自動車情報メディア「CORISM」の大岡編集長が決めた! プチ神コスパ中古車:レクサスLS(50系)は「買い!」フラッグシップセダンの中古車が欲しくなる3つの理由

【自動車のプロ】大岡智彦

自動車情報メディア「CORISM」編集長

自動車情報専門のWebサイト「CORISM」編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポート、カスタムカーまで幅広くこなす。クルマは予防安全性能や環境性性能を重視しながらも、走る楽しさも重要。趣味は、コスパの高い中古車探しと、まったく上手くならないゴルフ。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。

目次

CORISM大岡が提唱する「神コスパ中古車」の定義とは?

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    中古車市場では需要が少なく、リセールバリューが良いとは言えないモデルである。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    専門家からみて「とても良いクルマ!」と断言できおすすめできるモデルなのに、手頃な中古車価格である。

その中でも、神コスパとまでは言えないが、十分にコスパが高いと言える中古車が、「プチ」神コスパ中古車だ。

レクサスLS(50系)って、こんなクルマ

巨体を忘れさせる軽快なハンドリング

グローバルで5代目となるレクサスLS(50系)は、2017年に登場したレクサスブランドのフラッグシップセダンである。

この5代目LS(50系)は、大型後輪駆動用の最新プラットフォームであるGA-Lを採用。低重心化され運動性能を大幅にアップされたGA-Lプラットフォームを手に入れたLS(50系)は、ショーファーカーとしての価値だけでなく、スポーティな走りも楽しめるドライバーズカーとしての価値も得た。

搭載エンジンは、2タイプ設定されている。V6 3.5Lツインターボは、10速ATと組み合わされ422㎰&600Nmを発揮。そして、人気のハイブリッド車は、有段ギアを組み合わせたV6 3.5Lマルチステージハイブリッドを搭載し、システム最高出力359㎰をアウトプットする。

両パワートレインとも非常にパワフルで、車重2.1トン超のLS(50系)を楽々と加速させるには十分。レクサスLS(50系)は、全長5,235×1,900×1,450mmという大型のセダンだが、最新のGA-Lプラットフォームを得たことで、スポーティセダンへと変貌を遂げている

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    大型セダンとは思えないほど、キレのあるハンドリング。

    走り出すと、ひと回り以上ボディサイズが小さなったような軽快感がある。

一方で乗り心地は・・・

ただ、その一方で失ったものもあった。それは、乗り心地だ。
デビュー時のLS(50系)は、ランフラットタイヤ(パンクしても一定距離の走行が可能なタイヤ)を履いていた。このランフラットタイヤをLS(50系)は活かしきれていなかったのだ。

もちろんタイヤだけが原因ではないが、エアサスを装備しているもののゴツゴツとした小さな路面も凹凸もしっかりドライバーに伝えてくる。やや突き上げ感もあり、高級セダンの乗り心地としては少々微妙だった。

3,125mmという超ロングホイールベースながら、直進安定性もやや落ち着きに欠けていた。

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    こうした乗り心地の改善は、繰り返し行われてきたものの、2021年10月の改良でついにランフラットタイヤの使用を断念。

    通常タイヤに変更した。

    乗り心地の改善は、LS(50系)の長年の懸念点と言える。

予防安全装備は抜かりなし

予防安全装備面では、2017年のデビュー当時、最先端の予防安全装備「レクサスセーフティシステム+」を設定。

このシステムには、アクティブ操舵回避支援と呼ばれる機能があり、自車線内の歩行者やガードレールのような連続した構造物と衝突する可能性が高く、ブレーキ制御だけでは衝突回避が困難かつ、操舵制御によって回避ができるとシステムが判断した場合、自動で操舵制御。衝突回避あるいは衝突被害の軽減を支援する機能が搭載された。

予防安全装備は、日進月歩といえる機能。LS(50系)も改良の度に、アップデートを重ねフラッグシップモデルに相応し性能を維持している。

自動運転時代の到来を感じさせる「アドバンストドライブ」

そして、運転支援機能は2021年4月に、自動運転時代の到来を感じさせる「アドバンストドライブ」を設定した。

「アドバンストドライブ」は、高速道路などでナビを使い走行中、ドライバーの監視の元、システムが走行可能と判断すると、高速走行時でもハンズオフやアクセルやブレーキの操作が不要となる機能。車線変更なども、簡単な操作で車両がほぼ自動で行ってくれる。ドライバーの大幅疲労軽減に貢献し、安全で快適な移動が可能だ。

この「アドバンストドライブ」は、自動運転レベル2相当だが、レベル3に近いレベルになっている。2025年9月現在、こうした高度な運転支援機能を装備しているクルマは、まだ数少ない。まさに、レクサスのフラッグシップセダンに相応しい装備だ。

こうした最新機能や、贅を尽くした内装、豪華装備など、レクサスLS(50系)は、一度は乗ってみたい憧れのモデルといえる。

レクサスLS(50系)500h Fスポーツ中古車相場を確認してコスパチェック

国産車唯一のハイブランドであるレクサス。とくに、最近のレクサス人気はとにかく凄い。ただし、そんなレクサスブランドにおいて、微妙な立場となってきているのがLS(50系)だ。SUVブームの影響で、まったく存在感を失ったセダンということもあり、レクサスのフラッグシップセダンでありながら中古車価格は下落傾向。

レクサスと言えばリセールバリューの高いブランドではあるが、そんなレクサスをもってしてもセダンのリセールバリューの下落を止められない状態のようだ。

例えば、LS500h Fスポーツ2021年式では、新車価格比が約54~63%。約4年落ち(2025年9月比)で、これだけ落ちている。LS(50系)というクルマのポテンシャルを考えれば、かなりリーズナブルでプチ神コスパどころか神コスパといえるレベルの中古車価格だ。

ブランド レクサス
車種 LS(50系)
型式/モデル 50系
グレード 500h Fスポーツ
新車価格(2021年) 約1,350万円
中古車相場(2025年9月時点) 約730~850万円
新車価格比 約54~63%
*中古車相場は2025年9月時点のデータによる

LS(50系)というクルマのポテンシャルを考えればかなりリーズナブルで、プチ神コスパどころか神コスパといえるレベルの中古車価格だ。

とはいえ元々の新車価格が高額なので、2021年式中古車相場も約730~850万円となる。予算的に購入できる人は限られてしまうものの、元の新車価格約1,350万円だったことを考えれば「買い」を薦めたくなる中古車価格だ。

年式をさらに古くしてみると、2018年式LS500h Fスポーツの中古車相場は約450~550万円。これでもまだまだ中古車としては高価だが、グッと手に届きそうな価格になってくる。

中古車相場の新車価格比を人気のSUVと比較してみると・・・

さて、いまやセダンモデルがどれだけ人気が無いかということを確認すべく、中古車相場の新車価格比を(車格や立ち位置は異なるが)トヨタブランドの高級SUVであるハリアー ハイブリッド(80系)と比べてみた。

ブランド トヨタ レクサス
車種 ハリアー LS(50系)
型式/モデル 80系 50系
グレード ハイブリッドZレザーパッケージ 500h Fスポーツ
新車価格(2021年) 約482万円 約1,350万円
中古車相場(2025年9月時点) 約340~430万円 約730~850万円
新車価格比 約71~89% 約54~63%
*中古車相場は2025年9月時点のデータによる

ハリアー(80系) ハイブリッドZレザーパッケージ2021年式の新車価格比は、なんと約71~89%。LS(50系)と比べると、約17~26ポイントも高い。リセールバリューが高いことで有名なハリアー(80系)と比べると、これほど大きな差になってしまう。

ドイツのあのハイブランド「S」と比較してみると・・・

同じくハイブランドのセダンということで、続いてはメルセデス・ベンツSクラスと比べてみたが・・・。

ブランド メルセデス・ベンツ レクサス
車種 Sクラス LS(50系)
型式/モデル W223 50系
グレード S500 4マチックロング 500h Fスポーツ
新車価格(2021年) 約1,740万円 約1,350万円
中古車相場 約960~1200万円 約730~850万円
新車価格比 約55~69% 約54~63%
*中古車相場は2025年9月時点のデータによる

Sクラス(W223)S500 4マチックロングの2021年式の中古車相場の新車価格比は約55~69%と、LS(50系)と大差ない。高級車の代名詞的存在である、あの「Sクラス」でさえ、中古車になるとグッとリーズナブルになる。

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    高級セダンの中でLS(50系)だけがリセールバリューが低い、というワケではないのだ。

     

    リセールバリューは「中古への需要」から生まれるものだ。となると、あらためてセダンというジャンル自体の需要が極端に減ってしまったということを痛感させられる。

    しかし!猫も杓子もSUVな時代だ、セダンのスタイルが嫌いでなければ、あえて高級セダンを選んで個性をアピールするのもよい!

しかも、ハイブランドでレクサスのフラッグシップセダンLS(50系)なら、注目度は抜群だ。

レクサスLS(50系)が「ぷち」神コスパな中古車となるワケとは?

改めて振り返るが、中古車価格やリセールバリューは、中古車マーケットの需要と供給で決まる。よりリセールバリューが高くなるのは、需要が多いのに供給が少ない状態。つまり、人気があるのに、中古車流通台数が少ないクルマが、中古車価格やリセールバリューが高くなる傾向にある。

逆に人気がなく流通台数が豊富であれば、リセールバリューは低くなる。

しかし、レクサスLS(50系)の場合は状況が異なり、需要も少ないことに加えて流通台数も少ないという状態。それでもLS(50系)の中古車価格やリセールバリューが低めになるのは下記の理由が上げられる。

理由1 新車の販売台数そのものが少なく、中古車の流通量も少ない
理由2 高級車を好む高所得者は新車を購入するケースが多い(と考えられる)。
理由3 新車価格が1千万円超の高級車だけに、中古車のコスパが良くても中古車価格自体は高額。
理由4 ゆえに中古車の需要が少なく、人気も低迷。
理由5 そもそも自動車市場ではセダンタイプ自体が不人気。
  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    あくまで「もしも」の話だが、ある日突然、爆発的にセダンが人気になる現象が起こった(復活した)とすれば、流通台数が少ない高級セダンであるLSの中古車流通価格が高騰し、リセールバリューが爆上がりになる可能性も無くはない。

     

    が・・・そういった状況は期待はできないだろう。

レクサスLS(50系)のぷち神コスパ中古車を買いたくなる!3つの良いところ

良いところその1:スポーティな外観デザインに迫力あるスピンドルグリル

重厚でトラディショナルなデザインのセダンとは、まったく異なるアプローチでデザインされたのがLS(50系)だ。スポーティさをアピールするため、ルーフは滑らかな曲線を描き、トランクへつながっていくクーペライクなシルエットが特徴。6ライトキャビンと呼ばれるデザイン手法が採用されている。

そして、フロントフェイスは、ボンネットの高さを低く抑えてスポーティな雰囲気をアピール。そこに、レクサスのデザインアイコンでもある大きなスピンドルグリルが組み込まれている。彫の深いヘッドライトまわりのデザインなど、まさに緻密で精巧。ラグジュアリー感がハンパない。

良いところその2:ラグジュアリー感あふれるインテリア

インパネデザインは、優雅な曲線を描きドアへつながり、ドライバーを優しく包み込むような空間デザインとなっている。全体的に曲線でまとめられていて、ちょっとアートを感じさせるようなデザインが美しい。

さらに、マテリアルにもこだわっている。天然杢など、高級素材を贅沢に採用。全体にしっとりとした落ち着いた雰囲気にまとめられていて、高級ホテルのラウンジ居るような高級感と安心感がある。まさに、贅沢な空間といえる。

良いところその3:ハイブリッド車の超低燃費性能と長い航続距離

LS(50系)ハイブリッド車の車重は、2,190~2,400㎏ととても重い。しかし、V6 3.5Lマルチステージハイブリッドシステムの恩恵で、燃費性能は脅威の12.5~13.6㎞/L(WLTCモード)を達成。このクラスのガソリン車としては、世界トップレベルの実力だ。

LS500h Fスポーツ(FR)の燃費は13.6㎞/L。燃料タンク容量が82Lなので、満タンで約1,115㎞もの航続距離を誇る。

レクサスLS(50系)の主な改良の歴史と概要

改良時期 概要
2017年10月 フルモデルチェンジ
2018年8月 一部改良。乗り心地や静粛性の向上。進化した「Lexus Safety System +」を標準装備。
2019年10月 一部改良。ランフラットタイヤの補強層構造を最適化。AVSやリヤサスペンションマウントのチューニングにより、乗り心地を進化。
LS500hでは、加速時のバッテリーによるアシスト量を増加。アクセル特性を変更することで、駆動力と静粛性を高めた。 “EXECUTIVE”では、後左席の足元空間や前方視界を広げたエンターテインモードや、操作性を高めたリヤマルチオペレーションパネルなどにより後席の快適性を向上。
2020年11月 マイナーチェンジ。V6 3.5Lツインターボエンジンの特性変更。出力、燃費性能、静粛性を向上。
新設計の減衰力可変ダンパーAVSを採用。ランフラットタイヤの縦バネ剛性、スタビライザーバーのばね定数など、乗り心地向上と室内に伝わる振動や衝撃を低減。
2WD車のフロントサスペンションを高強度アルミ鍛造アームへ変更。タイヤの質量低減によりばね下質量を約3.5kgの軽量化し、乗り心地を向上。
新規外板色「銀影(ぎんえい)ラスター」を採用。
新意匠の小型3眼ランプユニットなど、外観デザインを小変更。
マルチメディアシステムは、新たにタッチディスプレイを採用するなど操作性を向上。
Lexus Safety System +Aを進化。「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大し、交差点右折時に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能とした。
2021年4月 一部改良。ナビを使用し高速道路などで、ドライバーの監視下にあるなど一定条件をクリアすると、高速道路走行時にハンズオフが可能となる高度運転支援技術の新機能「Advanced Drive」を搭載。
2021年10月 一部改良。標準装備の19インチタイヤをランフラットタイヤから新開発のノーマルタイヤに変更。乗り心地と静粛性を向上。
LS500hにアクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム付)を標準装備。
高度運転支援技術Lexus Teammate[Advanced Drive]搭載車の性能を向上。
2022年10月 一部改良。リヤサスペンションメンバー取付部のブレース形状を変更。剛性を高め、サスペンションをチューニングすることで、乗り心地と高い操縦安定性を実現。
最新マルチメディアの採用とインテリアレイアウトの変更による操作性向上。
20インチアルミホイールをオプション設定。
高度運転支援技術Lexus Teammate[Advanced Drive]の性能向上。
2023年10月 一部改良。後輪転舵角を拡大したDynamic Rear Steering(DRS)をAWD車にも設定拡大。
先進予防安全技術 Lexus Safety System +の機能向上。
12.3インチフル液晶メーターを採用。
ラジエーターサポートブレースを追加。ボディ剛性を高め、ドライバーの操舵に対する応答性を向上させ、優れた操縦安定性を実現。

レクサスLS(50系)の中古車を選ぶときに気をつけるべき3つの注意点

保証継承可能の可否をしっかりとチェック

レクサスの品質は高くアフターサービスもしっかりしている。オイルなど消耗品を除き、初度登録日から5年間、走行距離10万km以内なら、エンジンやミッションなど、多くの部分で保証書の内容に基づき無料で修理が可能だ。

そのため、初度登録日から5年間、走行距離10万km以内の中古車の場合、保証の継承が可能か販売店にしっかりと確認したい。LS(50系)は高級車ゆえに、部品の交換や補修も高価になるケースが多いからだ。

過走行車に注意

レクサスLS(50系)は、ショーファードリブン(VIPがお抱え運転手で乗るクルマ)として使われているケースが多い。そのため、安価な価格帯になると、走行距離が10万㎞超という過走行車も珍しくない。
法人などでショーファードリブンとして使用されていた車両なら、点検整備をしっかりと行っているケースが多いとは思うが、やはり走行距離10万㎞超となると、やはり故障リスクは高くなってくる。

LSはショーファードリブンとして使われることが前提のため、走行距離10万㎞超でも簡単に壊れることはないとされているものの、いざ故障すれば修理費が高額になるため、やはり心配だ。

点検整備記録簿があり、しっかり点検を受けている車両であればチャレンジしてもよいが、そうではない車両の場合は選択肢から外した方が無難だろう。

過度なカスタマイズ車も注意

LS(50系)の中には、前のオーナーの手でカスタマイズされた中古車もある。タイヤ&ホイール程度の軽微なカスタマイズ車であれば、それほど気にすることは無いが、エアサスコントローラーや社外エアロパーツ、マフラーなどを変更している車両は注意が必要。

例えば、エアサスコントローラーは主に車高を下げることを目的に使われるが、メーカーが想定していないような状態で使われているケースも多く、エアサスの故障リスクが高くなる。また、車両の状態によってはメーカー保証が受けられないケースもある。

こうしたリスクを受け入れられる「カスタムカー好き」なら問題ないが、一般的なユーザーはカスタマイズされたLSの中古車を避けた方がよいだろう。

レクサスLS(50系)の中古車を探すならおすすめのグレードと年式は?

完成度重視ならなるべく新しい年式を選ぶ

LS(50系)は、ほぼ毎年のように改良が行われている。そのため、年式が新しいモデルほど、より完成度が高い。予算次第とはいえ、なるべく新しい年式を選ぶと良い。

その上で、予算重視なら2019年10月の改良後モデル。ランフラットタイヤの補強層構造を最適化とAVSやリヤサスペンションマウントのチューニングにより、気になる乗り心地もデビュー時モデルより大幅に向上している。さらに、ハイブリッドシステムの制御も改良され、より洗練された走行フィールになりスムースさと静粛性を手に入れている。

先進的な機能が欲しいなら断然アドバンストドライブ搭載車を選ぶ

予算に余裕がある場合、2021年10月の改良後モデルがお勧めだ。この改良後モデルの中で、「LS500hバージョンLアドバンストドライブ」、「LS500hエグゼクティブ アドバンストドライブ」と呼ばれる2グレードは、とくにお勧め。この2グレードには、レクサスが誇る高度運転支援技術Lexus Teammate[Advanced Drive]を搭載している。

ナビ設定後に高速道路などを走行中、システムが一定条件をクリアしたと判断。ドライバーの監視下であることが条件となるが、システムが作動すると高速道路上で法定速度を上限ながら手放し運転が可能となる。

自動運転レベル3に近い自動運転レベル2の技術で、こうした機能を装備したモデルは数少ない。そんな先進的機能を中古車でも堪能できる。

エンジンは高級セダンにピッタリなハイブリッド車を選ぶ

レクサスLS(50系)に搭載されている2種類のエンジンを比較してみよう。

500h Fスポーツ V6 3.5Lマルチステージハイブリッド
燃費 WLTCモード 13.6㎞/L(FR) 12.5㎞/L(4WD)
システム
最高出力
359㎰
最高出力 299ps(エンジン単体)
最大トルク 356N・m(エンジン単体)
車重 2,230㎏
500 Fスポーツ V6 3.5Lツインターボ
燃費 WLTCモード 10.1㎞/L(FR) 9.5㎞/L(4WD)
最高出力 422㎰
最大トルク 600N・m
車重 2,170㎏
*スペックは最新モデル(2025年9月現在)/燃費はWLTCモード

何よりも走り重視というのであれば、3.5Lツインターボ搭載車がお勧め。中古車相場もハイブリッド車よりも安価なのもメリットだ。

単純に速さと言う点では、422㎰をアウトプットし車重も軽い3.5Lツインターボエンジン搭載モデルが圧倒する。低回転域から過給するツインターボであることや、排気量が3.5Lもあるため、アクセルレスポンスも良好。扱いやすく、そしてパワフルなエンジンだ。

ただ、LS(50系)のような高級セダンなのに、ガソリンターボ車というも先進感に欠ける。しかも、LS(50系)はラグジュアリーセダンでもある。より、スムースで静粛性の高い快適な空間を望むのなら、やはりハイブリッド車がお勧めになる。燃費、パワー、静粛性、スムースさなど、LS(50系)に相応しいパワートレインといえる。

その上で、よりスポーティさが欲しいのなら「Fスポーツ」。

スポーティさよりラグジュアリー感重視なら「バージョンL」、ショーファードリブンとして使うなら「エグゼクティブ」というように、ニーズに合わせて選択が可能だ。

レクサスLSのリセールバリュー(買取相場)は?

  • 【自動車のプロ】大岡智彦

    高年式は高値だが、査定件数も少なく、参考程度にとどめておくべきだろう。

    今回取り上げた2021年式は2025年4〜7月にかけて下降しているが、秋の繁忙期に上昇している傾向がある。

    こちらも流通量や査定件数が少ないため、持ち込まれるグレードや車両状態によって変動が激しい。

※下記グラフは月次で更新されるため、閲覧時点によって数値や本文見解は異なります。

レクサスLSの平均売却予想額推移

  • 平均売却予想額
  • 査定件数
  • 平均走行距離

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レクサスLS(50系)のスペック/主要諸元

代表グレード LS500h Fスポーツ(2WD)
ボディサイズ
[mm]
全長5,235×全幅1,900×全高1,450
ホイールベース
[mm]
3,125
車両重量
[kg]
2,230
最小回転半径
[m]
5.6
定員
[名]
5
エンジン型式 8GR-FXS型 V型6気筒DOHC
総排気量
[cc]
3,456
エンジン最高出力
[kw(ps)/rpm]
220(299)/6,600
エンジン最大トルク
[N・m(kg-m)/rpm]
356(36.3)/5,100
モーター型式 2NM
モーター最高出力
[kw(ps)]
132(180)
モーター最大トルク
[N・m(kg-m)]
300(30.6)
システム最高出力
[ps]
359
駆動用バッテリー種類  リチウムイオン電池
使用燃料 ハイオクガソリン
燃料消費率
WLTCモード
[km/l]
13.6
タイヤサイズ F:245/45RF20  R:275/40RF20
サスペンション
前/後
マルチリンク/マルチリンク