【知っておきたい】人気の軽ハイトワゴン 2025年11月更新:スズキ スペーシア/スペーシアカスタム/スペーシアギア モデル解説と中古車相場

スズキ スペーシアは、スズキの人気の軽ワゴン「パレット」の後継車として2013年3月に発売された。
それ以来、コンパクトサイズながら両側スライドドアによって使い勝手が良い点や、全高が高く室内空間が広い点などから、幅広く人気を集めている軽ハイトワゴンである。軽自動車の中では、ホンダ N-BOXに次いで人気がある印象だ。

現在では、3代目モデルが発売されており、スペーシアの他にも「スペーシアカスタム」と「スペーシアギア」とスタイリングが異なったモデルがラインナップされている。使用用途や好みによって、気に入るスタイルを選択可能だ。
本記事では、そんなスズキ スペーシアの歴代モデルや、モデルラインナップごとの特徴を紹介していこう。

2025年第3四半期のスズキ スペーシアの中古車販売統計

スズキ スペーシアのガリバー中古車販売統計(※)
スペーシアカスタム/スペーシアギア含む
※中古車情報メディアに掲載されたガリバーの公開在庫を基準とし、販売成約に至った中古車(成約後のキャンセルも含む)を集計。販売状況は同一車種内での年式別シェア(割合)を表記。
※「支払総額」は、記事執筆または取材した時点の当月に在庫掲載店舗の所在地で管轄内登録(届出)し、店頭で納車した場合の価格。
販売順位 2025年7月1日~2025年9月30日に販売された車種
11位 スズキ スペーシア
年式 販売シェア 平均支払総額
2025年式 2.9% ¥2,248,644
2024年式 7.8% ¥2,141,101
2023年式 5.9% ¥1,865,654
2022年式 6.1% ¥1,641,491
2021年式 7.2% ¥1,508,452
2020年式 16.6% ¥1,443,511
2019年式 14.4% ¥1,409,728
2018年式 17.8% ¥1,262,234
2017年式 4.6% ¥900,228
2016年式 4.0% ¥750,921
2015年式 3.4% ¥699,749
2014年式以前 9.3% ¥590,073

2025年11月8日時点でのスズキ スペーシアの平均売却予想額(買取相場)

スズキ スペーシア 年式ごとの査定件数シェアと平均売却予想額(買取相場)
査定順位 集計期間:2025年10月12日(日)〜2025年11月8日(土)
14位 スズキ スペーシア
経年 年式 査定件数シェア 平均売却予想額 平均走行距離
当年式 2025年式 2.4% ¥1,658,889 3,667 km
1年落ち 2024年式 4.8% ¥1,586,111 11,854 km
2年落ち 2023年式 5.9% ¥1,375,000 17,593 km
3年落ち 2022年式 4.0% ¥1,191,333 38,597 km
4年落ち 2021年式 8.3% ¥1,046,774 39,018 km
5年落ち 2020年式 7.8% ¥973,793 51,876 km
6年落ち 2019年式 8.6% ¥828,438 49,596 km
7年落ち 2018年式 12.8% ¥776,667 69,472 km
8年落ち 2017年式 9.4% ¥529,143 69,878 km
9年落ち 2016年式 6.4% ¥352,083 80,008 km
10年落ち 2015年式 7.8% ¥250,000 84,254 km
11年落ち 2014年式 10.7% ¥221,750 96,151 km
12年落ち 2013年式 11.2% ¥173,810 97,522 km
スズキ スペーシア 過去12週間の平均売却予想額(買取相場)推移
メーカー 車種
スズキ スペーシア
集計期間(日曜から土曜) 査定件数 平均売却予想額(買取相場) 予想額前週比
8月17日〜8月23日 102 件 ¥695,392
8月24日〜8月30日 107 件 ¥672,056 97%
8月31日〜9月6日 119 件 ¥682,437 102%
9月7日〜9月13日 120 件 ¥718,917 105%
9月14日〜9月20日 115 件 ¥610,783 85%
9月21日〜9月27日 117 件 ¥642,564 105%
9月28日〜10月4日 106 件 ¥807,642 126%
10月5日〜10月11日 106 件 ¥683,868 85%
10月12日〜10月18日 119 件 ¥728,487 107%
10月19日〜10月25日 87 件 ¥589,655 81%
10月26日〜11月1日 70 件 ¥791,143 134%
11月2日〜11月8日 98 件 ¥745,918 94%

スズキ スペーシアの歴代モデルの特徴と車両スペック

スズキ スペーシアの歴代モデルは以下の通りである。歴代モデルの特徴や車両スペックを見てみよう。

  • リセバ総研編集部

    ・初代:平成25年3月(2013年3月)〜平成29年12月(2017年12月)
    ・2代目:平成29年12月(2017年12月)〜令和5年11月(2023年11月)
    ・3代目:令和5年11月(2023年11月)〜

初代:平成25年3月(2013年3月)〜平成29年12月(2017年12月)

スズキ スペーシア X 平成25年式(2013年式)

初代スペーシアは、平成25年3月〜平成29年12月の期間で販売されており、型式のバリエーションは、以下の2型式である。
2015年5月のマイナーチェンジで型式が変更されている。

・DBA-MK32S
・DAA-MK42S(2015年5月〜)

「経済性と広さ・使い勝手で、笑顔があふれる家族の空間にしたい」という想いの元、新プラットフォームが採用された。
新プラットフォームは、ロングホイールベースとなっている。
室内長が2,215mm確保され、ゆったりとした室内空間が特徴だ。
ボディ同色のフロントグリルとヘッドライトが、シンプルだが可愛らしい印象を演出している。

初代スペーシアのスペックは、以下の通りである。

車両型式 DBA-MK32S DAA-MK42S
グレード G/X/T/Xリミテッド G/X/T/Gリミテッド
全長(mm) 3,395
全幅(mm) 1,475
全高(mm) 1,735~1,740
ホイールベース(mm) 2,425
車両重量(㎏) 840~920
JC08モード燃料消費率(km/L) 25.0~29.0 29.0~32.0

初代スペーシアには、次世代環境技術「スズキグリーン テクノロジー」が採用されている。
また、減速エネルギー回生機構の「エネチャージ」や停車前の減速時にエンジンを停止する「新アイドリングストップシステム」が装備された。
加えて、この技術の採用により「G」「X」(2WD車)において、クラストップの低燃費の実現も成功。
2015年5月発売モデルからは、デュアルセンサーブレーキサポートが装備され、より安全性能が充実した。

2代目:平成29年12月(2017年12月)〜令和5年11月(2023年11月)

スズキ スペーシア ハイブリッドX 平成30年式(2018年式)

2代目スペーシアは、遊び心があり愛着の持てるデザインとなったことが特徴的だ。
モデルは、以下の2型式である。

・DAA-MK53S
・5AA-MK53S

エクステリアは、丸四角いボディに高いベルトラインで、見た目にも広さや大きさを感じるデザインが採用された。標準車にはルーフレールを採用し、アウトドアテイストを強めていることも特徴的である。
さらに、実用性も進化しており、初代モデルと比較しスライドドア開口幅を20mm広げて600mmに、開口高を20mm高くして1,250mmとなったことで、乗降性が格段に向上した。

また、フロントガラスに道路標識や車両情報などをカラー表示するヘッドアップディスプレイ、360°周囲を立体的に確認できる「3Dビュー」が、軽自動車で初採用されている。
2代目スペーシアの車両スペックは、以下の通りである。

車両型式 DAA-MK53S 5AA-MK53S
グレード ハイブリッドG/ハイブリッドX
全長(mm) 3,395
全幅(mm) 1,475
全高(mm) 1,800
ホイールベース(mm) 2,460
車両重量(㎏) 840~920
JC08モード燃料消費率(km/L) 26.4~30.0

2代目からはエクステリアデザインが異なる3つのスタイリングが用意され、それぞれシンプルなデザインの「スペーシア」、大型のフロントメッキグリルに黒を基調とした内装でシャープなデザインの「スペーシアカスタム」、SUV感覚でアウトドアでの遊びをイメージさせる「スペーシアギア」というラインナップだ。

このモデルからは、モーターのみで走行できるマイルドハイブリッドが全車に搭載された。
また、予防安全技術「スズキ セーフティ サポート」も採用されている。
衝突被害軽減ブレーキの「デュアルセンサーブレーキサポート」はもちろん、後退時の衝突被害軽減ブレーキ「後退時ブレーキサポート」を軽自動車で初めて採用するなど、前後の衝突被害軽減ブレーキを全車標準装備にした。

2020年8月以降の5AA-MK53Sモデルでは、グリルデザインの変更に加え、新たにアダプティブクルーズコントロールや車線逸脱抑制機能を採用し、安全装備も充実させている。
2021年12月のモデルからは、スズキのコネクテッドサービス「スズキコネクト」に対応した車載通信機とナビのセットオプションも用意されている。

3代目:令和5年11月(2023年11月)〜

スズキ スペーシア ハイブリッドX 令和5年式(2023年式)

3代目スペーシアは、「わくわく満載!自由に使える安心・快適スペーシア」をコンセプトにしているクルマである。
現在の型式は、以下の2種類だ。

・5AA-MK94S(R06D型NA車)
・4AA-MK54S(R06A型ターボ車)

エクステリアは、走るコンテナハウスのようなデザインや骨太の2本のバーを採用した。ワイド感を演出するフロントグリルが特徴的だ。コンテナのプレス面を連想させるようなボディサイドのビート形状デザインが、可愛らしさの中にも力強さを演出している。

2代目ではオプション装備であったLEDヘッドランプが、3代目スペーシアでは全車標準装備となっており、夜間での視認性が向上した。
さらに、広々とした室内を使いやすく快適な空間へと進化させるため、リヤシートには「マルチユースフラップ」をスズキで初めて採用。マルチユースフラップは、「オットマンモード」や「レッグサポートモード」「荷物ストッパーモード」の3機能を使い分けられる、高性能な機能である。左右独立した後席センターアームレストも、2代目スペーシアにはない快適装備だ。

3代目スペーシアの車両スペックは以下の通りである。

車両型式 5AA-MK94S
グレード ハイブリッドG/ハイブリッドX
全長(mm) 3,395
全幅(mm) 1,475
全高(mm) 1,785
ホイールベース(mm) 2,460
車両重量(㎏) 850~960
JC08モード燃料消費率(km/L) 27.4~30.4

3代目スペーシアは、デザインや室内空間・安全機能で、スペーシア本来の魅力をより進化させているモデルといえる。
安全性能では、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」をスズキで初めて採用し、全車に標準装備している。さらに、電動パーキングブレーキとステアリングヒーターも、スズキの軽自動車で初めて採用となり、快適性能も向上しているのだ。
また、NA車は2代目スペーシアのエンジン「R06A型」から「R06D型」エンジンへと変更され、燃費性能も大きく向上している。
スペーシアカスタムのターボ車は従来からの「R06A型」を踏襲している。

スズキ スペーシアの種類とグレードを紹介

スズキ スペーシアには3つの種類がラインナップされている。

  • リセバ総研編集部

    ・スペーシア
    ・スペーシアカスタム
    ・スペーシアギア

先述の通り、それぞれエクステリアデザインや内装のテイストが異なっており、販売戦略上はそれぞれ別の車種として扱われいる。ただし、各世代の型式はどの車種も同一であり(3代目ターボ車は除く)、車検証の登録としてはあくまで「スペーシア」で、「カスタム」や「ギア」はグレード違いという扱いになっている。
ここからは、各モデルの特徴やグレードを見ていこう。

スズキ スペーシア

スペーシアは、女性の視点を取り入れた使いやすさと、運転のしやすさが考えられたクルマとなっている。
歴代モデルによるグレードは以下の通り。

初代:スズキ スペーシア

スズキ スペーシア X 平成29年式(2017年式)
  • リセバ総研編集部

    ・G
    ・X
    ・T
    ・Xリミテッド

2代目:スズキ スペーシア

スズキ スペーシア ハイブリッドX 令和3年式(2021年式)
  • リセバ総研編集部

    ・ハイブリッドG
    ・ハイブリッドX

3代目:スズキ スペーシア

スズキ スペーシア ハイブリッドX 令和6年式(2024年式)
  • リセバ総研編集部

    ・ハイブリッドG
    ・ハイブリッドX
    ・ハイブリッドX セーフティプラスパッケージ

エクステリアは、初代から3代目まで、大型なヘッドライトが装備されており、可愛らしいフロントマスクを演出。
全体的に優しい印象を感じられるデザインが採用されていることや、車内の使い勝手の良さが、女性から評価されている。どの世代のモデルを見ても、小型のファミリーカーとして利用しやすいことも特徴と言えそうだ。
また、ワントーンや2トーンなど、カラーバリエーションが多彩なことも評価され続けているポイントとなっている。可愛いカラーリングで、自分好みの1台を見つけられるだろう。

スズキ スペーシアカスタム

スペーシアカスタムは、迫力のあるフロントマスクから男性にも好まれるデザインとなっているクルマだ。
歴代モデルによるグレードは以下の通り。

初代:スズキ スペーシアカスタム

スズキ スペーシア カスタム XS ターボ 平成28年式(2016年式)
  • リセバ総研編集部

    ・GS
    ・XS
    ・TS
    ※それぞれNAとターボの設定あり

    ・カスタムZ
    ・特別仕様車 XSリミテッド
    ・特別仕様車 Jスタイル

2代目:スズキ スペーシアカスタム

スズキ スペーシア カスタム ハイブリッドXS 平成29年式(2017年式)
  • リセバ総研編集部

    ・ハイブリッドGS
    ・ハイブリッドXS
    ・ハイブリッドXSターボ

3代目:スズキ スペーシアカスタム

スズキ スペーシア カスタム ハイブリッドXS 令和5年式(2023年式)
  • リセバ総研編集部

    ・ハイブリッドGX
    ・ハイブリッドXS
    ・ハイブリッドXSターボ

モデルによって印象は異なるが、メッキを組み合わせた大型のフロントグリルと、細長いデザインのヘッドライトが特徴的。メッキとブラックの組み合わせが多く使用されており、シャープでスタイリッシュな見た目を演出している。
また、インテリアはブラックを基調としており、上質で落ち着いた車内空間を体感できることもポイント。スペーシアよりもシャープかつスタイリッシュで、上質な質感を楽しみたい方におすすめといえる。

スズキ スペーシアギア

スペーシアギアは、2代目スペーシアシリーズにて、スペーシアやカスタムに次いで追加された、第3のモデルである。スペーシアやカスタムよりもアクティブに使用したいニーズに対応するために、2018年に登場した。SUVとスーパーハイトワゴンのクロスオーバーモデルといえる。
グレードは以下の通り。

2代目:スズキ スペーシアギア(車種としては初代)

スズキ スペーシアギア ハイブリッドXZターボ
  • リセバ総研編集部

    ・ハイブリッドXZ
    ・ハイブリッドXZターボ

エクステリアは、丸型のヘッドライトが特徴的で、ルーフレールも標準装備とすることで、SUVのようなフォルムに仕上がっている。また、グリルやリヤバンパー、サイドドアガーニッシュ、ルーフ色などをガンメタリック色に統一し、タフな見た目を演出している。
インテリアは、アウトドアやレジャーでの使い勝手に優れたユーティリティが揃っていることもポイントだ。エクステリアデザインからインテリアの使い勝手まで、アクティブに使用したいユーザー目線で製造されたモデルとなっている。

3代目:スズキ スペーシアギア(車種としては2代目)

スズキ スペーシア ギア HYBRID XZ 令和6年式(2024年式)

2024年9月に追加された。スペーシアとしては3代目だが、ギアとしては初のモデルチェンジで2代目となった。フロントグリルのテイストが初代からガラリと変わり、2代目ではメッキを配した縦格子状で、ジムニーっぽいテイストを感じさせる力強いデザインとなった。また、前後のバンパー下にアンダーガーニッシュが採用され、アウトドアテイストが強調されている。

スペーシアの各年式ごとの平均売却予想額(買取相場)推移

  • 平均売却予想額
  • 査定件数
  • 平均走行距離

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