家族を持ったことがきっかけで自家用車を購入し、子どもの誕生などライフスタイルに合わせて買い替えて今は3台目。旅行先ではレンタカーを借りて、いつもと違う車でのドライブを楽しんでいます。安全性と運転のしやすさ、デザイン重視。新車だと手が出ない車種に乗れるので中古車派。リセバ総研で書き始めてからは街で走っている車についつい目が行きます。日常とレジャーで年間1万キロほど走っている、一般的なカーユーザーの視点をお届けします。
マツダ CX-5 中古車購入ガイド:燃費はどう?狙うべきモデルは?後悔しない購入ガイド

マツダ CX-5は、発売以来多くの車好きから選ばれ続けている、マツダの人気中型クロスオーバーSUVです。2025年7月には、欧州で新型車の先行発表もあり、次期型への期待が高まります。
それでも現行型のCX-5はまだまだ魅力のある選択肢。ここでは愛車としてCX-5を検討中の方へ向け、その魅力から燃費性能、後悔しないエンジン種別の選び方、モデルチェンジの歴史を踏まえた好コスパなおすすめ年式まで、「購入前にまず知っておきたい情報」を、わかりやすくまとめてお伝えします。

中古車派のドライブ好きライター
目次
マツダで人気の都市型SUV、「CX-5」はどんな車?
マツダが誇る中型のクロスオーバーSUV、CX-5。新世代デザイン「魂動」を採用する洗練された外観と上質な内装、そして優れた走行性能および環境性能のバランスのよさから、2012年2月の発売以来、国内外で高い人気を誇り続けている車種です。
単なる移動手段に留まらない「走る歓び」を追求するマツダの哲学が色濃く反映されており、新世代技術「SKYACTIV(スカイアクティブ)テクノロジー」によって最適化されたエンジンやボディ、シャシーは、意のままに操れるリニアな操作感と、路面状況に左右されない安定した乗り心地を実現。
さらに、ドライバーの操作に合わせて車両の動きを制御する「G-Vectoring Control Plus(GVC Plus)」や、事故を未然に防ぐ運転支援システム「i-Activsense(アイ・アクティブセンス)」といった先進技術も搭載され、より一体感のある、安心で快適な走行体験をもたらしてくれます。
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【外部ライター】KY
マツダファンの中でも、特にデザインや運転の楽しさを重視する方に選ばれている車種ですね!
現行型CX-5のボディサイズは「全長4,575mm×全幅1,845mm×全高1,690mm」と程よく、ゆとりがあるのでファミリーカーとしての日常使いにもぴったりです。
Mazda Motor Europe(マツダ・モーター・ヨーロッパ)で次期型が初公開
2025年7月10日にはマツダ・モーター・ヨーロッパで次期型が発表されました。
「魂動」デザイン、「人馬一体」の走りを継承・進化させ、エンジンはe-SKYACTIV G 2.5L マイルドハイブリッドを搭載。
人間と機械が情報をやり取りする「ヒューマン・マシン・インターフェイス」も一新。強化・拡充された通信機能やアプリケーション、進化した先進運転支援システム(ADAS)などを備えているようです。
新型CX-5は、欧州では2025年末、その他の市場では2026年中の発売を予定しています。
ディーゼルエンジンって後悔しない?CX-5の燃費とコスパ
現行型CX-5のパワートレインには、大きく分けて「ガソリンエンジン」と「ディーゼルエンジン」の2種類があります。
ディーゼルエンジンはガソリン車と比較して車両価格が高めなので、実際どちらを選ぶのが正解か、迷ってしまうポイントのひとつですよね。
そこで現行の「iセレクション」モデルで具体的な燃費を比較してみると、購入後の燃料代には以下ほどの差が生じることがわかりました。
20S iセレクション | XD iセレクション | |
エンジン | ガソリン/2WD | ディーゼル/2WD |
燃費(WLTC) | 14.6km/L | 17.4km/L |
燃料代(1,000km) | 約12,192円(レギュラー) | 約9,080円 (軽油) |
SUV/クロカンのカテゴリにおける平均燃費は「14.0km/L」程度のため、いずれのモデルも平均的な燃費性能は上回っています。
その上でディーゼルエンジンは「さらに低燃費」かつ「そもそもの燃料代(軽油)が安い」という2点から、長く走れば走るほどコストパフォーマンスで勝ることになりそうです。
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【外部ライター】KY
特に年間走行距離が長い方や、高速道路を利用する機会が多い方にとっては、ディーゼルエンジンを選んだほうがメリットは大きく感じられそうですね!
逆に短距離の街乗り中心なら、ガソリン車でも維持費は大きく変わらないかもしれません。
2024年に新型も!マツダ CX-5の改良歴とおすすめモデル
マツダ CX-5は、2012年2月の初代登場以来、ユーザーのニーズに応える形で定期的に改良を重ねてきた車種です。最近では2024年12月に、人気の高い装備を採用した新型、「Black Selection」と「i Selection」が発売されています。
今回はその主な改良歴を踏まえて、中古で購入する場合に性能とコストのバランスがよい、特におすすめのモデルを調査してみました!
初期費用を抑えるなら「2017年2月以降の2代目KF系前期型モデル」

CX-5は2017年2月にフルモデルチェンジし、現在は「魂動」デザインを踏襲したより上質な内外装が印象的な“2代目KF系”モデルが販売されています。
そしてその2代目モデルは2021年11月にさらにマイナーチェンジされ、いわゆる「後期型」と呼ばれるモデルへと生まれ変わりました。
後期型では外装デザインが一部変更になったほか、「“ドライブセクション”から“MAZDA INTELLIGENT DRIVE SELECT(Mi-DRIVE)”への進化」など、装備の改良が加えられています。
一方で、前期型と比較するとパワーユニットなどの部分で根本的な違いはほぼありません。そのため「走行性能や安全性能にもこだわりながら、できる限り価格を抑えて購入する」なら、あえて前期型を選ぶというのはひとつの魅力的な選択肢になり得るでしょう。
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【外部ライター】KY
なお2021年のマイナーチェンジでは、それまで存在した「2.5Lガソリンターボエンジン」を搭載するモデルが廃止になっています。特に山道などで力強く走るガソリン車を探している方は、価格も手ごろな前期モデルを狙うのも一手です!
中でも、「2018年2月以降」のモデルはバランス良好!

その上で、CX-5は大掛かりなマイナーチェンジ以外にも頻繁に細かい改良が重ねられているため、年式が新しいほど動力性能がよいというのも注目したいポイントです。
特にエッジカットピストンや低抵抗ピストン、ディーゼルエンジンにおける急速多段燃焼など、複数の新技術導入により燃費や走行性能、最高出力、トルクなどが向上した「2018年2月以降」のモデルや、パワートレインの一部がアップデートされた「2020年12月以降」のモデルは、比較的お手頃な前期型のなかでも特におすすめできるモデルだと言えるでしょう。
【グレード別】マツダ CX-5の新車・中古車価格相場は?
マツダ CX-5を新車で購入する場合、現行モデルのメーカー希望小売価格は一番お手頃な「i Selection」で税込281万500円~336万500円、そしてもっともハイグレードな「SPORTS APPEARANCE」が税込358万1,600円~413万1,600円となっています。
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【外部ライター】KY
ガリバー公式サイトによると、コスパ的におすすめの2018年~2020年式までの中古車の場合は、グレードや走行距離によってだいたい「税込180万~260万」程度が相場になっているようです!
(※2025年7月現在)
たとえば2020年式の中位グレード(ディーゼルエンジン)で、かつ走行距離が5万km以下の状態のよい中古車の場合、2025年6月現在、実際に次のような在庫が確認できました。

中古車在庫の例について
・上記は2025年7月23日現在の在庫情報をもとに、支払総額の一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。
支払総額について
・支払総額は、閲覧当月、店舗所在地の管轄内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。
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【外部ライター】KY
ガソリン車であればさらに安く購入できる在庫も探せるので、ディーゼルの強みを生かせるほどたくさん走らない方は、そちらを選択肢に入れるのもおすすめです!
3年後にいくらで売れる?CX-5のリセールバリュー
そしてより賢くお得に車を購入するなら、将来的に買い替え等で手放す際にいくらで売れるのか、いわゆる「リセールバリュー」にも注目してみましょう。
リセバ総研が独自に集計している「平均売却予想額」のグラフを見てみても、3年落ちである2022年式のCX-5は、相場が下がりつつも現在まで200万円以上をキープし続けていて、6月には上昇していることがわかります。
※2025年7月現在のコメントです。グラフは月次で更新され、閲覧時期によって異なります。
※平均売却予想額とは?
買取査定に持ち込まれ査定検査したクルマがオートオークション等で落札または売却される際の金額を予測し、全査定件数で平均化した金額です。
平均売却予想額は、あくまで中古車流通における売却金額の予測値を平均化した数値であり、ガリバー店頭での買取金額とは異なります。ガリバー店頭での実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、使用状態によって異なります。
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【外部ライター】KY
マツダ CX-5は、中古車SUVの中でも人気のある選択肢なので、売却時には他の車種と比較してもよりお得な買い替えが狙えるかも?
CX-5は実際買うべき?ライバル車種との特徴比較
CX-5を選んで後悔しないためには、あらかじめ似た条件かつ同価格帯の他ライバル車種とも十分に比較し、より自身の目的・使い方に合う車種はどちらなのかをしっかり見極めることが大切です。
今回はCX-5の比較対象として名前が挙がりやすいライバル車種、「マツダ CX-3」「トヨタ ハリアー」「ホンダ ヴェゼル」の3つをピックアップし、それぞれの特徴を比べてみました。
マツダ CX-5 | マツダ CX-3 | トヨタ ハリアー | ホンダ ヴェゼル | |
全長(mm) | 4,575 | 4,275 | 4,740 | 4,340 |
全幅(mm) | 1,845 | 1,765-1,780 | 1,855 | 1,790 |
全高(mm) | 1,690 | 1,550 | 1,660 | 1,590 |
燃費(WLTC) | 19.5km/L | 23.2km/L | 15.4km/L | 26.0km/L |
コンセプト | Refined Toughness = 洗練された力強さ | 街も郊外も自由に純粋に楽しめる,型に捉われない先進先鋭のクロスオーバー | Graceful Life(優雅でより豊かな人生)/4代目ハリアー | 艶・Crossover |
マツダ CX-5とマツダ CX-3の比較
CX-5よりも一回り小さいコンパクトなサイズ感が特徴で、都市部での取り回しやすさや燃費性能などはCX-3が上回ります。一方、CX-5はサイズが大きい分、ゆとりある室内空間と積載量、そしてより落ち着いた上質な乗り心地が魅力です。
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【外部ライター】KY
後席に人を乗せる機会が多い方や、高速走行の機会が多い方には、CX-5のほうがより適した選択肢になると考えられます!
マツダ CX-5とトヨタ ハリアーの比較
CX-5とほぼ同等のサイズ感を持つ高級クロスオーバーSUV「トヨタ ハリアー」は、スタイリッシュなシルエットと快適な室内空間、そして優雅な走りを追求し開発された車種です。
新車価格はCX-5よりも若干高めですが、特に静粛性を重視し、ゆったりとした乗り心地を求める方に人気があります。
ハリアーと比較すると、CX-5は「走りの楽しさ」というマツダ独自の価値を提供している点や、より進化した先進安全装備が搭載されている点などが差別化ポイントになるでしょう。
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【外部ライター】KY
ディーゼルエンジンの力強いトルクと優れた燃費性能を好むならCX-5、インテリア等の高級感により魅力を感じるならハイアー、のようなイメージが近いかもしれません。
マツダ CX-5とホンダ ヴェゼルの比較
ホンダ ヴェゼルは、取り回しのよいボディサイズが特徴のコンパクトSUVです。
「SUVの持つ力強さと安心感」「クーペのあでやかさとパーソナル感」そして「ミニバンの快適性と使いやすさ」を高いレベルで融合することを目指して開発されており、デザイン性と利便性のバランスのよさが最大の魅力になっています。
ハイブリッドモデルを選べば燃費性能も非常に高いことから、都市部での取り回しを重視する方にとってはかなり有力な選択肢のひとつになるでしょう。
一方で、長距離移動や多人数での乗車が多い場合は、ボディサイズの大きいCX-5の快適性が際立ちます。
合わせて、ヴェゼルにはないディーゼルエンジンの力強さも、CX-5が持つ大きなアドバンテージです。
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【外部ライター】KY
もし頻繁に遠出をするなら、上質で洗練されたデザインと質の高い走りが強みのCX-5のほうが、用途に合った選択になりそうですね!
まとめ
マツダ CX-5は、その洗練された「魂動」デザイン、意のままに操れる走りの愉しさ、そして「SKYACTIVテクノロジー」による優れた燃費・経済性と、充実した安全装備が魅力の都市型SUVです。
特にディーゼルモデルはパワフルな走りと経済性を両立させるため、「ディーゼルエンジンで後悔しないか不安」と考えている方にも、最初の一台としてぜひおすすめしたい車種になっています。
これまでのモデルチェンジの歴史も考慮しながら、予算と目的に合ったグレード・年式の一台を賢く選んでみてください。