイストを強めてきた。高級感が大幅にアップしたこともあり、名門ゴルフ場のエントランスでも映えるSUVになった。

そんなT33型エクストレイルでは、前後にモーターを設置した4WDのe-4ORCEがお勧めになる。FF(前輪駆動)車もあるが、上質感ある走りが魅力のe-4ORCEがよい。

T33型エクストレイルは、エンジンで発電し、その電力を使いモーターで走行するシリーズハイブリッドシステムを採用。日産はe-POWERと呼ぶ。フロントモーターの最高出力は204㎰、リヤモーターの最高出力は136㎰となかなかパワフル。力強い走行だけでなく、静粛性も高く、ゴルフ場の往復をリラックスして移動可能だ。

こうした優れた静粛性を支えているのが、直3 1.5LのVCターボエンジンだ。世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比エンジンを搭載している。燃費性能は18.3~18.4㎞/L(e-4ORCE)と、まずまずの数値だ。

また、4WDのe-4ORCEは、前後の駆動力を緻密にコントロール。信号などの停止時などでは、前方に上半身をフラれることがあるが、前後のモータートルクをコントロールすることで、不快な姿勢変化を防いでいるので、乗り物酔いする人でも安心。同様にモータートルクをコントロールすることで、大きな車体ながら、急なカーブも曲がりやすくしてくれるので運転がしやすく、同乗のゴルフ仲間からは「運転が上手い人」と印象アップが期待できるかもしれない。

そして、荷室も広く9.5インチのゴルフバッグが4本積載可能。自動ブレーキは、歩行者と自転車を検知。全車速追従式クルーズコントロールも装備しているので、渋滞時の疲労軽減が可能。走りと燃費、積載性など全方位で高いレベルにまとめられているSUVだ。

荷室容量 575L
積載ゴルフバック 9.5インチ×4本
新車価格 3,851,100~4,752,000円
中古車相場(2022年式) 約360~450万円

トヨタ クラウンクロスオーバー

その昔、ゴルファーズカーの代名詞だったクラウン。そのクラウンも、時代に合わせクロスオーバーSUVとなった。そんなクラウンクロスオーバーでお勧めなのは、2.5Lハイブリッドシステムを搭載したX、G、Z系のグレード。システム出力は234㎰とパワフルで、高速道路などでは余裕ある走りが可能。燃費性能は、22.2~22.4㎞/Lと非常に優秀だ。

また、クラウンの名を冠したモデルだけに、快適性はとても高いレベルにある。ややふんわり系の乗り心地とやや大きめのゆったりしたシートに身を沈めれば、疲れ知らずの快適な移動が楽しめる。

さらに、運転支援機能であるアドバンスト ドライブ(渋滞時支援)装備車なら、高速道路上での渋滞時(約0-40㎞/h)、一定条件を満たせばハンズオフした状態で車両は前走車に追従走行が可能となる。ハンズオフすることで、肩や腕まわりの筋肉が緊張から解放されるので、往路であれば運転による疲れ知らずでティーオフが可能。帰路でもうっかり追突などのリスクを大幅に低減できる。自動ブレーキ関連では、昼夜の歩行者と自転車、昼間の自動二輪を検知。右左折時の対向歩行者も検知可能。その他の予防安全機能も豊富。業界トップレベルの予防安全性能を得ている。

荷室容量 450L
積載ゴルフバック 9.5インチ×3本
新車価格 4,400,000~5,950,000円
中古車相場(2022年式) 約430~510万円

トヨタ ハリアーハイブリッド

初代ハリアーは1997年に登場し爆発的なヒットモデルなった。以降、現行の4代目80系ハリアーまで圧倒的な人気を得続けてきた。もはや、高級SUVの代名詞と言えばハリアーとなり、完全に定番モデル化し好調な販売を続けている。ハリアーは、多くの人に高級SUVとして認知されているので、所有欲を十分に満たしてくれるだろう。

そんな80系ハリアーは、クーペ風のスタイリッシュなデザインで人気を得ている。ただし、デザインにこだわった結果、荷室容量は409LとMクラスのSUVとしては小さめ。ゴルフバッグは、9.5インチのゴルフバッグが3本搭載となっている。

この80系ハリアーでお勧めなのは、やはり2.5Lのハイブリッド車。2.0Lガソリン車もあるが、高級SUVのハリアーらしさを十分に満喫できるのはハイブリッド車になる。さらに、燃費性能は22.3㎞/L(FF)と非常に優れている。この2.5Lハイブリッドのシステム最高出力は218ps(FF)とパワフル。余裕あるクルージングが楽しめる。

また、80系ハリアーは、高級SUVとしてのブランド力をより強固にするため、乗り心地と静粛性にもこだわった。やや柔らか目な乗り心地と、優れた静粛性でロングドライブでも快適だ。

運転支援機能は、全車速追従式クルーズコントロールを装備しているので、高速道路での渋滞も疲労軽減が可能。自動ブレーキ関連では、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知。2022年9月の改良では、右左折時の歩行者なども検知可能になり機能向上が図られている。中古車であれば、この改良後モデルがおすすめだ。

荷室容量 409L
積載ゴルフバック 9.5インチ×3本
新車価格 3,718,000~5,148,000円
中古車相場(2020年式) 約330~420万円