プチ神コスパ中古車! KH系マツダCX-60 SUVなのに、たった3年で驚きの約30%オフに?

目次
神コスパ中古車の定義とは?
(1)中古車需要が少なく、リセールバリューが良くないモデル。
(2)激安中古車なのに、専門家からみて「とても良いクルマ!」と断言できおすすめできるモデル。
KH系マツダCX-60の中古車相場
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
今回レポートするのは、KH系マツダCX-60の中古車。
KH系CX-60は、ラージと呼ばれる新開発後輪駆動用プラットフォームを使った新世代ラージ商品群の1番手として2022年9月に登場した。
新開発されたのは、プラットフォームだけでなく3.3Lディーゼルエンジンや2.5Lプラグインハイブリッドシステム、トルコンレスの8速ATと多岐にわたる。これだけ多くの新開発技術がイッキに投入できたのは、マツダのモノ造り革新による成果だ。
このCX-60には、多くのパワーユニットが設定されている。メインとなるのは、e-SKYACTIV D 3.3と呼ばれる3.3Lディーゼルターボエンジン+モーターの48Vマイルドハイブリッドシステム。そして、3.3Lディーゼルターボ、2.5Lガソリン、2.5プラグインハイブリッドと計4タイプのパワーユニットが用意された。e-SKYACTIV D 3.3は、550Nmという大トルクながら、燃費性能(WLTCモード)は20.9~21.4km/hというハイブリッド車に近い燃費値を実現している。
そんなKH系CX-60の中古車相場は以下の通り。
*中古車相場は、2025年3月調べ
KH系マツダCX-60 XDハイブリッド(2022年式)の中古車相場
■KH系マツダCX-60 XDハイブリッド(2022年式)
・中古車相場 約370~430万円
・新車価格 約505~547万円
・新車価格比 約73~79%
■80系トヨタ ハリアーハイブリッドE-Four(2022年式)※参考
・中古車相場 約410~440万円
・新車価格 約432~504万円(Sグレードを除く)
・新車価格比 約87~95%
約3年落ち(2025年比)となる2022年式のマツダCX-60 XDハイブリッドの中古車相場は、約370~430万円となった。当時の新車価格と比べると、約73~79%にまで下がってきている。
この数値は、特別低い数値ではないのだが、SUVは人気カテゴリーということもあり、リセールバリューが非常に高くなっている。
例えば、同じ年式で人気SUVである80系ハリアーの当時の新車価格比は約87~95%と高い。このように、2022年式のCX-60は、ハリアーと比べると約14~16%も新車価格比が安価になっているのだ。
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
つまり、CX-60の中古車はとても買い得感があるモデルということになる。
約3年落ち(2025年比)で中古車価格が新車価格比50~60%台に入っていれば、神コスパ中古車レベルだが、CX-60は70%台なのでプチ神コスパ中古車とした。
プチ神コスパの理由は? リコールなど、品質問題が影響
KH系マツダCX-60は、多くの新技術を搭載したモデル。その走りは、硬めのサスペンションによりスポーティな走りを得意とした。また、ロングノーズをもつ個性的なデザインに、質感の高いラグジュアリーなインテリアなど、とても魅力的なSUVだ。しかも、ハイブリッド車に近い低燃費を誇るXDハイブリッドグレードもある。
では、なぜリセールバリューがライバル車に比べやや低くなり、プチ神コスパ中古車となったのか?
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
その大きな要因のひとつが、何度も繰り返されたリコールによる品質問題が大きい。リコールそのものは、よくあること。しかし、同一車種で何度も繰り返されることは少ない。さらに、リコールとは別に、他の不具合が起きることも多く、サービスキャンペーンも何度か行っていた。こうしたことにマーケットが反応。これにより、中古車での人気が下がったと予想できる。
リコールが繰り返されたCX-60だが、基本的に優れたモデルであることに間違いない。リコールによる修理や部品交換、サービスキャンペーンなどをしっかり受けた対策済みの車両であれば、それほど心配する必要はないだろう。
KH系マツダCX-60の特徴
*スペックなどは、最新モデルのもの
新開発技術を大量投入したこだわりの後輪駆動ベースSUVがCX-60
マツダのモノ造り革新による新世代ラージ商品群の第1弾モデルとして、2022年9月に登場したのがKH系CX-60だ。このCX-60は、マツダの最新技術が惜しみなく大量に投入されたモデル。
その代表的な部分が、ラージと呼ばれる新開発後輪駆動(FR)用プラットフォーム。世界的にもFF(前輪駆動)用プラットフォームが主流を占める中、マツダは欧州プレミアムブランドメーカーのように、走りにこだわったSUVを目指して開発されたプラットフォームだ。
そして、新開発トルコンレス8速ATも投入。トルコンを無くし、ダイレクトなシフトフィーリングにこだわったミッションだ。また、後輪駆動ベースのi-ACTIV AWDを新開発されている。

さらに、eーSKYACTIV PHEVと呼ばれる2.5Lプラグインハイブリッドシステムや、3.3L直6ディーゼルターボ+モーターを組み合わせたマイルドハイブリッドである e-SKYACTIV Dなどパワーユニットも新開発されている。
予防安全装備では、高速道路、自動車専用道路および一般道を問わず、ドライバーが急病などで運転の継続が困難になった場合に、車両を減速・停止させるドライバー異常時対応システム (DEA)も新開発。DEAは、ドライバーの早期救出だけでなく、暴走することで起きる2次被害の回避・被害軽減に寄与するシステムだ。その他を含め、これだけ多くの新開発技術をイッキに搭載したモデルは稀だ。
FR車らしいロングノーズの外観デザインと、上質でラグジュアリーなインテリア
CX-60のデザインコンセプトは、「Noble Toughness(ノーブルタフネス)」。力強いFR骨格の中に、魂動デザインの知性やエレガンスを表現した。縦置き直列6気筒エンジンを搭載することもあり、FRモデルの象徴ともいえる長いノーズが特徴的だ。
インテリアは、ワイドなインパネデザインとして広さをアピール。細部に渡りデザインやマテリアルにもこだわり上質で洗練された空間に仕上げている。そして、前後を貫く大型コンソールは、SUVらしい力強さとFR用のトランスミッションの存在を感じさせる。

豊富なエンジンラインアップ
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
CX-60のパワーユニットは、計4タイプが用意された。1台で、4つものパワーユニットを用意するモデルは珍しい。そのため、予算や自分の好みにあったエンジンを選択できるのも魅力だ。
主力となるのはe-SKYACTIV Dと呼ばれる直6 3.3ディーゼルターボ+モーターを組み合わせた48Vのマイルドハイブリッドだ。550Nmという大トルクをアプトプットしながら、20.9~21.4km/hという燃費性能(WLTCモード)は、ハイブリッド車に近いレベルとなった。ディーゼルエンジンに使う燃料は軽油で、レギュラーガソリンより20円/L前後も安価。そのため、燃料費という視点ではハイブリッド車に近いレベルになる。とくに、高速クルージングでの低燃費性能に長けたエンジンだ。
その他のエンジンの出力と燃費は以下の通り。
■eーSKYACTIV PHEV(直4 2.5Lエンジン+モーターのプラグインハイブリッド)
・システム最高出力323㎰
・燃費14.3㎞/L(WLTCモード) 充電電力使用時走行距離71㎞(WLTCモード)
■SKYACTIV-D 3.3
・直6 3.3Lディーゼルターボ
・最高出力231㎰ 最大トルク500Nm
・燃費18.4~19.7㎞/L(WLTCモード)
■SKYACTIV-G 2.5
・直4 2.5Lガソリン
・最高出力188㎰ 最大トルク250Nm
・燃費13.0~14.2㎞/L
SUVとは思えないスポーツカーのようなハンドリング
CX-60のフロントサスペンションは、ダブルウィッシュボーン式。多くのSUVがコストの安価なストラット式を採用。走りにこだわった結果だ。そのため、初期モデルはカーブであまり車体が傾かず、軽快に走る。
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
しかし、その代償が大きかった。リヤサスペンションがとくに硬く、突き上げも大きく乗り心地が微妙だった。ジャーナリストやユーザーからの指摘を受け、対策に乗り出した。
2024年12月の改良でリヤのスタビライザーを外し、ダンパーの減衰力を変更するなど大幅な改良を加え、乗り心地を向上させている。
この改良後モデルは、乗り心地は改善されたもののCX-60の特徴であるスポーティさは薄れたのも事実だ。
KH系マツダCX-60の改良など歴史・概要
2022年9月
発売開始
2023年8月
価格改定。
メーカーオプション選択をより容易にするために、機種・装備体系を一部見直し。
2024年12月
商品改良。改良点は以下の通り。
1、操縦安定性・乗り心地の向上
2、新グレード「XD SP」の設定
3、特別仕様車「XD-HYBRID Trekker」の設定
4、機種体系の見直し。その他、微小な変更
KH系マツダCX-60の中古車を選ぶときの注意点
リコール、サービスキャンペーンの実施有無を確かめる
CX-60は、数度のリコールやサービスキャンペーンが実施されている。リコールとは、製品に不具合や欠陥がある場合など、国土交通省に届出し、製造業者が無償で修理や交換を行うこと。サービスキャンペーンとは、リコールレベルではないものの、品質などの問題がある場合、部品交換や点検・修理などをすること。このリコールとサービスキャンペーンを受けていないと、故障リスクが高まる。そのため、CX-60中古車購入時には、点検整備記録簿などをチェックする必要がある。
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
購入時に、中古車店ではリコールやサービスキャンペーンをすべて行ってから納車を条件に購入するのもありだ。不安な人は、購入後にマツダディーラーに車両を持ち込み確認するとよいだろう。
また、新車保証は登録日から3年間または6万㎞以内。この期間なら、消耗品以外など一部を除き、トラブルがあれば無料で交換・修理が可能。また、ミッションやエンジンなどの重要部分は、特別保証となり5年または10万㎞以内で保証してくれる。
KH系マツダCX-60中古車は、エンジンから選ぶ!
CX-60の選び方は、やや難しい。4種類のエンジンと多くのグレードが存在するからだ。最新モデルの新車価格3,267,000~6,462,500円と、エントリーグレードと最上級グレードの価格差は300万円以上もある。予算次第という面が強いが、まずは4種類もあるエンジンの選択から行うとよいだろう。
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
お勧めはXDハイブリッドと呼ばれるグレード。3.3Lディーゼルターボエンジンベースのマイルドハイブリッド車だ。
ターボ車にありがちな過給遅れによるアクセルレスポンスの悪化をモーターがアシストしてくれる。その結果、アクセルレスポンスに優れ、気持ち良い走りが可能。マイルドハイブリッドなので、燃費も良いのが特徴。CX-60にとってベストなエンジンと言える。
わずか2年落ち(2025年比)と高年式だが、中古車価格も当時の新車価格の約70%台にまで落ちてきており買い得感が出てきている。
■CX-60 XDハイブリッド中古車相場(2023年式):約370~470万円
新車価格比:約70~78%
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
次にお勧めなのが、2.5L PHEV。
PHEVは、大容量バッテリーを搭載。自宅などで、このバッテリーを充電。通常時は、この電力を使いモーターのみで走行。充電電力使用時走行距離71㎞(WLTCモード)と十分。電力を使い切ると、エンジンを使って発電し走行するハイブリッド車になる。日々の通勤や送迎、買い物などでは、ほぼEVとして走行可能。ほとんどガソリンを使わないので、経済性にも優れる。ただし、新車価格が非常に高いのが難点だった。
CX-60 PHEVの中古車価格も、わずか2年落ち(2025年比)という高年式ながら、かなり買い得感が出てきている。当時の新車価格は約600万円だったが、これに対して約70%台まで落ちてきているからだ。また、他の中古車ライバルSUVより、値落ちが大きいので中古車らしい買い得感もある。
■CX-60 PHEV中古車相場(2023年式):約420~460万円
中古車相場の新車価格比:約73~78%
お勧めグレードは?
エンジンの選択が決まったら、次はグレード選び。2.5Lガソリン車の25S系と3.3LディーゼルターボのXD系は割愛。お勧めしたPHEVとXDハイブリッドのお勧めグレードを解説する。
まず、XDハイブリッドのグレードは、エントリーのエクスクルーシブ モダン、エクスクルーシブ スポーツ、上級のプレミアム モダン、プレミアム スポーツと計4グレードが設定された。これに2024年12月の改良以降は、トレッカーが加わる。
まず、エクスクルーシブとプレミアムの差だが、パノラマサンルーフの有無くらいで、プレミアムは室内のマテリアルが少し上質というくらいの違いだ。エクスクルーシブには、メーカーオプションでパノラマサンルーフの設定もあった。
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
ポイントは、パノラマサンルーフは必要かどうかというところになる。あとは、中古車価格と好みで選べばよいだろう。
そして、悩ましいのがモダンか、スポーツか、という選択。全グレード共に、高級なナッパレザーのシートを採用。違いは主にシートや内装のカラー。モダンはピュアホワイト、スポーツは、エクスクルーシブスポーツがブラック、プレミアムスポーツがタンとなる。
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
新車販売では、プレミアムスポーツのタンカラーが好評だという。
マーケットの人気という点では、スポーツ系だ。ブラックがベースの内装は、根強い人気をとなっている。ただし、CX-60がラグジュアリーな世界観を堪能できるピュアホワイトも、とても魅力的だ。モダンか、スポーツか、という選択は好みによるだろう。
<参考>CX-60 XDハイブリッドプレミアムの相場
■CX-60 XDハイブリッドプレミアム モダン中古車相場(2023年式):約430~460万円
■CX-60 XDハイブリッドプレミアム スポーツ中古車相場(2023年式):約400~470万円
KH系マツダCX-60、今後のリセールバリューは?
マツダCX-60のリセールバリューは、数度のリコールの影響を受けてSUVの中ではやや低めとなっている。
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
マツダも品質対策を施し、改良モデルでは評判が微妙だった乗り心地を改善するなどしているとはいえ、急にリセールバリューがアップすることは考えにくい。そのため、しばらくの間、SUVとしてはやや低めのリセールバリューとなると予想した。
CX-60のリセールバリューがアップする要因は、やはり新車販売だろう。現在、苦戦している新車販売が好調になれば、CX-60は人気があるSUV、と中古車マーケットが反応しリセールバリューがアップする可能性が高い。
中古車で3年落ち(2025年比)程度のCX-60の中古車を買うのであれば、リセールバリューをそれほど気にすることはないだろう。SUVは人気カテゴリーなので、今後、急速にリセールバリューが悪くなることは考えにくいからだ。
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【自動車情報のプロ】大岡智彦
CX-60で、より高いリセールバリューが期待できるのは、XDハイブリッドのスポーツ系だ。XDハイブリッドグレードは、CX-60の中で最も人気が高い。また、パノラマサンルーフやタンカラーのレザーシートをもつプレミアムスポーツも高い人気を誇るグレード。XDハイブリッドのプレミアムスポーツが最も高いリセールバリューになりそうだ。
KH系マツダCX-60最新モデル新車価格
・PHEV Lパッケージ 5,700,200円
・PHEVプレミアムスポーツ 6,462,500円
・PHEVプレミアムモダン 6,462,500円
・XDハイブリッド エクスクルーシブモダン 5,307,500円
・XDハイブリッド エクスクルーシブスポーツ 5,307,500円
・XDハイブリッド トレッカー 5,527,500円
・XDハイブリッド プレミアムスポーツ 5,670,500円
・XDハイブリッド プレミアムモダン 5,670,500円
・XD SP 4,125,000円(FR)/4,350,500円(4WD)
・XD Lパッケージ 4,224,000円(FR)/4,449,500円(4WD)
・XDエクスクルーシブモード 4,565,000円(FR)/4,790,500円(4WD)
・25S Sパッケージ 3,267,000円(FR)/3,492,500円(4WD)
・25S Lパッケージ 3,795,000円(FR)/4,020,500円(4WD)
・25S エクスクルーシブモード 4,097,500円(FR)/4,323,000円(4WD)
KH系マツダCX-60燃費、ボディなどスペック(最新モデル)
代表グレード | CX-60 XDハイブリッド プレミアムスポーツ |
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ボディサイズ[mm] | 4,740×1,890×1,685 |
ホイールベース[mm] | 2,870 |
最低地上高[mm] | 180 |
最小回転半径[m] | 5.4 |
車両重量[kg] | 1,950 |
エンジン型式 | T3-VPTH型 |
総排気量[cc] | 3,283 |
エンジン種類 | 直6 DOHC24バルブ直噴ディーゼルターボ |
エンジン最高出力[kw(ps)/rpm] | 187(254)/3,750 |
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 550〈56.1〉/1,500-2,400 |
モーター最高出力[kw(ps)/rpm] | 12(16.3)/900 |
モーター最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] | 153(15.6)/200 |
ミッション | トルクコンバーターレス8速AT |
駆動方式 | 4WD |
WLTCモード燃費[km/l] | 20.9km/l |
バッテリー 種類 | リチウムイオン |
サスペンション前/後 | ダブルウィッシュボーン/マルチリンク |
タイヤサイズ | 235/50R20 |
全長×全幅×全高 mm | 4,480×1,790×1,545 |
ホイールベース mm | 2,700 |
乗車定員 名 | 5 |
車両重量 kg | 1,680 |
最小回転半径 m | 5.4 |
駆動方式 | 前輪駆動 |
モーター最高出力[㎰(kw)] | 218(160) |
エンジン最大トルク[N・m] | 340 |
一充電走行距離WLTCモード[km] | 458 |
駆動用電池 | リチウムイオン電池 |
バッテリー総電力量 | 60kWh |
タイヤサイズ | 215/50R17 |
サスペンション前/後 | ストラット/トーションビーム |