2025年7月の電動普通自動車登録台数は前月比プラス 〜 ハイブリッドの圧倒的シェアは変わらず

小さい頃からのクルマ好きで、大学生で免許を取ると貯めたバイト代で中古車をすぐに購入。以来、年間数万キロを走り回って無事故を維持していることを密かな誇りにしている。趣味は、ドライブ旅行とモータースポーツ。カメラを持ってサーキットに行くと流し撮りに命を懸ける。一般ドライバーの視点で、カーライフとリセールバリューの「これってどういうこと?」を紐解いていきます。

日本自動車販売協会連合会は2025年7月の普通乗用車(軽自動車を除く)の新車登録台数を公表。エンジンの燃料タイプ別では、ハイブリッド、プラグインハイブリッド(PHEV)、電気自動車(EV)、燃料電池車(FCV)を合計した「電動車」の新車登録台数は13万9,732台となり、前月比で2.87%のプラスとなりました。

内訳としては、ハイブリッドが13万3,203台で構成比はおよそ95%と最も多く、PHEVは3,597台、EVは2,908台という結果に。PHEV、EVともに6月は4,000台を超える登録台数となりましたが、7月は一転して前月比で減少となりました。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    なお、ガソリン車、ディーゼル車を含めた新車登録台数の合計は22万544台。そのうち電動車が占める割合はおよそ63%という結果になっています。

一方で、軽自動車の新車登録台数は全国軽自動車協会連合会が公表していますが、燃料タイプ別の新車登録台数は公表していません。参考までに軽自動車EVについて2025年7月の車種通称名別新車販売データを確認してみると、日産 サクラは1,133台、三菱 eKクロス EVは102台となっています。

ちなみに、国際エネルギー機関(IEA)が2025年5月に公表した世界の電気自動車販売状況のレポートによると、全新車販売台数に占めるEV比率は22%と前年比でも拡大しており、特に中国自動車市場におけるEVの販売数が前年比40%増とグローバルのEV比率を押し上げる要因に。

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一方で、日本市場では電動車が新車登録台数全体の63%を占めるなどエコカーへのシフトが進んでいるなかでハイブリッドカーが圧倒的なシェアを占めており、EVやPHEVの構成比は世界全体のEV比率を大きく下回るなど、日本と世界でエコカーシフトの特徴に違いが見られています。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    今後の日本市場ではスズキ eビターラをはじめ国内外の様々なメーカーがEVの投入を予定しており、これから市場に登場する新モデルによって日本のEV比率にどのような変化が生まれるか注目していきたいと思います。

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日本自動車販売協会連合会の統計データはこちら(外部リンクに遷移します)