中古車の“バリュー”はこうして磨かれる:関東商品化センターを徹底解剖!(カーケア編)

前のオーナー様から買い取ったり、中古車オークションで落札したりすることで仕入れているガリバーの中古車。お客様がガリバーの店頭で目にする中古車たちはみなピカピカの状態ですが、その中古車たちは仕入れてから店頭に並ぶまでの間にどのような旅をして、そこではどのような手間と時間を掛けて新たな“バリュー”が吹き込まれるのでしょうか?

今回は、関東の店舗を中心に販売されるガリバーの中古車について点検・整備・カーケアを行なっている一大拠点「ガリバー関東商品化センター(千葉県野田市)」を工場見学してみることにしましょう!
この「カーケア編」では、仕入れた車を新車に匹敵するクオリティまでピカピカにクリーニングする様子をお伝えします!

カーケアは、まずは徹底的な洗車から!細い目地やホイールの隙間もピカピカに!

関東商品化センターにやってきた車たちは、前のオーナー様が使用していた状態そのままです。外装やエンジンルームの汚れも、車内の匂いや汚れもそのまま。そうした汚れや匂いを徹底的に洗浄するのが、カーケア部門の大きなミッションです。

まずは、汚れた外装を徹底的に手洗い洗車することからカーケアの一連の流れが始まります。

クルマのオーナーが行う一般的な洗車はボディやホイール表面をシャンプーなどで綺麗にするだけですが、ここ関東商品化センターでの洗車は、それだけに留まりません。
エンジンルームやホイールハウス、グリルやエンブレムなどの細かい隙間やドアの開閉部に至るまで、単純な洗浄だけでなく水垢や鉄粉の除去なども行い徹底的にクリーニングします。
1台あたり約1時間も掛けて、クルマを“すっぴん”の状態まで戻してあげるのです。

ちなみに、最近のクルマでは未塗装の樹脂パーツが使われることも多いですが、洗浄だけでは綺麗にならない場合もあります。
その際には、販売店に新品パーツへの交換を勧めることもあるのだそうです。

洗車前のホイールの状態。錆や汚れがびっしり付着しています
洗車の工程を終えると、ホイールはまるで新車のような状態に!

ガリバーではここだけ!フロアマットを洗浄・乾燥させる秘密兵器が!!

洗車の工程で綺麗にするのは、ボディやホイールだけではありません。
最も汚れやすいのが、クルマに乗った時に足元に敷いてある「フロアマット」。洗車の工程でこのフロアマットも新品同様になるほど綺麗にします。フロアマットの洗浄には専用の高圧洗浄機を使い、蓄積した砂や泥といった汚れを徹底除去。そして、次の工程にスムーズに進めるようフロアマット専用の乾燥機で急速乾燥させます。
ガリバーでは、ここ関東商品化センターだけに設置されている機械なんです!

高圧洗浄機でフロアマットを徹底洗浄!
フロアマット専用の急速乾燥機ですぐに乾かします!

室内にこびりついた匂いやシミ、作業員の職人技で徹底除去!

洗車してピカピカの状態になったクルマは、カーケア部門のガレージに入れられます。外から見てピカピカでも、車内は前のオーナー様が残した匂いやシミなどの汚れが残っています。特に、前のオーナー様がタバコを吸われていた場合は、その匂いは強烈です。次の工程では、1台につき1名作業員がつきっきりになり室内の匂いや汚れを徹底的にクリーニングしていきます。

まずはエアガンを使って室内の砂や汚れを室外にかき出し、その後はルームクリーナー、ガラスクリーナーといった専用の溶剤と純水(カルキなどの成分が入っていない水)、ブラシやスポンジ、スチームクリーナーなどを使って内装やシートのシミや汚れ、窓の内側に付着した汚れや手垢などをひとつひとつ丁寧に取り除いていきます。そして室内に残ったしつこい匂いは、ホテルのルームクリーニングで使用するようなオゾン脱臭剤や光触媒脱臭剤などを使い除去。最後にあらためて室内全体を掃除機で綺麗にし、現場リーダーの品質チェックを経て室内クリーニングは完了となります。

室内のクリーニングにもここだけで使用している秘密兵器が!

室内のクリーニングで一番気を使う場所のひとつが、頭上にある「天張り」と呼ばれる布上のもの。この「天張り」はタバコのヤニ汚れなどが付着しやすい場所で、前のオーナー様がヘビースモーカーの方ですと、この「天張り」が黄色く変色してしまっている場合もあります。しかし、ここをクリーニングしようとすると非常に破れやすく、一度破れると修復ができず全交換が必要になる(しかも高額!)というデリケートな部分でもあります。そこで、ここ関東商品化センターでは、「パルスガン」という専用の機械を使って「天張り」に負荷をかけないようにクリーニングしています。

溶剤を霧状に噴射して、その圧力も「天張り」の清掃に最適化されています

仕上げ作業で、クルマをピカピカに仕上げる!

外装の洗車でクルマを“すっぴん”にして、内装のクリーニングで新車に匹敵するクオリティにまで室内を綺麗にしたら、最後は“磨き”の工程です。中古車には目に見えない小さい傷や擦れた後がたくさん残っている場合があります。それらを、ライトを当てて確認しながら、研磨機で綺麗にしていきます。そして、クルマによっては、この工程で大きな傷を直す板金整備を行ったり、クルマを塗装し直す作業を行ったり、磨き上げたクルマにガラスコーティングを行ってさらに磨き上げていくといった仕上げの作業を行っていきます。

こうした工程を経てカーケアの作業が完了した車は、まるで新車と思えるほどピカピカに輝いています!
どのクルマに対してどのようなケアを行なっていくかは、ここ関東商品化センターに入庫する段階である程度決められていますが、クルマの状態を確認しながらスタッフが提案していくこともあります。

ここ関東商品化センターでは、スタッフひとりひとりの職人技が、ガリバーの中古車が提供する“バリュー”を磨き上げているんですね!

下記の記事では、カーケアと並ぶ関東商品化センターの重要な役割である「点検・整備」について、その工程をご紹介していきます。ぜひこちらも、ご覧ください!

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