女性目線で考える“車中泊のプライバシー問題”。安心・快適に過ごすためにできることをまとめてみた

「車中泊、気になってるけど、正直ちょっと怖いかも…」
そんな風に感じたこと、ありませんか?
ここ数年、車中泊の人気はぐんぐんと高まっています。好きなタイミングで目的地を決め、自然のなかで過ごす自由なスタイル。しかもホテル代もかからず、ペットと一緒に旅することもできちゃう柔軟さは、まさに“自分らしい旅”を楽しみたい人にぴったりですよね!
でも一方で、特に女性にとって忘れてはいけないのが「プライバシー」の問題。
周囲の視線が気になって眠れない。着替えのときに落ち着かない。こうした心配や不安が積み重なると、旅そのものの満足度にも影響します。
そこで本記事では、女性目線で車中泊のプライバシー問題を考えながら、安全・快適な車中泊ライフを過ごすための工夫をまとめました!

クルマ勉強中の旅行好きライター
目次
車中泊をしている人が増えた気がするけど、流行ってるの?
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【外部ライター】水嶋サキ
まず、車中泊のプライバシー問題に入る前に。私は最近、「車中泊をしている方が増えている」と感じているのですが、実際はどうなのでしょうか?調査結果を見てみました!
リセバ総研で実施した、車中泊に関するアンケート調査によると、「車中泊をしたことがある」と答えた方の割合は39%。また、車中泊経験者の82.9%が「2回以上」の車中泊経験者であることも判明しています。
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【外部ライター】水嶋サキ
実は私のまわりにも、車中泊をしていたり、バンライフを送っている友人がいます。
実際にバンライフを送っているフリーランスの友人に「クルマで生活することのメリット」を聞いたときには、「移動が好きなので、いつ、どこへでも行けるのがいい」「トータルでみると生活費が抑えられている」などの意見をもらいました。
私は勤務地が東京なので、拠点を転々とする暮らしは現実的には難しいのですが、友人の話を聞いていると、環境を変えながら日々の生活を送れるのは楽しそうだなと思います。
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【外部ライター】水嶋サキ
ただ一方で、私も過去にフェスに行ったときに車中泊を経験したのですが、そのときに感じたのが「外が気になる….」ということでした。
車中泊にありがちな、気になる「視線」「光」「音」
「外からの視線が気になって寝付けなかった」「着替えのとき、向かいのクルマからの目線が怖かった」。
そんな声は、実際に車中泊をしたことのある女性の友人からもよく聞かれます。
クルマは完全な個室空間ではなく、大きな窓がいくつもあります。そのため、車中泊の際には、車内が見えないように工夫しなければ、視線が気になって気持ちが休まらないですよね。
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【外部ライター】水嶋サキ
さらに、車中泊におけるプライバシーの問題は、単に「見られる」ことだけではありません。
例えば、街灯のまぶしさで眠れないことや、近くのクルマや外から聞こえる談笑が気になってしまうこともあります。車内という限られた空間では、視線だけでなく「光」や「音」も、無意識のうちに私たちのストレスになっていることも。
中でも女性ひとりでの車中泊では、防犯面での不安が重なり、リラックスとは程遠い状態になってしまうこともあります。
視線対策としてはカーテンやシェードが一般的ですが、「快適さ」を本当に支えるのは、「視線」「光」「音」のそれぞれの観点での対策をすること。
特に夜間、街灯や自動販売機の光がまぶしいと感じるなら、遮光性の高い素材を使ったシェードの使用がおすすめです。また、外の音が気になるときや、車内の話し声が外に漏れることを防ぎたいときには、吸音性や防音性のある生地を選ぶことも効果的です。
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【外部ライター】水嶋サキ
これらを事前に把握して対策することで、快適な車中泊を手に入れることができます!
ボディタイプによっても違う? プライバシー性能の傾向
車中泊に向けて対策を考える上で大切なのは、クルマのタイプに合わせた準備をすること!
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【外部ライター】水嶋サキ
では、どんな車が車中泊に向いているのでしょうか?
調べてみると、ポイントは車の「ボディ形状」と「窓の構造」にありました。軽自動車、ミニバン、SUVなど、それぞれのタイプによって、プライバシーの性能と傾向が変わります。
皆さんのクルマは、どのタイプでしょうか?
軽自動車

スズキ エブリイやホンダ N-BOXのような箱型軽バンは、限りあるスペースを広く活用するクルマなので、窓が大きい分、外からの視線も気になる構造になっています。
軽自動車の場合は、カーテンやシェードなどの目隠しグッズを使い、視界を遮ることで、快適に過ごすことができます。車内が狭い分、コンパクトなグッズ選びも意識したいところですね!
ミニバン

トヨタ ノアやホンダ ステップワゴンのようなミニバンは、車内が広く、着替えをするときなどには便利なクルマ。
でも、窓の数が多かったり、形が複雑だったりすることもあり、市販されているシェードなどのグッズでは隙間ができてしまう欠点があります。だからこそ、車の特性を正しく理解し、それに合った目隠し・遮光・吸音グッズを準備することが大切です。
SUV

スバル フォレスターやトヨタ RAV4のようなSUVは、デザイン性を重視しているので、リアガラスの傾斜が強いクルマです。
元々の特徴として、外からの視線が入りにくいクルマではありますが、市販のシェードなどの目隠しグッズがフィットしにくい構造をしている車種も多くあります。ただし、プライバシーガラスが最初から備わっているケースも多く、ちょっとした追加の対策をするだけでOKなケースもあります。
プライバシーだけでなく「安全」もセットで考える
ここまで、プライバシー問題についてまとめましたが、プライバシー問題と同時に考えておきたいのが「安全」への対策です。
空気の通り道を確保し、一酸化炭素中毒や酸欠を防ぐ
視線を遮ることに気を取られて、カーテンやシェードで窓全体を覆ったり、車内を密閉してしまうと、空気の流れが悪くなり、就寝中などに一酸化炭素中毒や酸欠になってしまう危険性が高まります。特に、冬場に暖房器具を使用するときや、降雪でマフラーが雪で塞がれてしまったときなどは、一酸化炭素中毒のリスクが格段に上がります。
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【外部ライター】水嶋サキ
こういった危険を避けるためには、目隠しをしていても空気の通り道を必ず確保する必要があります。
安全な駐車場所を選ぶ
防犯のためにも、安全な駐車場を選ぶことは大事なこと。
人気のない暗い場所や、見通しの悪い場所での車中泊は、犯罪者に狙われるリスクがあります。ただし、人目のある場所であればOKかというと、コンビニや商業施設などの駐車場は人の出入りが多いため、必ずしも安全とは言えません。
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【外部ライター】水嶋サキ
理想的なのは、日本RV協会公認の車中泊施設である「RVパーク」や「オートキャンプ場」など、管理者がいてセキュリティが確保されている場所です。
「車中泊でせっかく費用を抑えようと思っているのに、駐車場所にお金を払うの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でも、安全な場所で安心して休むことで、より快適な車中泊ライフを楽しむことができますので、ぜひ駐車場所を選ぶ際に確認してみてくださいね。
防犯グッズを用意しておく
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【外部ライター】水嶋サキ
万が一に備え、防犯グッズの活用を検討しておくのもおすすめです。
センサーアラームは、車両への振動や不審な接近を検知すると、大音量の警報音や光を発することで周囲に異常を知らせるグッズです。感知する対象によって様々なセンサーがありますが、防犯対策として心強い存在です。
ドライブレコーダーも、駐車時の監視機能付きを選べば、エンジン停止後も車両周辺を監視し、衝撃や動きを検知すると自動的に録画を開始してくれます。車上荒らしや当て逃げなどの証拠映像を残せるので、犯人の特定や保険請求などに役立ちます。
クルマ自体の盗難対策には、スマホアプリも活躍しています。
GPS機能を使い、車両の位置をリアルタイムで追跡したり、スマホでセキュリティ管理ができるなど、便利な機能をもったアプリを活用するのも、すぐに始めることができる防犯対策です。
まとめ
車中泊をする上で大切なのは、クルマが「安心できる空間」であり、安全・快適に過ごせること。
「誰にも見られていない」「快適に眠れる」という状態は、心にとって大切な「安心」です。だからこそ、自分自身のために、「視線」「光」「音」の対策を丁寧に整えましょう。
でも、「対策をすれば、無防備でいても良い」というわけではないことも念頭に置いた上で、普段から防犯やプライバシーへの意識をしながら、より楽しく、より安心な車中泊ライフを過ごしましょう!