プレミア化した中古車相場を冷静に考えてみよう ジムニーノマド、2026年1月末ついに受注再開へ!中古車相場の状況を調べてみた

スズキは10月27日、オフロードタイプのSUV「ジムニーノマド」について、2026年1月30日に新規受注を再開すると発表しました。今回は、「ジムニーノマド」を巡るここまでの動きや中古車相場の状況についてまとめます。

小さい頃からのクルマ好きで、大学生で免許を取ると貯めたバイト代で中古車をすぐに購入。以来、年間数万キロを走り回って無事故を維持していることを密かな誇りにしている。趣味は、ドライブ旅行とモータースポーツ。カメラを持ってサーキットに行くと流し撮りに命を懸ける。一般ドライバーの視点で、カーライフとリセールバリューの「これってどういうこと?」を紐解いていきます。

発表からわずか5日で受注停止に追い込まれたジムニーノマド

インドで誕生した「ジムニーノマド」の国内発売が発表されたのは、2025年1月30日。デザインは長年愛されたオフロードタイプの軽SUV「ジムニー」やそのジムニーをワイドボディ化した「ジムニーシエラ」のコンセプトを継承し、シリーズとしては初めて5ドアを採用したのが大きな特徴です。5ドアジムニーの登場を待望していたファンからは、大きな注目を集めました。

 

スズキでは、発表当初は月間の目標販売台数を1200台としていましたが、発表直後から予約注文が殺到し、発表から5日後の2月3日には、目標販売台数を遥かに上回る約5万台の受注があったことを発表。新規注文の一時中止を発表し、それ以来長きに渡って注文再開が待たれていました。

 

こうしたなか、4月3日には発売日を迎えて予約注文分の納車を開始。5月30日にはジムニーノマドを生産するインドの拠点で7月以降の月間生産台数を3300台とする増産体制を整備したことを発表しましたが、8月には国内への出荷を一時停止(現在は再開)するなど、混乱が続いていました。

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そして、満を持しての受注再開発表。実際に受注を再開するのは来年2026年1月30日で、奇しくもジムニーノマドの国内発売が発表された1年後となります。スズキは、プレスリリースのなかで「詳細につきましては、受注再開時にスズキホームページなどでお知らせする予定です。引き続き受注再開に向けて、全社を挙げて取り組んでまいりますので、今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願いいたします。」と声明を発表しています。

スズキのプレスリリース

ジムニーノマドの中古車在庫はどれくらいあるのか?相場感は?

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    予定通りに進めば、2026年1月末に約1年ぶりの受注再開となるジムニーノマドですが、受注再開時には再び受注が殺到することも予想され、納車時期の長さなども加味すると、実際に入手できるのはさらに先になることも考えられます。一方で、ジムニーノマドの中古車はどれくらい流通しているのでしょうか?

ガリバーのウェブサイトで、ジムニーノマドの中古車を検索してみたところ、10月27日現在の在庫は全国に49台。すべての在庫が走行距離1000km以下で、状態の非常に良い中古車が流通しています。しかし、その支払総額については、最安値で379万円から最高値で424万円と非常に高額で、在庫を仕入れる中古車オークションなどでも新車価格を大きく上回る高値で取引されていることを示唆しています。

10月27日現在の情報です

◆ 支払総額について
支払総額は、記事執筆または取材した時点の当月に在庫掲載店舗の所在地で管轄内登録(届出)し、店頭で納車したの場合の価格です。

◆ 中古車在庫の例について
・上記の在庫例は、2025年10月27日時点での在庫情報の取材をもとに、一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。

スズキ ジムニーノマドの中古車在庫をチェック
  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    ジムニーノマドの本体価格が265万円(MT車)から275万円(AT車)であることを考えると、中古車市場では相当なプレミア価格となっているようです。どうしてもいち早くジムニーノマドを手に入れたいという強い動機がない限り、購入については慎重に考える必要もあるのではないでしょうか。

プレミア化しているジムニーノマドの中古車。同価格帯でどのような選択肢があるのか?

中古車の価格が400万円前後と非常に高額となっているジムニーノマドですが、同じ価格帯でどのような選択肢があるのかについても調べてみました。

 

ガリバーのウェブサイトでの検索条件は、ボディタイプを「SUV/クロカン」とし、支払総額を「300万円〜400万円」に設定。また年式は1年落ち以内の「2024年式〜2025年式」とし、走行距離は最も少ない「5000km以内」と設定しました。すると、ちょうど300台の在庫がヒット(10月27日現在)。スバルの「フォレスター  ハイブリッド」、ホンダの「ZR-V」や「ヴェゼル ハイブリッド」、マツダの「CX-60」、トヨタの「ライズ」や「ヤリスクロス」「RAV4 ハイブリッド」、日産の「エクストレイル」など、様々な選択肢があることがわかりました。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    なかでも、新車価格がジムニーノマドよりも高い「ヴェゼル ハイブリッド」の在庫が豊富なのが印象的で、車種へのこだわりがなければ購入予算を基準に他の選択肢にも目を向けてみることも大切です。

10月27日現在の情報です

◆ 支払総額について
支払総額は、記事執筆または取材した時点の当月に在庫掲載店舗の所在地で管轄内登録(届出)し、店頭で納車したの場合の価格です。

◆ 中古車在庫の例について
・上記の在庫例は、2025年10月27日時点での在庫情報の取材をもとに、一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。

ボディタイプ「SUV/クロカン」、支払総額「300万円〜400万円」、走行距離「5000km以内」で「2024年式〜2025年式」の中古車をチェック

まとめ

今回は、スズキ ジムニーノマドを巡るこれまでの動きをまとめるとともに、中古車相場の状況や中古車価格に対する選択肢の状況について調べてみました。ジムニーノマドの受注再開は来年1月30日と少し先ですが、その時点で新車の供給体制が安定するかは不透明な状況です。購入を検討されている方は、引き続きウェブサイトなどで情報収集を続けながら、他の選択肢も含めて様々な角度から考えてみることをお勧めします。