リセバ総研リサーチ:「かっこいいクルマで女性にアピール!」は今でも通用?クルマとお金に関する男女の意識差

突然ですが、男性の皆さんのなかには「クルマは男のロマン!」と熱弁して、彼女やパートナーから冷めた反応を受けた経験はないでしょうか?クルマを購入して維持することにはなにかとお金が掛かるものですが、そこには男性と女性で様々な意識・認識の差があるようです。リセバ総研では、男女650人を対象にした「男と女のカーライフ実態調査」を実施し、その結果を公開しました。男性と女性では、クルマに対する価値観やお金の使い方にはどのような違いが見られるのでしょうか?

女性にとってクルマのコストは“生活費の一部”

まずは、基本的な金銭感覚について聞いた「自分の金銭感覚を異性と比べてどう感じるか」という質問に対して、「自分のほうが堅実」と回答したのは、男性の28.1%に対して女性は35.3%。女性のほうが「お金に対して堅実」という自覚があることがわかりました。

 

この差はクルマに対する認識にも表れており、「クルマにかかるお金は生活費か/趣味・娯楽か」という質問に対しては、男性の60.2%が「完全に生活の一部」「どちらかといえば生活費」と回答しているのに対して、女性はその割合が63.5%という結果に。一方で「完全に趣味・娯楽」と答えた割合は男性が15.1%、女性が12.3%という結果になり、女性の方が“クルマの出費は生活費の一部”として捉える傾向がやや強い結果となりました。

クルマ選びの予算は300万円以上に男女の差が

そして、クルマの購入予算について聞いた質問についても、男女の微妙な意識の差が浮き彫りになりました。男性、女性ともに「100万円未満」「100万円〜200万円」「200万円〜300万円」がボリュームゾーンとなりましたが、いずれの選択肢でも女性が男性を上回る結果に。これが300万円以上になると男女が逆転して男性のほうが多く選択しています。

 

特に差が大きいのが「300万円〜400万円」のゾーンで、男性が13.6%に対して女性は8.3%。また男性の4%は最高額ゾーンの「700万円以上」を選んでいるのに対して、女性は1.5%とごくわずかという結果になりました。クルマの予算についても、女性のほうが堅実で無理のない予算を検討している様子が伺えます。

もしも、パートナーが高級車に乗っていたら?

調査では、「パートナーや気になる相手が高級車(外国車を含む)に乗っていたらどう感じるか?」という質問もしています。「かっこいい。魅力的だと思う」と答えたのは男性で10.8%、女性に至っては6.1%と少数派という結果に。一方で、女性の24.2%は「経済的に余裕がありそうだと思う」、24.5%が「お金の使い方が心配になる」と回答しており、女性にとっては、異性がどのようなクルマに乗っているかでその人の経済力や金銭感覚を評価する目安にしていることが伺えます。そして残念ですが、この結果からも「かっこいいクルマに乗って異性にアピールしたい」という男性のロマンは儚くも崩れ去っていたことを示唆しています。

友人や恋人の乗っているクルマの車種やグレードって気になる?

今回の調査ではそのほか、「自動車ローンを組む際に最も重視することは?」「クルマのどのような部分にお金をかけたい?」「友人や恋人など身近な人のクルマの車種やグレードを気にしたことはある?」など様々な質問に対する男性・女性の認識の差を調べています。調査の詳細は、下記のページよりぜひご覧ください。

アンケート調査の詳細はこちらから!

まとめ

今回は、クルマとお金に関する男性・女性の意識の差について調べてみました。衝撃だったのは、高級車に乗っている彼氏やパートナーに対して「お金の使い方が心配になる」という女性の意見が多かったこと。「パートナーにはクルマ選びも堅実でいてほしい」という女性の願いが伺える結果になりました。もしも、男のロマンだけで現実的な予算を超えるような高級なクルマをチョイスしたら、彼女やパートナーに嫌われてしまうのかも?今後クルマ選びをする際には、夫婦やカップルでしっかりと話し合って決めていくことが大切なのではないでしょうか。