自動車情報メディア「CORISM」の大岡編集長が決めた! プチ神コスパ中古車:ホンダ フィットe:HEV(GR系)は「買い」の超低燃費コンパクト中古車だ!
4代目ホンダ フィットe:HEV(GR系)は、ライバル車より新車販売が低迷した影響で中古車相場が安値傾向にある。2022年式e:HEVホームの新車価格比は約66~90%と、3年落ちの高年式モデルとしては十分に買い得感のある水準だ。
2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーで2位に入賞した実力派コンパクトカーであり、WLTCモード29.0km/Lという超低燃費に加え、モーター駆動による力強い走り、クラストップレベルの使い勝手を備える。本記事では、中古車相場やライバル車との比較、お勧めグレードや注意点まで徹底解説する。よいクルマが安価に買える「プチ神コスパ」中古車の魅力をお伝えしたい。
自動車情報メディア「CORISM」編集長
目次
CORISM大岡が提唱する「神コスパ中古車」の定義とは?
中古車市場では需要が少なく、リセールバリューが良いとは言えないモデルである。
それにもかかわらず、専門家からみて「とても良いクルマ!」と断言できおすすめできるモデルなのに、手頃な中古車価格になっている。
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【自動車のプロ】大岡智彦
その中でも、神コスパとまでは言えないが、十分にコスパが高いと言える中古車が、「プチ」神コスパ中古車だ。
ホンダ フィットe:HEV(GR系)ってどんなクルマ?
新ハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載した4代目フィット
4代目となるホンダ フィット(GR系)は、2020年2月に登場。ハイブリッドと呼ばれていたグレード名をe:HEV(イー:エイチイーブイ)と名称を変更した。3代目フィット(GP系)のセンタータンクレイアウトを採用したプラットフォームを改良して使用しているものの、ハイブリッドシステムは刷新されている。
3代目フィットハイブリッド(GP系)に搭載されていた1モーター式+7速DCTのスポーツハイブリッドi-DCDから、4代目フィット(GR系)では2モーター式シリーズハイブリッドシステムのe:HEVへ変更された。排気量は1.5Lで変更はないが、燃費値は3代目の28.0~37.2km/L(JC08モード)から、4代目では28.6~38.6km/L(JC08モード)へと向上している。
このe:HEVは、シリーズハイブリッドシステムがベースとなっており、基本的にエンジンで発電し、発電した電力を使いモーターで走行する。加えて、高速域などエンジン負荷が低い場面では、エンジン直結モードに切り替わる機能も備える。搭載モーターの最高出力は123ps、最大トルクは253Nm。253Nmというトルクは自然吸気2.5Lガソリンエンジン並みで、モーターならではの滑らかな加速と高い静粛性を実現している。
まったく異なるテイストに変わった内外装デザイン
3代目フィット(GP系)は、ボディサイドのシャープなキャラクターラインを始め、エッジの効いたスポーティデザインだった。一方、4代目フィット(GR系)では、現在のホンダ車とも共通するシンプル系へ一気にデザインを変更。シンプルながら面の張りも十分で、存在感あるデザインとなった。
インテリアデザインも同様に変化した。ノイズを廃したスッキリ系のダッシュボードデザインを採用し、視界の良さをアピール。見切りも良く、運転しやすいデザインへと進化している。

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【自動車のプロ】大岡智彦
4代目フィットのデザインは、派手さこそないが、だからこそ多くの人に受け入れられる好感度の高さがある。
クリっとしたヘッドライトには可愛らしさと精悍さが同居していて、飽きの来ないデザインだ。
キビキビ系から「しっとり系」へと激変した走行性能
3代目フィット(GP系)はスポーティさを重視し、やや硬めのサスペンションでキビキビと気持ち良く走ったが、乗り心地が物足りないとされてきた。こうした経緯もあり、4代目フィット(GR系)では低・中速域での乗り心地を重視。しっとりした乗り味になり、乗り心地は大幅に向上した。
ハンドリング面ではゆったりとした動きに変更され、機敏さは失ったものの、運転が得意な人から苦手な人まで幅広く運転しやすい仕上がりとなっている。従来のキビキビ感こそがホンダ車らしさとされてきたが、4代目フィット(GR系)は新たなホンダ車らしさを再定義したモデルといえる。
ホンダ フィットe:HEV(GR系)ホームの中古車相場を確認してプチ神コスパチェック!
初代・2代目フィットは大ヒットモデルで、登録車新車販売台数ランキングで常にトップレベルだった。ところが3代目フィットハイブリッドがデビュー直後からリコールを連発。マーケットの信頼を裏切った結果、販売台数は徐々に下がっていった。
2025年4~9月の登録車新車販売台数ランキングでは、フィットは約2.2万台で20位。ライバルのトヨタ アクアは約3.4万台で11位、日産ノートは約3.7万台で10位と、半年でライバル車に1万台以上の差をつけられている。フィットはe:HEVとガソリン車を含んだ数値であるにもかかわらず、販売の低迷ぶりは明らかだ。
こうした新車販売の低迷を受け、4代目フィット(GR系)の中古車相場はライバル車と比べるとやや安値傾向にある。燃費や使い勝手、走行性能に居住スペースと高いレベルにまとめられており、多くの人にお勧めできるモデルだ。ライバル車に大きく劣る部分もなく、まさにプチ神コスパといえる中古車となっている。
| ホンダ フィットe:HEV(GR系)ホーム | |
|---|---|
| 新車価格(2022年当時) | 約212万円 |
| 3〜5年落ち(2022年式)の中古車相場 ※中古車情報メディア調べ 2026年4月時点 |
約142~188万円 |
| 新車と中古車の価格比 | 約66~89% |
2022年式というと4年落ち(2026年比)になるが、燃費も走りも満足できるコンパクトカーが新車価格比が60%台に入ってきている。十分にプチ神コスパ中古車といえるレベルだ。
さらに年式が古くなると、フィットe:HEV(GR系)のリセールバリューはより下落傾向になり、買い得感が増す可能性も高い。新車人気が低迷すると中古車相場も下がる傾向になるからだ。
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【自動車のプロ】大岡智彦
とはいえ、リセールバリューが低いからといってダメなクルマではない。
4代目フィットe:HEV(GR系)は2020-2021日本カー・オブ・ザ・イヤーで2位に入るほど高く評価されたコンパクトカーなのだ。
よいクルマが安価に買える――これが中古車の面白さであり、プチ神コスパの魅力でもある。
4代目フィットe:HEVが「プチ」神コスパな中古車となるワケ
中古車価格やリセールバリューは、中古車マーケットの需要と供給で決まる。
人気があるのに中古車流通台数が少ないクルマはリセールバリューが高くなり、逆に人気がなく流通台数が豊富であればリセールバリューは低くなる。4代目ホンダ フィットe:HEV(GR系)は、まさにこの方程式通りのモデルだ。
新車販売の低迷
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【自動車のプロ】大岡智彦
ライバル車のアクアやノートと比べ、新車販売台数が少なく人気が低迷している。
かつては街なかでたくさん見かけたが車種だが、いまでは見かける機会も少なくなり、フリードに置き換わっている印象すらある。
豊富な流通台数
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【自動車のプロ】大岡智彦
それでも、人気低迷とはい販売台数そのものは一定数ある。
中古車の流通台数は豊富で、法人営業車やリース車両だった車両など、状態を見ながらイロイロな価格帯で検討できるのがメリットだ。
コンパクトカー人気の低下
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【自動車のプロ】大岡智彦
SUVブームの影響で、コンパクトカーそのものの人気が低め。
しかし、足グルマとして割り切って買う方も多いため、手頃な価格で店頭に並ぶ機会も多い。
4代目ホンダ フィットe:HEV(GR系)プチ神コスパ中古車を買いたくなる!3つの良いところ
1. シンプルになった外観デザイン
4代目フィットの外観デザインは、とてもシンプルでクリーンな印象が強い。
強烈な個性を与えるのもよいが、強すぎる個性は人により明確に好き嫌いが分かれる。4代目フィットのシンプルさは、良くも悪くも多くの人に受け入れられやすい好感度の高いデザインだ。
クリっとしたヘッドライトには、可愛らしさだけでなく精悍さもある。
2. 運転しやすさを感じるインパネデザイン
外観デザイン同様、インパネデザインもシンプルに仕上がっている。ダッシュボードは水平で遮るものがなく、前方視界は良好。
運転席からの視界には開放感があり、運転しやすいと感じるだけでなく居心地の良さも表現されている。大人っぽく落ち着いたデザインだ。
3. クラストップレベルの使い勝手
4代目フィットe:HEVには、センタータンクレイアウトと呼ばれる技術が使われている。リヤシート下にガソリンタンクがないため、リヤシートを跳ね上げて使えるのはこのクラスでは4代目フィットだけ。
背の高い荷物が積めるなど使い勝手はとてもよい。リヤシートを畳んだときの積載スペースもクラストップレベルだ。
4代目ホンダ フィットe:HEV(GR系)の中古車を探すならおすすめのグレードと年式は?
お勧め年式は2022年10月以降のマイナーチェンジ後モデル
フィットe:HEV(GR系)中古車選びでは、2022年10月以降のマイナーチェンジ後モデルがお勧めだ。このマイナーチェンジでは、e:HEVのモーター最高出力を10kW(14PS)プラスの90kW(123PS)へ向上するなど、大きな改良が行われた。その結果、より力強く気持ち良い加速性能を得ている。
さらに重要なのが、予防安全装備パッケージ「ホンダセンシング」のアップデート。トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)と急アクセル抑制機能が標準設定されたからだ。とくにトラフィックジャムアシストは、高速道路などの渋滞時に先行車へ追従走行しながら車線内中央での走行をアシストしてくれる機能で、ロングドライブ時のドライバー疲労軽減に大きく貢献する。
加えて、ホーム系とリュクス系グレードにはブラインドスポットインフォメーション、後退出庫サポートがオプション選択可能となった。日々の走行で安全確認をサポートしてくれるため、装備されている車両は少ないが積極的に選びたい装備である。
お勧めグレードはe:HEVホーム
本来お勧めしたいのは、最上級グレードのe:HEVリュクスだ。シートヒーターや本革シート、LEDフォグ、ワイヤレス充電器などが標準装備され、コンパクトカーながらラグジュアリー感のあるグレードである。
とはいえ、e:HEVリュクスの中古車流通台数は非常に少なく、選択肢がほとんどない状態。もし好みのボディカラーや走行距離、年式の車両が見つかり予算内であれば、迷わずe:HEVリュクスを選びたい。
現実的にお勧めなのは、中古車流通台数が豊富で選びやすいe:HEVホームだ。中間グレードに位置し、豪華装備はほとんど標準装備されていないシンプル仕様だが、必要な装備は過不足なく揃っている。
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【自動車のプロ】大岡智彦
e:HEVホームには、メーカーオプションだったホンダコネクトディスプレーが装備されていれば、基本的に満足できる仕様だ。
さらに、ブラインドスポットインフォメーションと後退出庫サポートが装着されていれば安全性能もアップ。
快適装備では、運転席&助手席シートヒーターやプレミアムライトグレー・インテリアが装備されていれば、さらに満足度は高くなるはずだ!
