2025年度上半期の新車販売台数ランキング発表!注目車種の中古車在庫やリセールバリューをチェックしてみた

自動車に関する統計データ

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会は、2025年度上半期(2025年4月〜9月)の車種別新車販売台数を発表しました。今回は、ランキングをご紹介しながら注目車種の中古車在庫状況やリセールバリューをチェックしてみましょう。

小さい頃からのクルマ好きで、大学生で免許を取ると貯めたバイト代で中古車をすぐに購入。以来、年間数万キロを走り回って無事故を維持していることを密かな誇りにしている。趣味は、ドライブ旅行とモータースポーツ。カメラを持ってサーキットに行くと流し撮りに命を懸ける。一般ドライバーの視点で、カーライフとリセールバリューの「これってどういうこと?」を紐解いていきます。

ランキングや中古車相場の考察には筆者の主観や推察が含まれています。公式な見解ではございません。

販売台数1位はやっぱりあのクルマ!上位5台中3台が軽自動車に

2025年度上半期 新車販売台数

日本自動車販売協会連合会が発表した普通乗用車の車種別販売ランキングと全国軽自動車協会連合会が発表した軽乗用車の車種別販売ランキングを合算したところ、2025年度上半期に最も売れた新車は「ホンダ N-BOX」で9万7958台となりました。N-BOXは中古車販売ランキング、中古車査定件数でもトップを独走しており、絶大な支持を集めていることが伺えます。次いで2位は「スズキ スペーシア」となりましたが、1位と2位にはおよそ1万8000台の差があり、N-BOXの強さが光ります。

 

3位は普通乗用車の最上位となった「トヨタ ヤリス」で4位は「トヨタ カローラ」。この2車種は「ヤリスクロス」、「カローラスポーツ」「カローラツーリング」「カローラクロス」など派生車種の合算になっているため、ここからも「N-BOX」「スペーシア」「タント」など単一車種の軽自動車が上位を占めている点に、軽自動車人気の強さが示唆されています。また、上位5台中3台が軽自動車であることから、消費者がコスパ重視でクルマを選んでいる様子も伺えます

 

前年比の成長率で見てみると、注目なのは5位に入った「ダイハツ ムーヴ」。2025年6月に7代目にフルモデルチェンジを果たし(「ムーヴキャンバス」は販売継続)、前年比337%増という大幅アップとなっています。また、7位の「トヨタ ライズ」も前年比194%と大幅アップしました。ちなみに、今年の上半期は「価値が大暴落」と大きな話題になった「トヨタ アルファード」ですが、前年比では102.7%とほぼ横ばいで、依然として高い人気を維持しているようです。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    「ダイハツ ロッキー」のOEMモデルである「トヨタ ライズ」は、いわゆるダイハツの不正認証問題によって一時生産停止となっていたモデルで、販売台数の大幅な伸びは生産再開による効果もあるのではないでしょうか。元々人気の高い車種であることから、この先どこまで販売台数を伸ばせるか注目です。

注目車種の中古車相場とリセールバリューをチェックしてみよう

それでは、2025年度上半期新車販売台数の上位車種から、今回は首位となった「ホンダ N-BOX」、前年比成長率の高い「ダイハツ ムーヴ」、「トヨタ ライズ」の中古車相場とリセールバリューをチェックしてみることにしましょう。

ホンダ N-BOXの中古車相場とリセールバリュー

ホンダ N-BOX

ホンダ N-BOXの中古車は、2023年のモデルチェンジで登場した現行モデルよりも、1世代前のモデルに人気が集まっているようです。特に販売台数の多い2018年式から2020年式の平均支払総額は120万円台から140万円台で、平均支払総額が150万円を超える2021年式では販売台数が減少していることから、「支払総額150万円以内」が在庫を検討する際の目安になっていることが伺えます。

ホンダ N-BOXの年式別平均支払総額と販売台数の構成比

・集計期間:2025年1〜6月
・このランキングはガリバーが中古車情報メディアに掲載していた中古車情報を元に算出しています。
・中古車販売契約の成約データを基準としているため、後にキャンセルとなったデータも含まれます。
・上記により、IDOMが公式に発表しているデータと異なる場合がありますのでご注意下さい。
・支払総額は、購入された店舗の所在地で管轄内登録(届出)し、店頭で納車した場合の価格で、車両本体価格に税金や手数料を含めたものです。

ホンダ N-BOXの中古車在庫をチェック

一方、ホンダ N-BOXのリセールバリューについては、3年落ちとなる2022年式で平均売却予想額が120万円から140万円程度、5年落ちとなる2020年式でも100万円前後となっています。最新モデルのリセールバリュースコアは68.5%となっており、高いリセールバリューを維持していると言えるのではないでしょうか。

  • 平均売却予想額
  • 査定件数
  • 平均走行距離

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※平均売却予想額とは?
買取査定に持ち込まれ査定検査したクルマがオートオークション等で落札または売却される際の金額を予測し、全査定件数で平均化した金額です。
平均売却予想額は、あくまで中古車流通における売却金額の予測値を平均化した数値であり、ガリバー店頭での買取金額とは異なります。ガリバー店頭での実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、使用状態によって異なります。

ダイハツ ムーヴ/ムーヴキャンバスの中古車相場とリセールバリュー

ダイハツ ムーヴ

ダイハツ ムーヴの中古車は、モデルチェンジ前の先代モデルの登場が2014年と古く、全体的に古い年式の在庫に人気が集まっている印象です。平均支払総額も最も売れているゾーンでは100万円を下回っており、コスパ重視で選ばれていることが伺えます。一方で、2016年に登場したムーヴキャンバスはすべての年式で平均的に売れており、モデルチェンジした現行モデルでも最も古い年式にあたる2022年式に人気が集まっています。

ダイハツ ムーヴ/ムーヴキャンバスの年式別平均支払総額と販売台数の構成比

・集計期間:2025年1〜6月
・このランキングはガリバーが中古車情報メディアに掲載していた中古車情報を元に算出しています。
・中古車販売契約の成約データを基準としているため、後にキャンセルとなったデータも含まれます。
・上記により、IDOMが公式に発表しているデータと異なる場合がありますのでご注意下さい。
・支払総額は、購入された店舗の所在地で管轄内登録(届出)し、店頭で納車した場合の価格で、車両本体価格に税金や手数料を含めたものです。

ダイハツ ムーヴの中古車在庫をチェック
ダイハツ ムーヴキャンバスの中古車在庫をチェック

一方、ダイハツ ムーヴ/ムーヴキャンバスのリセールバリューについては、ダイハツ ムーヴのリセールバリュースコアは76.3%、ムーヴキャンバスは67.3%となっています。ムーヴキャンバスの平均売却予想額は5年落ちとなる2020年式から高年式となる2024年式まで110万円から140万円の間に集中しており、年式が古くなっても価値が落ちにくいことを示唆しています。

  • 平均売却予想額
  • 査定件数
  • 平均走行距離

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※平均売却予想額とは?
買取査定に持ち込まれ査定検査したクルマがオートオークション等で落札または売却される際の金額を予測し、全査定件数で平均化した金額です。
平均売却予想額は、あくまで中古車流通における売却金額の予測値を平均化した数値であり、ガリバー店頭での買取金額とは異なります。ガリバー店頭での実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、使用状態によって異なります。

トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーの中古車相場とリセールバリュー

トヨタ ライズ

トヨタ ライズの中古車は、兄弟車種にあたるダイハツ ロッキーの中古車と共に見てみましょう。構成比を見てみると、登場直後の2020年式から2023年式まで幅広く売れており、古い年式でもあまり価格が落ちていないことからも人気の根強さが伺えます。しかし、両車を比較してみると同じ年式でもトヨタ ライズよりもダイハツ ロッキーのほうが平均支払総額が若干ですが安く、デザインの違いなどが気にならないのであれば、コスパ重視で選ぶ際の参考になるのではないでしょうか。

トヨタ ライズ/ダイハツ ロッキーの年式別平均支払総額と販売台数の構成比

・集計期間:2025年1〜6月
・このランキングはガリバーが中古車情報メディアに掲載していた中古車情報を元に算出しています。
・中古車販売契約の成約データを基準としているため、後にキャンセルとなったデータも含まれます。
・上記により、IDOMが公式に発表しているデータと異なる場合がありますのでご注意下さい。
・支払総額は、購入された店舗の所在地で管轄内登録(届出)し、店頭で納車した場合の価格で、車両本体価格に税金や手数料を含めたものです。

トヨタ ライズの中古車在庫をチェック
ダイハツ ロッキーの中古車在庫をチェック

一方、トヨタ ライズのリセールバリューについては、最新モデルのリセールバリュースコアが最大125.3%と高騰。一方で、2022年式モデルよりも古い年式については平均売却予想額に大きな差がなく、それでも最新のデータで平均売却予想額が200万円に迫るなど、リセールバリューの高さを伺わせています。一方で、ダイハツ ロッキーは査定件数が少ないこともあり平均売却予想額にはバラツキがあり、2022年式モデルよりも古い年式の平均売却予想額は130万円から160万円前後の間で推移するなど、兄弟車種でリセールバリューにも違いがあるようです。

  • 平均売却予想額
  • 査定件数
  • 平均走行距離

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※平均売却予想額とは?
買取査定に持ち込まれ査定検査したクルマがオートオークション等で落札または売却される際の金額を予測し、全査定件数で平均化した金額です。
平均売却予想額は、あくまで中古車流通における売却金額の予測値を平均化した数値であり、ガリバー店頭での買取金額とは異なります。ガリバー店頭での実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、使用状態によって異なります。

まとめ

今回は、2025年度上半期の新車販売ランキングをもとに、注目の車種の中古車相場やリセールバリューを調べてみました。今後も様々な切り口で気になるクルマの中古車相場やリセールバリューをご紹介していきます。