専用カスタマイズのGR SPORTがカッコよすぎるぞ! トヨタ 新型RAV4のPHEVモデルがまもなく発売!CEV補助金はいくら?リセールバリューはどうなる?
トヨタ自動車は、昨年12月にフルモデルチェンジした人気SUV「RAV4」のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルを2026年3月9日に発売します。フルモデルチェンジと同時に発表されたときから注目されていたPHEVモデルにはどのような特徴があり、またPHEVを対象にした補助金はどれくらいになるのでしょうか?そして、将来的なリセールバリューの見通しについても考察してみました。
ライター
目次
6代目となったRAV4は2つのパワートレイン展開に
「Life is an Adventure」というコンセプトのもと開発された6代目の新型RAV4は、2025年12月の発表時点でハイブリッドモデルとなる「Z」と「Adventure」の2グレードが発売され、PHEVモデルについては「2025年度内に発売」と発表されていました。

新型RAV4は、最近のトヨタ車のアイデンティティになりつつある「ハンマーヘッド」のフロントデザインや、従来のRAV4を踏襲した塊感のあるダイナミックなエクステリアデザインを採用。ドライバーの操作性に配慮したインテリアデザインとカラーヘッドアップディスプレイなどの最新装備を搭載し、749Lという大容量のラゲッジスペースを実現しています。また安全装備についても、進化した「Toyota Safety Sense」を初採用しているほか、車両周辺の状況をタッチ操作で確認できるパノラミックビューモニターも初搭載しています。
-

-
【クルマ大好きライター】井口裕右
トヨタ自動車の発表では、ハイブリッドモデルの月間販売目標は3000台としていましたが、一部の報道では発売直後から注文が集まり受注停止状態になっている販売店も見られるとのことで、先代から変わらずの人気となっているようです。
GRの名前を冠したRAV4 GR SPORTは専用装備が盛りだくさん
そして、3月8日に発売となるRAV4のPHEVモデルでは、ハイブリッドモデルと共通のグレードながらPHEV専用のデザインを採用した「Z」に加えて、スポーティーなエクステリアと運動性能を強化する専用装備を搭載し、トヨタのモータースポーツブランド「Gazoo Racing」の名前を冠した「GR SPORT」が登場するのが大きなトピックスです。

RAV4のPHEVモデルでは、その根幹にあたるプラグインハイブリッドシステムに新世代のものが初採用され、システムの最高出力は242kW(329PS)に。電池容量の増加やエネルギー効率の改善などにより、フル充電からのEV航続距離は従来システムの約95kmから約150kmまで伸びているといいます。そして、クルマを電源として活用できる外部給電機能も進化。アウトドアの際などには外部に電力を供給し家電製品などが活用できるほか、「HV給電モード」を活用すると満充電・ガソリン満タンの状態から消費電力400Wで供給した場合には約6.5日、給電日数を延長する「給電時間優先モード」を使用した場合には約7日の電力を外部に供給できます。
そして、「GR SPORT」のグレードでは、空力性能を高めて操縦安定性が向上するフロントリップスポイラーとウイングタイプのリアスポイラー、走行中に生じるボディの不快なねじれや不安定な挙動を抑える「GRパフォーマンスダンパー」と専用チューニングサスペンション、専用剛性強化パーツ「GRブレース」などの専用装備を採用し、運動性能を強化。また、電動パワーステアリングもGR SPORT専用にチューニングされているといいます。デザインだけでなく、走行性能もしっかりと専用チューニングされているのがGR SPORTの大きなポイントです。

RAV4 PHEVモデルのエコカー補助金やエコカー減税はいくらになる?
トヨタ RAV4のPHEVモデルは、いずれも国の「エコカー補助金(CEV補助金:クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)」の対象となります。発売時点では2025年度のCEV補助金申請はすでに終了しているため、現在は2026年1月1日から3月31日までに初年度登録された新車を対象にした「令和7年度補正予算によるCEV補助金」に申請が可能です。なお、2026年4月1日以降の初年度登録を対象にした2026年度のCEV補助金については、補助金額などが3月中に発表される予定です。購入・納車時期によって補助金額が変更される可能性がある点は注意しましょう。
CEV補助金を運営する一般社団法人次世代自動車振興センターが2026年2月25日に発表した最新の車種別補助金額の一覧によると、トヨタ RAV4のPHEVモデルは「Z」で85万円の補助金になります。「GR SPORT」についてはまだ一覧に掲載がありませんが、同じPHEVモデルであることから「Z」と同額の補助金になる可能性が高いです。この点は、販売店に必ず確認するようにしましょう。
加えて、トヨタ RAV4のPHEVモデルは、いわゆる「エコカー減税」の対象にもなります。「Z」「GR SPORT」ともに、車両重量税のエコカー減税、自動車税のグリーン化特例と環境性能割をあわせて諸税の優遇額は6万2,500円となり、自動車購入時の諸費用が大きく減額される形です。
-

-
【クルマ大好きライター】井口裕右
エコカー減税は購入費用の減額になりますが、CEV補助金は購入・納車後に申請するため購入費用を直接値引きするものではありません。この違いに注意しましょう。また都道府県、市区町村でもCEV補助金に準ずる独自のエコカー補助金制度を展開している場合がありますので、お住いの自治体を調べてみることをお勧めします。
オプション装備、オプションカラーの追加料金などを含めない支払価格・実質価格のシミュレーションは以下の通りです。諸費用とCEV補助金は記事執筆時点(2026年2月26日)での金額である点にご注意ください。また、GR SPORTのCEV補助金はまだ正式に発表されていないため、暫定的に「Z」の補助金額に準拠しています。購入検討時に必ず販売店に確認するようにしましょう。
トヨタ RAV4 各モデルの概算見積比較表
| Z(ハイブリッド) | Z(PHEV) | GR SPORT(PHEV) | |
| 車両本体価格 | 490万0,000円 | 600万0,000円 | 630万0,000円 |
| 税金・諸費用 | 8万6,720円 | 8万6,720円 | 8万6,720円 |
| 支払総額 | 498万6,720円 | 608万6,720円 | 638万6,720円 |
| CEV補助金 | ー | ▲85万0,000円 | ▲85万0,000円 |
| 実質価格 | 498万6,720円 | 523万6,720円 | 553万6,720円 |
-

-
【クルマ大好きライター】井口裕右
ハイブリッドモデルとPHEVモデルは車両本体価格で100万円以上の開きがありましたが、CEV補助金が適用されることでやっと現実的な価格差になったと感じます。GR SPORTには専用装備などの高い付加価値がありますが、パワートレインだけを選ぶ際にはそもそもこの価格差を許容できるほどPHEVを選ぶ動機があるかという点が重要になりそうです。トヨタもPHEVモデルの月間販売目標は700台と慎重に設定しています。
RAV4 PHEVモデルのリセールバリューはどうなる?
人気のRAV4は先代から高いリセールバリューを実現してきましたが、PHEVモデルのリセールバリューは今度どうなるでしょうか?一般的に、CEV補助金の対象となる電気自動車やPHEVは、補助金を控除した車両本体価格を基準にリセールバリューを考えます。結果的にハイブリッドモデルよりもリセールバリューは下がってしまうのでしょうか?
リセバ総研所長の床尾一法とリセバ総研の“ご意見番”であり日本カー・オブ・ザ・イヤーの運営にも関わっている自動車webサイトCORISM編集長の大岡智彦に、それぞれコメントを求めてみました。
リセバ総研所長の見解は?
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
「リセバ王」たる天下のトヨタです。リセールバリューがよろしくないPHEVといえど、流石にリセバは高いでしょう。
・・・と、言いたいところですが。先代RAV4の2025年査定データを見てみましょう。

| 集計期間:2025年1月1日(水)〜2025年12月31日(水) | ||||
| トヨタ RAV4 PHV(4WD車 AXAP54型)「ブラックトーン」および「Z」※ | ||||
| 経年 | 年式 | 新車価格※ | 平均売却予想額 | リセールバリュー値 |
| 1年落ち | 2024年式 | 563.3万円 | ¥4,070,000 | 72% |
| 2年落ち | 2023年式 | 563.3万円 | ¥3,685,000 | 66% |
| 3年落ち | 2022年式 | 539.0万円 | ¥3,133,636 | 58% |
| 4年落ち | 2021年式 | 539.0万円 | ¥3,152,759 | 58% |
| 5年落ち | 2020年式 | 539.0万円 | ¥3,050,000 | 57% |
| ※2020~2022年式:量販グレード「ブラックトーン」の新車価格539万円と平均売却予想額にて算出 | ||||
| ※2023~2024年式:量販グレード「Z」の新車価格563.3万円と平均売却予想額にて算出 | ||||
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
PHEV車のリセールバリュー値は、トヨタ車にしては低めと言えます。
同じく先代RAV4のハイブリッドで、量販グレード「ハイブリッドG」のリセールバリューを見てみると・・・

| 集計期間:2025年1月1日(水)〜2025年12月31日(水) | ||||
| トヨタ RAV4(ハイブリッド 4WD車 AXAH54型)「ハイブリッドG」 | ||||
| 経年 | 年式 | 新車価格※ | 平均売却予想額 | リセールバリュー値 |
| 当年式 | 2025年式 | 433.3万円 | ¥3,693,750 | 85% |
| 1年落ち | 2024年式 | 430.4万円 | ¥3,611,395 | 84% |
| 2年落ち | 2023年式 | 430.4万円 | ¥3,387,600 | 79% |
| 3年落ち | 2022年式 | 408.5万円 | ¥3,161,538 | 77% |
| 4年落ち | 2021年式 | 402.9万円 | ¥2,816,293 | 70% |
| 5年落ち | 2020年式 | 402.9万円 | ¥2,474,578 | 61% |
| ※納車実態に合わせて年の後半に改定された価格を翌年に反映/当該年式には反映せず | ||||
| ※量販グレードを対象に集計 | ||||
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
1年落ちでマイナス12ポイント、3年落ちだとマイナス19ポイントも低くなっています。
同じくSUVでPHEVが設定されている「ハリアー」と「クラウンスポーツ」を見てみましょう。


| 集計期間:2025年1月1日(水)〜2025年12月31日(水) | ||||
| トヨタ ハリアー(PHEV 4WD車 AXUP85型)「Z」※ | ||||
| 経年 | 年式 | 新車価格※ | 平均売却予想額 | リセールバリュー値 |
| 1年落ち | 2024年式 | 620.0万円 | ¥4,225,000 | 68% |
| 2年落ち | 2023年式 | 620.0万円 | ¥3,854,688 | 62% |
| 3年落ち | 2022年式 | 620.0万円 | ¥4,220,000 | 68% |
| ※量販グレード「Z」(~2025年5月)の新車価格と平均売却予想額にて算出 | ||||
| 集計期間:2025年1月1日(水)〜2025年12月31日(水) | ||||
| トヨタ ハリアー(ハイブリッド 4WD車 AXUH85型)「Z」 | ||||
| 経年 | 年式 | 新車価格※ | 平均売却予想額 | リセールバリュー値 |
| 1年落ち | 2024年式 | 484.8万円 | ¥3,743,333 | 77% |
| 2年落ち | 2023年式 | 484.8万円 | ¥3,384,444 | 70% |
| 3年落ち | 2022年式 | 474.0万円 | ¥3,253,000 | 69% |
| 4年落ち | 2021年式 | 474.0万円 | ¥3,179,737 | 67% |
| 5年落ち | 2020年式 | 474.0万円 | ¥2,756,667 | 58% |
| ※納車実態に合わせて年の後半に改定された価格を翌年に反映/当該年式には反映せず | ||||
| ※PHEV車と同じグレードを対象に集計(最多のグレードではない) | ||||


| 集計期間:2025年1月1日(水)〜2025年12月31日(水) | ||||
| トヨタ クラウンスポーツ(PHEV 4WD車 AZSH37W型)「RS」 | ||||
| 経年 | 年式 | 新車価格※ | 平均売却予想額 | リセールバリュー値 |
| 当年式 | 2025年式 | 765.0万円 | ¥5,550,000 | 73% |
| 1年落ち | 2024年式 | 765.0万円 | ¥5,691,739 | 74% |
| ※標準仕様車の新車価格と平均売却予想額にて算出 | ||||
| 集計期間:2025年1月1日(水)〜2025年12月31日(水) | ||||
| トヨタ クラウンスポーツ(ハイブリッド 4WD車 AZSH36W型)「Z」 | ||||
| 経年 | 年式 | 新車価格※ | 平均売却予想額 | リセールバリュー値 |
| 当年式 | 2025年式 | 590.0万円 | ¥5,026,061 | 85% |
| 1年落ち | 2024年式 | 590.0万円 | ¥4,848,148 | 82% |
| 2年落ち | 2023年式 | 590.0万円 | ¥4,704,118 | 80% |
| ※納車実態に合わせて年の後半に改定された価格を翌年に反映/当該年式には反映せず | ||||
| ※量販グレードを対象に集計 | ||||
-

-
リセバ総研所長 床尾一法
・・・といった値になっています。
ハリアーやクラウンスポーツも、PHEV車はハイブリッド車に比べてマイナス10ポイント前後となっています。
それでも、他社のPHEVに比べれば高いリセールバリュー値と言えます。新型RAV4 PHEV車のリセールバリュー値は、おそらく70%台前半、高くても80%を切る値になるだろうと考えられます。
一方のハイブリッド車は80%台後半から90%程度のリセールバリュー値になるのではないかと予想します。
CORISM編集長の見解は?
-

-
【自動車のプロ】大岡智彦
そもそも、トヨタは月販基準台数をわずか700台と設定しています。トヨタ自身PHEVモデルは、あまり販売台数が期待できないと考えている証です。
特殊な車種でなければ、人気が無い車種(売れない車種)だと、リセールバリューも上がらないのは当然です。
しかも、RAV4ハイブリッドでも十分に優れた燃費性能を実現しています。CEV補助金が出るとはいえ、さらに100万円以上を投資して高額なPHEVを買うメリットがなかなか見いだせないからです。さらに、CEV補助金の手続きや自宅への充電ポートの設置など、販売現場の負担も大きくなります。こうなると、販売店も手間のかかるPHEVよりハイブリッドを売った方が楽なので、PHEVを積極的に売るか? と、いうのもPHEVが売れない要因のひとつになると思われます。
ただ、販売台数が少なければ中古車として流通する台数も少なくなります。そうした希少性からリセールバリューが高く維持されるという可能性もありますが、あまり期待できないでしょう。
むしろ、PHEVのリセールバリューが下がれば、中古車としては神コスパ中古車になり、あえて中古車として買うべき1台になりそうです。
参考:トヨタ RAV4のリセールバリューグラフ
査定件数とは?
株式会社IDOMが運営するガリバーの店舗においてクルマ買取査定に持ち込まれ、査定検査を行った件数です。
平均売却予想額とは?
買取査定に持ち込まれ査定検査したクルマがオートオークション等で落札または売却される際の金額を予測し、全査定件数で平均化した金額です。
※平均売却予想額は、あくまで中古車流通における売却金額の予測値を平均化した数値であり、ガリバー店頭での買取金額とは異なります。
※ガリバー店頭での実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、使用状態によって異なります。
平均走行距離とは?
査定検査した全てのクルマの査定時点での走行距離を平均化した数値です。
まとめ
今回は、発売を目前に控えたトヨタ RAV4のPHEVモデルについて、モデルの特徴から購入時のエコカー補助金とエコカー減税、そして将来的なリセールバリューまでをまとめてみました。月間販売目標が700台とトヨタにしては慎重な姿勢での船出となるRAV4のPHEVモデルが、果たしてどのような売れ行きとなるか。今後の動向に注目したいと思います。
