車中泊でも大人気のミニバン「ステップワゴン」はどう買えばいい? 【調べてみた】ホンダ ステップワゴン購入ガイド!登録済み未使用車のコスパは?リセールバリューは?

5ナンバーサイズで実現できる最大の室内空間を持ち、大人数のファミリーからキャンプや車中泊などといったアウトドアの趣味を楽しむ人にまで幅広い層から人気を得ている「ホンダ ステップワゴン」。ミディアムクラスのミニバンを検討する人にとっては、「トヨタ ノア」や「日産 セレナ」と並んで有力な選択肢となっています。そこで今回は、この「ホンダ ステップワゴン」を購入する際のアドバイスや、売却する場合のリセールバリューについてご紹介します。

小さい頃からのクルマ好きで、大学生で免許を取ると貯めたバイト代で中古車をすぐに購入。以来、年間数万キロを走り回って無事故を維持していることを密かな誇りにしている。趣味は、ドライブ旅行とモータースポーツ。カメラを持ってサーキットに行くと流し撮りに命を懸ける。一般ドライバーの視点で、カーライフとリセールバリューの「これってどういうこと?」を紐解いていきます。

ホンダ ステップワゴンとは?

ホンダのミディアムクラスミニバン「ステップワゴン」は、初代モデルが1996年に登場。もうすぐ誕生から30年となるロングセラーモデルで、現在まで続くミニバンブームを巻き起こす火付け役となったクルマのひとつです。5ナンバーサイズとコンパクトでありながら広い室内空間を実現しているのが大きな特徴で、3列シートで最大8人が乗れたり、シートを倒すことで広大な荷室を作ることができる使い勝手の良さがファミリー層や車中泊・アウトドア愛好家などから人気となっています。

6代目現行型は、2022年5月のフルモデルチェンジ。標準モデルとなる「AIR」と迫力のあるエアロフォルムが印象的な「SPADA(スパーダ)」の2モデル構成で、「SPADA」の上位には内装・外装の質感をさらに高めた「SPADAプレミアムライン」を用意しています。またそれぞれガソリン車のモデルとハイブリッド車「e:HEV」のモデルがランナップしています。

すべてのモデルにホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」が搭載されているほか、マルチビューカメラシステムやブラインドスポットインフォメーションといった安全運転支援装備も搭載しており、ドライバーの安全運転をサポート。また新世代コネクテッド技術を搭載した車載通信モジュール「Honda CONNECT」を搭載しておりホンダのコネクティッドサービス「Honda Total Care プレミアム」を利用可能であるほか、大気中のPM2.5などの微小粒子物質を検知・浄化する空調システム「Clean Air」を全モデルに標準装備しています。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    現行型の新車本体価格は、ガゾリン車の場合、

    「AIR」でおよそ316万円〜343万円、
    「SPADA」で346万円〜370万円、
    「SPADAプレミアムライン」で368万円〜387万円。

    また、ハイブリッド車の場合

    「e:HEV AIR」でおよそ355万円〜357万円、
    「e:HEV SPADA」でおよそ385万円〜387万円、
    「e:HEV SPADAプレミアムライン」でおよそ406万円、

    となっています。

ホンダ ステップワゴンの居住性・収納力は?

ホンダ ステップワゴンの大きな特徴は、5ナンバーサイズでありながら広大な室内空間を実現している点です。キャンプや車中泊にも最適で、ホンダの公式サイトでは車中泊の使い勝手を検証するコンテンツが掲載されるほどです。

3列目のシートを床下に格納して2列目のシートを前方に動かすと、フルフラットで広い空間が出現。大人の男性も足を伸ばせるほど広く、車中泊でマットレスなどを敷いて快適に眠ることができます。また、2列目がキャプテンシートのモデルでもヘッドレストを外して倒すことでやや凹凸があるもののフラットな空間を作ることができ、クッションやマットレスを活用することで快適に就寝できる空間を実現することができます。加えて、モデルによっては運転席と助手席の背面にコンビニフック付シートバックテーブルが装備されているものもあるため、室内で飲食する際などにも役立ちます。

(写真はイメージです)

未使用車に近い中古車のステップワゴンは選択肢になり得るか?

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    人気のステップワゴンは2022年にフルモデルチェンジ、2024年6月に価格改定されました。ホンダは自社のウェブサイトで納車時期について公開しておらず、納車時期については最寄りのディーラーに確認する必要があります。そこで、登録済み未使用車に近い条件で中古車の在庫を調べてみました。

    今回調べてみたグレードは、ハイブリッド車の「ステップワゴン e:HEV AIR」と「ステップワゴン e:HEV SPADA」。新車本体価格は、「e:HEV AIR」でおよそ355万円〜357万円、「e:HEV SPADA」でおよそ385万円〜387万円となっています。

登録済み未使用車に近い条件に当てはまる、「2024年式」以降の高年式で「走行距離1,000キロ(0.1万Km)未満」の低走行車の中古車在庫をガリバー公式サイトで探してみました

その結果、下記のような今年登録されたばかりの「2025年式」の中古車の在庫も多数見つかりました。

※登録済未使用車とは、初度登録された車両で、かつ使用または運行に供されていない中古車と指します。

中古車在庫の例について
・上記は2025年3月1日現在の在庫情報をもとに、支払総額の一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。

支払総額について
・支払総額は、閲覧当月、店舗所在地の管轄内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。

ステップワゴンの新車の供給は比較的安定しているようですが、人気車種の最新モデルの登録済み未使用車やそれに近い高年式・低走行の中古車の場合、中古車価格が高額になることがあります。

しかし、登録済み未使用車の総額表示は、走り出すまでに必要な諸費用を含めた価格であり、人気のクルマの高年式・低走行の良質な中古車に早く乗り始められる、オプション装備が充実している中古車に出会えるというメリットがあり、新車も中古車も含め、クルマ選びの有力な選択肢になり得るでしょう。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    カラーや装備がお好みに合えば、早期に納車できる登録済み未使用車も選択肢のひとつに。ただし、お好みのカラーやオプション装備がはっきりしている場合には妥協する必要はありません。

2025年4月現在の「ステップワゴン」の納車時期は?すぐ手に入るの?

ステップワゴンの新車納期については、ホンダはウェブサイトに公開しておらず、最寄りのディーラーに確認する必要があります。在庫車があれば即納も可能かと思いますが、人気のモデルについては納車までの期間が長期になる可能性もあります。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    一方、2024年式、2025年式のステップワゴンの中古車在庫をガリバー公式サイト(221616.com)で調べてみると、2025年3月28日現在で70台以上の在庫があり、走行距離も1000km以下の低走行車が多い印象です。在庫の内訳としては「e:HEV SPADA」が大半を占めており登録済み未使用車も豊富です(※在庫数は日々変動します)。

良質な中古車である登録済み未使用車は、新車を早く購入したい層とも競合する可能性があります。購入を検討している方は、ガリバーの公式サイトでこまめに在庫状況をチェックして、探している条件に合うクルマが見つかったらすぐに問い合わせをされることをオススメします。

「ステップワゴン」のリセールバリューは?

ガリバーに持ち込まれた買取査定の実績を元に算出したリセールバリュー値(RV値)は、新車価格に対して56.2%〜86.9%(2025年3月28日現在)となっています。ライバル車と比較すると、トヨタ ノアは56.7%〜97.4%、日産 セレナは48.1%〜83.6%となっており、競合する3車種のなかではトヨタ ノアと同程度、最大値はセレナより若干高い数値となっています。

このリセールバリュー値を新車本体価格に当てはめると、推計される3年後の残価値は「e:HEV AIR」でおよそ199万円〜308万円、「e:HEV SPADA」でおよそ216万円〜334万円となります。

※注:この記事に掲載のリセールバリュー値や残価値での買取を保証するものではございませんのでご注意ください。実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、外装・内装の使用状態によって大きく異なります。

ガリバー公式サイトより(2025年3月現在)
  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    ステップワゴンのリセールバリューはガソリン車とハイブリッド車の平均値であるため、ハイブリッド車の場合にはリセールバリューが若干高くなる可能性があります。実際、「e:HEV SPADA」の場合のリセールバリューは52.3%〜91.1%で最大値はステップワゴン全体よりも高くなっています。なお、実際の買取査定額はモデルや走行距離、クルマの状態によって大きく変動します。

まとめ

リセールバリューの最小値については変動が大きいものの、最大値については安定して高い状態が横ばいで推移しているため、3年以内の早期乗り換えを想定して購入する場合には過走行にならないよう留意し、リセールバリューの維持を意識したカーケアやメンテナンスを行っていくとよいでしょう。