家族を持ったことがきっかけで自家用車を購入し、子どもの誕生などライフスタイルに合わせて買い替えて今は3台目。旅行先ではレンタカーを借りて、いつもと違う車でのドライブを楽しんでいます。安全性と運転のしやすさ、デザイン重視。新車だと手が出ない車種に乗れるので中古車派。リセバ総研で書き始めてからは街で走っている車についつい目が行きます。日常とレジャーで年間1万キロほど走っている、一般的なカーユーザーの視点をお届けします。
なぜ車中泊にフルフラットになる車がおすすめなのか。【2025年最新版】厳選15車種!

自由な旅のスタイルとして人気を集めている「車中泊」。インバウンド需要で宿泊施設の値段が上がる中、節約術としても注目されています。車中泊に興味はあるものの、「ゆっくり眠れないんじゃないか?」と思って二の足を踏んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。いざ車中泊をしようと思っても「どの車を選べばいいの?」「快適に眠れる車って?」と悩みは尽きません。
先に結論を書いてしまうと、車中泊にはフルフラットになる車をおすすめします。
快適性を大きく左右するのは「シートがフルフラットになるかどうか」です。経験者の友人に聞いてみたところ、やはり寝心地が全然違うとのこと。
この記事では、なぜ車中泊にフルフラットになる車がおすすめなのか、理由を徹底解説します。さらに、2025年の最新情報に基づいた、車中泊におすすめのフルフラット車をタイプ別に15車種厳選してご紹介します。これから車中泊を始めたい方も、より快適な車中泊を模索している方も、ぜひ参考にしてください。

中古車派のドライブ好きライター
目次
なぜ車中泊に「フルフラット」が重要なのか?ポイントは睡眠の質
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【外部ライター】KY
車中泊をしたことがない方も「フルフラットだと居心地が良さそう」というイメージは共有いただけるのではないでしょうか。具体的なメリットをご紹介しますので、車選びにお役立てください。
圧倒的な「睡眠の質」
車中泊で最も重視したいポイントは睡眠です。翌日のレジャーや仕事、安全運転のためには質の良い睡眠の確保が不可欠。シートがフルフラットになることで、次のようなメリットが得られます。
・体が痛くなりにくい
シートの凹凸や傾斜が少ないため、寝返りを打っても体が痛くなりにくく、朝までぐっすり眠れます。
・足を伸ばしてリラックス
限られたスペースでも、足を伸ばして寝られることで、血行が悪くなるのを防ぎ、疲れが取れやすくなります。血行不良によって血栓ができ、肺閉塞を誘発するエコノミークラス症候群の予防にも繋がります。
・安定した寝姿勢
平らな場所で寝ることで、不自然な体勢による体の歪みや負担を軽減できます。
広々とした「居住空間」の確保
フルフラットにすることで、車内が広々とした空間に変わります。
・荷物の整理がしやすい
シートを倒してフラットな空間を作ることで、荷物が整理しやすくなり、車内を有効活用できます。
・車内で快適に過ごせる
食事やくつろぎの時間も、フラットな空間ならより快適に過ごせます。着替えなども行いやすくなります。
・レイアウトの自由度アップ
マットを敷いたり、テーブルを置いたりといったアレンジもしやすくなります。自分のスタイルに合わせて快適空間を作り上げましょう。
「設営・撤収」の手軽さとスマートさ
キャンプのようにテントを張る手間がなく、思い立ったらすぐに休憩・宿泊できるのが車中泊の魅力。フルフラット車なら身軽にお出かけできます。
・シートアレンジだけで寝床が完成
複雑な操作が不要で、車に乗り慣れていない方でも簡単に寝床を準備できます。
・天候に左右されない
雨の日や風の強い日でも、車内ですぐに寝る準備が整います。
・撤収もスムーズ
起きたらすぐにシートを元に戻して出発できるため、スマートな行動が可能です。時間を有効活用し、旅を最大限に楽しむことができます。
フルフラットシートの種類とチェックポイント
一口に「フルフラット」と言っても、実はいくつかのタイプがあります。
・完全フルフラット
シートを倒した際に、ほぼ段差や隙間がなく、完全に平らになるタイプ。最も快適な寝心地が期待できます。
・ほぼフルフラット(多少の段差・傾斜あり)
シートアレンジでフラットにはなるものの、多少の段差や傾斜が残るタイプ。マットなどで工夫することで快適性を高められます。
車を選ぶ際のチェックポイント
車種によって寝心地やシートアレンジのしすやさ、空間の使い勝手が違うので、実際に試してみることをおすすめします。
・シートアレンジを試す
カタログやウェブサイトの情報だけでなく、実際に中古車販売店やディーラーなどでシートアレンジを試してみるのが最も確実です。
・段差の大きさ・位置
どの程度の段差があるのか。それが睡眠時に気になる位置かどうか。実際に横になって確認しましょう。
・フルフラット時の広さ
長さ、幅、高さを確認し、身体を伸ばしたり動かしたりしてみて、自分の体格や荷物の量に合うか検討しましょう。特に長さは重要で、身長より短いと足を曲げて寝ることになります。
・シートアレンジのしやすさ
力が必要だったり、手順が複雑だったりしないか確認しましょう。
【2025年最新版】車中泊におすすめ!フルフラットになる人気車種15選
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【外部ライター】KY
お待たせしました!ここからは2025年の最新情報を踏まえて、車中泊におすすめのフルフラットになる人気車種をタイプ別に15モデルご紹介します。使い方や予算に合わせて、探してみてください。最適な一台がきっとあるはず。
【軽自動車】手軽さと経済性で選ぶなら!
コンパクトなボディながら、イメージ以上の広い室内空間と優れたシートアレンジができる軽自動車。車中泊でも人気です。
スズキ スペーシア / スペーシア ベース

広い室内空間と多彩なシートアレンジが魅力で、アウトドア好きにも人気です。「スペーシア ベース」は商用モデルながら、マルチボードを使えば簡単にフルフラットな寝床を作れ、車中泊に特化した仕様と言えます。開口部の床が低く設計されているので、積み込みもしやすいのもうれしい。
スズキ ハスラー

燃費もよくアウトドアでも街乗りでも頼りになるハスラー。運転席と助手席両方を倒せばほぼフルフラットになります。
ダイハツ タフト

スカイルーフトップ(ガラスルーフ)が全車に標準装備されているので景色を楽しめます。お求めやすい価格帯の中古車もあるので探してみるとお気に入りに出会えるかもしれません。
【コンパクトカー・トールワゴン】取り回しと快適性のバランス!
運転のしやすさと、軽自動車以上の居住性を両立したい方におすすめです。
トヨタ シエンタ

コンパクトなボディながら3列シートも選べる人気モデル。2列目シートを倒すと広大なフラットスペースが出現し、車中泊にもピッタリ。ハイブリッドモデルの燃費も魅力です。最新モデルではユーティリティ性が向上し、さらに使いやすくなっています。
ホンダ フリード

「ちょうどいい」サイズ感が人気のフリード。特に2列シート5人乗りの「フリード+」は、開口部の低いラゲッジスペースとダブルフォールダウン機構により、段差の少ない広大なフラット空間を実現。車中泊ユーザーからの評価も非常に高い一台です。「フリード+」の荷室の使い勝手は特筆もの。
スズキ ソリオ

コンパクトながら広い室内とウォークスルーが可能なパッケージングが魅力。後席を倒せば、大人も横になれるフラットな空間を確保できます。小回りが利き、街乗りから長距離ドライブまでこなせます。
【ミニバン】家族やグループでの車中泊も快適!
大人数での移動はもちろん、広々とした空間でゆったりと車中泊を楽しみたいならミニバンが最適です。
トヨタ ノア

ミドルサイズミニバンの定番のノア。2列目シートを最後端までスライドさせ、リクライニングすることで広大なリラックス空間を作れます。シートアレンジによっては長大なフラットスペースも確保可能。最新モデルは先進安全装備も充実しており、長距離移動でも安心です。
トヨタ ヴォクシー

多彩なシートアレンジができるので、一緒に行くメンバーや荷物に合わせて居心地の良い空間を作れます。AC100Vのコンセントが車内2ヶ所にあるのもうれしい。
ホンダ ステップワゴン

多彩なシートアレンジが魅力のステップワゴン。3列目シートを床下に格納できるため、フラットで広い空間を作りやすいです。
日産 セレナ

プロパイロットなど先進技術が魅力のセレナ。シートアレンジも多彩で、フルフラットに近い空間を作り出せます。マルチベッド仕様のオプションを選べば、より本格的な車中泊が可能です。
三菱 デリカD:5

オールラウンダーミニバンとして独自のポジションを築くデリカD:5。悪路走破性と広い室内空間を両立。シートをフルフラットにすれば、大人2人が余裕で就寝可能です。タフな走りはアウトドアでの車中泊の強い味方。
【SUV】アクティブな旅の相棒!
近年人気のSUVの中にも、フルフラットで車中泊しやすいモデルがあります。
ホンダ ヴェゼル

コンパクトSUVながら、センタータンクレイアウトによる後席ダイブダウン機構で、フラットで広大な荷室空間を実現しています。後席を倒すだけで簡単にフルフラットに近い状態になります。デザイン性と実用性を兼ね備え、街乗りからアウトドアまで活躍しています。
スバル フォレスター

シンメトリカルAWDによる安定した走りと、広い荷室が魅力。後席を倒すとほぼフラットな空間が広がり、車中泊にも十分対応できます。アイサイトなどの安全装備も充実し、雪道や悪路にも強いのが魅力。
トヨタ RAV4

力強いデザインと優れた走行性能を持つミドルサイズSUV。後席を倒すれば長大なフラットスペースが出現。オプションのラゲージソフトトレイ(デッキボード上段用)などを使えば、より快適な寝床を作れます。アドベンチャーグレードなど、アウトドア志向のモデルも人気です。
日産 エクストレイル

室内空間が広く、足を伸ばして寝られます。シートやフロア、ラゲッジスペースが防水加工されているグレードを選べば、マリンスポーツやウィンタースポーツ、タフなアウトドア環境にも適応します。
フルフラット車での車中泊をさらに快適にする厳選アイテム
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【外部ライター】KY
フルフラットになる車を選んだら、次は快適グッズを揃えましょう。ここでは必須とも言えるアイテムをご紹介します。
・マット
シートのわずかな段差を解消し、クッション性を高めるために必須。インフレーターマットやエアマット、高反発ウレタンマットなど種類も豊富です。寝心地を大きく左右するので、自分に合ったものを選びましょう。
・寝袋(シュラフ)・ブランケット
季節や場所に合わせて適切な保温力のものを選びましょう。夏でも薄手のものがあると安心です。
・シェード・カーテン
プライバシー確保と光を遮断するために重要。車種専用設計のものならフィット感も抜群です。
・ポータブル電源
スマートフォンやPCの充電、電気毛布、小型調理器具などを使う際に非常に便利。容量や出力、充電方法などを考慮して選びましょう。
・LEDランタン・ライト
車内を照らすのに必須。ヘッドライトや吊り下げタイプなど、用途に合わせて複数あると便利です。
・テーブル・チェア(小型)
車内で食事をしたり、ちょっとした作業をしたりする際に役立ちます。折りたたみ式のものがおすすめです。
これらのアイテムを上手に活用して、自分だけの快適な車中泊空間を作り上げてください。
安全で楽しい車中泊のために!守りたいマナーと注意点
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【外部ライター】KY
自由で手軽な車中泊ですが、最低限守るべきマナーや注意点があります。
・許可された場所で行う
「RVパーク」「オートキャンプ場」「湯YOUパーク(温泉施設の駐車場)」など、車中泊が公認されている場所を利用しましょう。道の駅やサービスエリアでの車中泊は、原則として仮眠のみ許可されている場合が多く、連泊やキャンプ行為(車外での調理、テーブルやイスを広げるなど)はマナー違反となることがあります。事前にルールを確認しましょう。
・アイドリングストップ
就寝中のエンジンのかけっぱなしは、騒音や排気ガスで周囲の迷惑になるだけでなく、環境にも良くありません。特に住宅地に近い場所では厳禁です。
ゴミは必ず持ち帰る: ゴミのポイ捨ては絶対にやめましょう。自分で出したゴミは責任を持って持ち帰るのが鉄則です。
・騒音に注意
深夜や早朝のドアの開閉音、話し声などは意外と響きます。周囲に配慮し、静かに過ごしましょう。
防犯対策をしっかりと: ドアロックはもちろん、窓に目隠しをする、貴重品は外から見えない場所に置くなど、防犯意識を高く持ちましょう。人気のない場所での車中泊は特に注意が必要です。
・一酸化炭素中毒に注意
冬場など、暖房のためにエンジンをかけたり、車内で火気を使用したりする場合は、一酸化炭素中毒のリスクがあります。定期的な換気を必ず行い、一酸化炭素チェッカーを設置するなどの対策をしましょう。雪の多い地域では、マフラーが雪で塞がれないよう注意が必要です。
・体調管理
慣れない環境での睡眠は、思った以上に体に負担がかかることも。無理のない計画を立て、こまめに休憩を取りましょう。
これらのマナーと注意点を守り、自分も周囲も気持ちよく過ごせる車中泊を心がけましょう。
まとめ
今回は、なぜ車中泊にフルフラットになる車がおすすめなのか、その理由と2025年最新のおすすめ車種、さらに快適に過ごすためのアイテムやマナーについて詳しく解説しました。
フルフラットになる車は、快適な睡眠はもちろん、広い居住空間や設営・撤収の手軽さといった大きなメリットがあり、車中泊の質を格段に向上させてくれます。
今回ご紹介した車種以外にも、魅力的なフルフラット車はたくさんあります。ぜひこの記事を参考に、ご自身のライフスタイルや目的に合った一台を見つけて、自由で快適な車中泊の旅に出かけてみてください。
きっと、今まで知らなかった新しい景色や体験が、あなたを待っているはずです。
あなたにぴったりのフルフラット車に出会って、最高の車中泊体験ができますように!