車中を快適に過ごすコツとおすすめグッズ[後編]収納・調理に役立つグッズとトラブルの対処法

車中泊の魅力に惹かれつつも、「どんなグッズを用意したらいいの?」と不安を抱えていませんか?例えば、真夏の蒸し暑さや真冬の凍えるような寒さは車中泊の大きな障害になりかねません。快適な車中泊を楽しむためには、季節に応じた車内の温度管理や電源の確保、防犯対策などのコツを知っておくことが大切です。後編では、車中泊を快適に過ごすためにあると便利な、収納や調理に役立つグッズと、トラブルを防ぐコツをご紹介します。あなたの車中泊ライフがもっと快適になるヒントが見つかるかもしれません。車中泊に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

【外部ライター】YA

クルマのことを調べならが学ぶライター

電車移動が基本の都内で生まれ育ってきたため、ライターとして自動車市場を調べながらクルマの知識を猛勉強中。主に記事の執筆・編集・取材を担当している。これまで書籍や雑誌の編集プロダクション、バラエティ雑貨メーカー、PR会社などを転々と渡り歩き、様々なジャンルのコンテンツを制作してきた。割とガジェット好きな一面があり、某フリマアプリで売買を繰り返しては、色々なガジェットを試している。

車中泊の快適性を高める工夫とテクニック

車内スペースを最大限活用する収納術

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    車中泊を快適に過ごすには、限られた車内空間を効率的に活用できる収納スペースを作ることが大切です。

天井が高いタイプのクルマなら、天井収納用のネットや、ベットキットを使うことで、大きな収納スペースを作ることができます。天井収納用のネットは、アシストグリップに固定できるタイプのほうが耐荷重も大きく、収納力アップに役立ちます。また、テントやタープのような長尺物は、ベッドの下に収納できるよう工夫すると良いでしょう。

さらに、小物類を収納するために、ヘッドレストに固定できるシートポケットやフックを利用するのもおすすめです。また、有孔ボードやワイヤーネットで壁面収納を自作している人も少なくありません。車内に磁石がつく箇所があれば、マグネットフックで小物を整理することもできます。こうした小物収納は、手の届きやすい場所によく使うものを配置でき便利です。

そのほかに、調理家電や収納ボックスを整理するために、サイズを合わせた棚を自作している人もいます。

市販のグッズを選ぶのも、自作するのも、自分のクルマのサイズや装備に合っているかどうか確認することが大切です。広々とした車内空間を確保しつつ、必要なものをすぐに取り出せる快適な環境を整えられるよう、ここに紹介したアイデアをもとに工夫してみてください。

車中泊での食事とおすすめ調理グッズ

車中泊では、食事の調理に工夫をするのも楽しみの一つです。限られたスペースで調理をするために便利な、おすすめの調理器具をご紹介します。

カセットコンロは温かい食事を作るのに便利で、飯盒や鍋でご飯を炊くこともできます。

安全性を考えるなら、電気調理器具もおすすめです。車中泊向けに、シガーソケットから電源をとれる電気ケトルや炊飯器も市販されています。さらに、ポータブル電源を用意できるなら、IHクッキングヒーターやホットプレート、電気ホットサンドメーカーなども調理を楽しむのに役立ちます。

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    ただし、道の駅など、車中泊ができる場所でも、車外で火を使ったり、テーブルやイスを出したりするのを禁止しているスポットもあります。調理を楽しみたい場合は、停車する場所のルールも事前によく確認しましょう。

車中泊での健康管理とエコノミークラス症候群予防

クルマの中で長く過ごすことになる車中泊では、健康管理のために気を付けたいポイントがいくつかあります。

座った姿勢のまま長く過ごすと、エコノミークラス症候群のリスクが高まります。定期的に車外に出るなどして体を動かし、血行を促進しましょう。シートを倒して横になれる空間を確保し、長時間同じ姿勢にならないように工夫することも大切です。

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    また、水分補給も心がけましょう。アルコールやカフェインなど、利尿作用のある飲み物は控えめに。弾性ストッキングの着用や足首の運動も、エコノミークラス症候群の予防に役立ちます。

車中泊をしている間、普段と違う環境で眠ることになり、睡眠不足になることがあります。睡眠の質を確保するため、適度な温度管理と換気も大切です。エンジンを止めても車内の温度を適温に保てるように、暑さ・寒さの対策グッズを用意してください。また、閉め切った車内では、酸素濃度が下がることがあります。定期的に窓やドアを開けて、換気を心がけましょう。

さらに、バランスの取れた食事も、健康維持には欠かせません。これらの対策を心がけることが、楽しく安全な車中泊につながります。

車中泊で気を付けたいポイントとトラブル対策

初めての車中泊で注意すべきポイント

車中泊でまず気を付けたいポイントは、車中泊に適したスポット選びです。

RVパークや道の駅、オートキャンプ場など、許可された場所を選びましょう。高速道路のサービスエリアやパーキングエリアは仮眠のみ可能で、宿泊は禁止されている場合があります。

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    また、車中泊の最低限のマナーは覚えておきましょう。

騒音や排気ガスが周囲の迷惑になることがあるため、エンジンをかけっぱなしにするのは、マナー違反とされています。同様に、夜間にライトをつけっぱなしにしたり、ドアを頻繁に開け閉めしたりすることも、周囲の迷惑になります。ゴミを放置しない、公共の水道で食器を洗わない、公共の電源を無断で使わないといったことも、気を付けたいマナーの一つです。

また、キャンプ場とは違い、車外でテーブルやイスを広げたり、調理したりすることを禁止している施設もあるため注意が必要です。車中泊ができるスポットには、それぞれの施設のルールがあります。 事前に調べたり、管理者に聞いたりして、ルールを守れるよう心がけることが大切です。

さらに、盗難や女性を狙った犯罪に巻き込まれないよう、防犯対策を意識することも、気を付けたいポイントの一つです。

車中泊に適した車選びのポイント

車中泊を快適に過ごすための第一歩となるのが、車中泊に適したクルマ選びです。

車中泊を楽しむためには、まず、車内空間の広さを重視しましょう。ミニバンやワゴンなど、天井が高く車内のスペースに余裕がある車種が理想的です。シートアレンジも大切で、フルフラットにできる車種が適しています。車中泊をする人数や身長に合わせ十分なスペースがあるかどうかを確認しましょう。

電源の確保も考慮したいポイントの一つです。AC電源付きのクルマなら家電が気軽に使えます。最近では、USBソケットがついた車種もありますが、クルマから電源をとるとバッテリーに負荷がかかります。使いたい電気機器に応じて、ポーダブル電源を用意することも検討しましょう。

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    長距離ドライブを想定する場合は、燃費性能にも注目してください。ハイブリッド車は燃費に優れていますが、購入価格が比較的高くなりがちです。燃費と本体価格のバランスを考えましょう。

車中泊用のグッズは、サイズや規格が合えば使える汎用性の高いグッズから、車種専用のグッズまで、さまざまなものが市販されています。サンシェードやマット、ベットキットなど車種専用の車中泊グッズが充実しているクルマを選べば、より快適な空間作りが可能です。

車中泊に適したクルマとして人気の車の中には、SUVやミニバン、ハイブリット車など、需要が高い車種も多く含まれます。リセールバリューも意識してクルマを選ぶことができれば、将来の売却も視野に入れた賢い選択ができるでしょう。リセールバリュー総合研究所では、中古車市場の相場や人気の車種の残価率を検索することができます。気になる車種が見つかったら、ぜひクルマ選びの参考にしてみてください。