【調べてみた】スノーシーズン真っ只中!スタッドレスタイヤのメーカーの強みとそのリセールバリューは?

北海道から東北地方を中心に寒波による大雪の日が増えてきて、本格的なスノーシーズンの真っ只中。降雪地域の方やこれから雪が積もるエリアにお出かけされる方の中には、スタッドレスタイヤを用意される方も多いと思いますが、国内で販売されているスタッドレスタイヤには主要メーカーごとにどのような特徴があり、また使用したスタッドレスタイヤを手放す際にはどのような点に注目すべきなのでしょうか?

2025年1月現在の情報をもとに、紹介します!

小さい頃からのクルマ好きで、大学生で免許を取ると貯めたバイト代で中古車をすぐに購入。以来、年間数万キロを走り回って無事故を維持していることを密かな誇りにしている。趣味は、ドライブ旅行とモータースポーツ。カメラを持ってサーキットに行くと流し撮りに命を懸ける。一般ドライバーの視点で、カーライフとリセールバリューの「これってどういうこと?」を紐解いていきます。

主要タイヤメーカーの強みをチェック!

スタッドレスタイヤの“王者”!ブリヂストン「ブリザック」

日本国内で最も支持されているスタッドレスタイヤが、ブリヂストンの「ブリザック」です。北海道・北東北主要5都市で一般ドライバーの装着率は47%と23年連続1位を誇り、圧倒的な人気となっています。

「ブリザック」がこだわっている点は、氷上・雪上で滑らずにしっかり曲がり止まれる性能の高さ。特に、氷上にできる水の膜を取り除く「フレキシブル発泡ゴム」と氷上に浮いた水の流れをコントロールするトレッドパターンによって、アイスバーンなど凍結した路面でもしっかりとクルマを制御できる性能を追求しています。加えて、耐摩耗性能も向上しておりロングライフで経済的な点も人気です。

ブリザック(株式会社ブリヂストン)

氷にも雪にも強い「アイスガード」を展開するヨコハマタイヤ

ヨコハマタイヤはスタッドレスタイヤ「アイスガード」を展開しています。ウルトラマンを起用したCMをご覧になった方もいらっしゃるのではないでしょうか? 「アイスガード」は雪が押し固められてできる圧雪路面やアイスバーンなどの凍結路面での性能を追求し、“凍結路面でも雪上路面でも効く”という点を押し出しています。同社のHPによると、氷上、雪上で「曲がる・止まる」の性能を高めることは難しいのだそうで、独自のコンパウンド「ウルトラ吸水ゴム」がこれを実現しています。

 iceGUARD 7(横浜ゴム株式会社)

ニーズに合わせた3種 ダンロップ「ウインターマックス」

ダンロップが展開するスタッドレスタイヤ「ウインターマックス」は、ユーザーのニーズに応じて3種類の製品を展開しているのが特徴。「凍結した路面でしっかりと止まりたい」「深い雪でも走れるタイヤがいい」「性能とロングライフを両立したい」というそれぞれのニーズに応じて最適なテクノロジーを採用した製品を用意しています。ロングライフが特徴の「WINTER MAXX 02」は4年間使える耐久性の高さがポイントで、ライトユーザーには最適かもしれませんね。

ダンロップ WINTER MAXX(住友ゴム工業株式会社)

ミニバン専用もあるトーヨータイヤ「ウインタートランパス」

ミニバン専用タイヤ「トランパス」を展開するトーヨータイヤは、ミニバンなどのハイト系専用スタッドレスを展開しているのが特徴。横方向からの入力に対する剛性を高めた「スーパーハイターンアップ構造」や3種類のコンパウンドを組み合わせて雪上性能と操縦安定性を両立する「トリプルトレッド構造」などを採用することで、氷上性能だけでなくミニバン特有のふらつきを抑えた設計になっており、高い操縦安定性を実現しています。

Winter TRANPATH TX(TOYO TIRE株式会社)

リセールバリューを考慮したスタッドレスタイヤ選びを考えよう

スタッドレスタイヤの使用頻度が低くワンシーズン使ったら手放す予定の方は、スタッドレスタイヤを購入する際に売却時のリセールバリューを考慮してタイヤ選びをするのがおすすめです。スタッドレスタイヤの売却価格は安いもので4本数千円から高いもので4本5万円近くまでかなり幅が広いのが特徴で、その際には下記のようなポイントで価格が変動していきます。

スタッドレスタイヤのリセールバリューに影響する要素

◆スタッドレスタイヤの発売時期(新しいほど良い)
◆スタッドレスタイヤの製造時期(新しいほど良い)
◆タイヤのサイズ(大きいタイヤほど高い)
◆タイヤメーカー(人気メーカーほど高い)
◆タイヤの状態(使用状態、保管状態が良いほど高い)
◆売却時期(冬用タイヤの需要が高まる時期がおすすめ)
もちろんタイヤそのものの状態によって価格は大きく変わりますが、結論から言うとスタッドレスタイヤは「製造年の新しいものほど高い」ということ。タイヤの製造年というのはタイヤが発売された時期ではなく売りたいタイヤが製造された時期を表わします。クルマも製造年が新しいほどリセールバリューが高くなるように、タイヤも作られてからの時間が短いほどリセールバリューが高くなる傾向があります。  
  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    一方でタイヤは消耗品でもあることから、数年も保管したままのスタッドレスタイヤを売却したいと思ってもリセールバリューがない場合もあるため、スタッドレスタイヤは「もう使わない」と決断したら早めに売却するのがおすすめです。

スタッドレスタイヤ装着車のリセールバリューは?

ちなみにクルマを売却する際に、スタッドレスタイヤを履いていることがクルマのリセールバリューに影響することはありません。

そのため「スタッドレスタイヤを履いていると価値が下がるかもしれない」と心配しなくても、交換費用を掛けてまで夏用タイヤに戻す必要は全くありません。そのままの状態で中古車買取店に相談して、夏用タイヤも保管している旨をお伝えくださいね。

まとめ

今回は、「スタッドレスタイヤ」について紹介しました。いつか買い取ってもらうことを考えている人、スタッドレスタイヤを購入したい人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。