推し活遠征、マイカーvs公共交通機関──費用・快適さ・安心感で徹底比較!

推しのライブやイベントに合わせて、全国を飛び回る「推し活遠征」。推し活自体は楽しいけれども、交通費や荷物、移動中の疲労など、移動手段によっても推し活の充実度は左右されているのではないでしょうか。
また、推し活にかかる費用は、気づかぬうちに積もっていきます。航空券、ホテル代、そしてイベントグッズの購入などが合わさると、家計を圧迫するような場合もありますよね。
多くの方が、推し活遠征の手段を検討する際に「コスト」と「快適さ」のバランスに頭を悩ませているのを実際に見聞きします。
そこでこの記事では、東京と大阪を移動する遠征の場合を想定して、公共交通機関(新幹線・高速バス・飛行機)とマイカー(中古車)を利用した推し活遠征について検討します。
それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、推し活のスタイルに応じた「最適解」を見つけるための情報を整理していきます。

クルマ勉強中の旅行好きライター
目次
公共交通機関で推し活遠征!メリット・デメリットと費用感
公共交通機関を利用した遠征は、運転の負担がなく、移動中の休憩や推し活の準備が可能で時間を有効活用することができます。その一方で、それぞれの交通手段における費用や快適さ、柔軟性に特徴があります。
速さと快適さはピカイチな「新幹線」
新幹線は、速さと快適さから多くの推し活ユーザーに選ばれている交通手段です。
メリットは、東京〜大阪間であれば「のぞみ」の利用で、約2時間半で移動ができるため大幅な時間短縮が可能なことがあります。また、移動中にも食事や仕事、推し活の準備をするなど、時間を有効活用することができます。
そして、飛行機などと比べて天候リスクが低いことや、イベントの終了時間が押してしまった場合にも、すぐにネットで予約を取り直すことができるため、柔軟さがあります。
デメリットとしては、料金が高いことが挙げられます。特に、ゴールデンウィークや年末年始などの繁忙期には料金がさらに高騰し、かつ予約が取りにくくなる傾向があります。
また、料金体系が複雑なことにも注意が必要です。
例えば、「のぞみ」普通車指定席の通常期料金は14,720円ですが、閑散期や繁忙期によって料金が変動します。
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【外部ライター】水嶋サキ
費用を抑えたい場合には、「EX予約」を利用すると通常よりも割引された料金での予約が可能なのでおすすめです。早割プランでの購入が可能な場合もあるので、イベントのタイミングにあわせて計画的に予約を進めることが重要になります。
遠征費用を抑えたいときには「高速バス」
高速バスは、とにかく遠征費用を抑えたい方にとって魅力的な選択肢です。
メリットは他の交通手段と比べると、圧倒的な安さがあります。東京〜大阪間の夜行便であれば、片道約5,000円と、新幹線と比べて1/3程度の費用で移動が可能です。夜間に出発し、早朝に目的地へ到着するスタイルであれば、宿泊費の節約にもつながります。
ただし、長時間同じ姿勢で座り続けることになるため、身体的な疲労や快適性の低さなどのデメリットもあります。自由にトイレに行けない、または行きづらいといった不便さがあったり、座席が狭い場合にはうまく眠れないこともあります。
推し活遠征の移動で高速バスを利用する場合には、金銭的なコストだけではなく、体力という見えないコストにも考慮する必要があります。
遠距離の遠征で大活躍する「飛行機」
遠距離の遠征の場合には、時間を最大限に節約できる飛行機の利用が選択肢に挙がります。
移動時間が大幅に短縮できる飛行機は、時間が短縮できる分、疲労感を抑えた移動ができることがメリットです。また、場所や時期によっては、LCCを利用することで、費用も抑えることが可能です。
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【外部ライター】水嶋サキ
東京〜大阪間の距離であれば、他の交通機関利用も検討範囲に入りますが、東京〜北海道や東京〜沖縄などの距離を移動する場合には、飛行機が便利です。
その一方で、自宅や目的地から空港が遠い場合には、空港までの移動時間や費用がかかるため、かえって不便になることがあります。また、天候による欠航や遅延などのリスクがあるため、イベントの重要度が高い場合には前日入りをするなど、追加の宿泊費や時間が必要になる可能性も考慮する必要があります。
マイカーで推し活遠征!自由とコストのリアルは?
マイカーで推し活遠征をする場合、公共交通機関での移動とは異なる、新たな自由と可能性をもたらしてくれます。
ただし、マイカー所有には初期費用と維持費という現実的なコストが伴うことも考慮する必要があります。
マイカーで移動する場合の大きなメリットは、自由度と柔軟性が格段にあがることです。
出発時間やルートを自由に設定でき、地方のイベント会場や公共交通機関の駅から離れた場所へのアクセスも容易になります。途中の休憩や寄り道もいつでも可能なので、推し活遠征の移動中も、旅行気分で自分好みにカスタマイズできるのが最大の魅力です。
また、近年では車中泊をする推し活ユーザーも増えているため、ホテル代の節約もできる可能性があります。
さらに荷物が多くなりがちな遠征の際にも、多くの荷物を積載することが可能なことや、プライベート空間が確保できる安心感、そして推し活仲間と相乗りすることで高速料金やガソリン代を割り勘して費用を抑えられる可能性など、複数のメリットがあります。
一方で、まとまった費用が必要になるというデメリットもあります。
クルマを購入する場合には、車両本体価格に加え、登録費用や税金、自賠責保険への加入など、購入時にまとまった初期費用が必要になります。購入後も、ガソリン代や税金、保険料、車検費用など、クルマの維持にかかる費用が発生します。
また、長距離を移動する場合には、渋滞のリスクや運転による身体的な疲労が蓄積されるリスクなども考慮する必要があります。
があり、特にイベント参加後の疲労した状態での運転は、集中力の低下や事故のリスクを高める可能性があります。渋滞に巻き込まれると、予想以上に時間がかかることもあります。
推し活遠征にぴったりなトヨタ シエンタ
マイカーで推し活遠征をするメリットは魅力的なものの、まとまった費用が必要になるのはやっぱり負担が大きい….と感じている方におすすめしたいのが、中古車の購入です。
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【外部ライター】水嶋サキ
トヨタ シエンタは、フルフラットにシートアレンジをすることで快適な車中泊を実現できたりと、「普段使い」と「推し活遠征」を両立できる、おすすめの1台です。
シエンタは、「ちょうどいいサイズ感」と「抜群の使い勝手」を兼ね備えたコンパクトミニバンです。初心者でも運転しやすいボディサイズながら、最大7人乗りも可能な広々とした荷室容量があります。
例えば2025年8月13日現在、シエンタの中古車を購入する場合、ガリバーのサイトで在庫検索してみたところ、657台がヒットしました。
購入価格が安価なレンジとなる2018年から2020年のモデルに絞り込むと232台となり、このうち支払総額が150万円以下の車両が24台、200万円以下の場合は182台ありました。
2018〜2020年年式にあたるシエンタの先代(2代目)は、新車時の車両本体価格が約181万円〜258万円程度です。グレードなどによって価格が異なりますが、程度の良い中古車ならコスパよく購入できると言えるでしょう。

中古車在庫の例について
・上記は2025年8月13日現在の在庫情報をもとに、支払総額の一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。
支払総額について
・支払総額は、閲覧当月、店舗所在地の管轄内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。
マイカーの維持費に必要な費用はどれくらい?
クルマの維持費は大きく分けて「税金」「保険」「検査・メンテナンス」「燃料代・駐車場代」の4つに分類されます。1500ccクラスのコンパクトカーの場合には、年間の維持費はおおよそ300,411円~421,924円が目安とされています。
・税金
自動車税は、毎年4月1日時点の所有者に支払い義務が生じます。2019年10月以降に購入した1,000cc超~1,500cc以下の車両の場合、年間30,500円です。
自動車重量税は、車両の重さによって課せられ、新規登録時と車検時にまとめて支払います。0.5トンごとの税額で、新車~12年経過の車両は年間4,100円が目安です。
・保険料
自賠責保険は、全ての自動車の所有者に加入が義務付けられていて、2年で20,010円が目安です。
任意の自動車保険は、補償内容や運転者の年齢、車種などによって大きく変動するので、ご自身のマイカー利用に合ったプランを選択しましょう。
・車検費用
車検は新車登録から3年目、以降は2年ごとに受ける必要があります。コンパクトカーの車検相場は、約5万円から8万円です。
・燃料代
レギュラーガソリンの全国平均価格は、2025年6月21日時点で1リットル当たり166.9円です。走行距離にあわせて、おおよその費用感を算出することが可能です。
・駐車場代
東京都の月極駐車場平均賃料は28,596円、大阪府では平均16,568円です。(2025年6月23日時点)お住まいの地域によっても変動しますが、自宅に駐車場がない場合には、駐車場代も維持費として考慮する必要があります。
・メンテナンス費用
消耗品の交換や修理などで、年間1万円〜2万円が目安とされています。
結局、マイカーと公共交通機関の利用はどっちがおすすめ?
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【外部ライター】水嶋サキ
それぞれの交通手段のメリットとデメリット、費用感などを検討してきましたが、結論としては、年間遠征回数と同行者の有無、あなたが推し活遠征で重視したいポイントを掴んだ交通手段を選ぶことをおすすめします!
費用を最優先したい場合には、高速バスが最も経済的です。ただし、体力的な負担や快適さの低さを許容する必要があります。
時間と体力を重視するなら、新幹線や飛行機がおすすめです。移動中の疲労を最小限に抑え、イベントに集中できます。
また、マイカー利用についても、運転の負担はあるものの、出発時間や移動ルートなどを柔軟に決められるため、自分のペースで移動し、途中で休憩を取りながら体力を温存することが可能です。
荷物が多い、または複数人で遠征するなら、マイカー利用が圧倒的に有利です。特に、シエンタなどのミニバンは、大量のグッズも楽々積載が可能で、複数人での移動費用分担も可能です。
プライベート空間の安心感を重視するなら、マイカー利用が最適です。車内は完全にプライベートな空間なので、リラックスした気持ちで移動できるのは、公共交通機関では得られないメリットです。
まとめ
推し活遠征における交通手段の選択は、単なる移動手段を選ぶことだけでなく、推し活の全体への質や、家計にも深く関わる重要な決断です。
費用面だけでなく、荷物の多さ、移動の自由度、同行者の有無、移動中の快適さなど、さまざまな要素を考えて、総合的に判断することが大切です。中古車を所有することで得られる自由さや安心感は、遠征時の選択肢を広げてくれます。
あなたにぴったりな推し活遠征の手段をみつけて、推しとの特別な時間を思いきり楽しんでください。