【調べてみた】レクサスの中古車購入ガイド!注目の車種やグレードは?リセールバリューは?

トヨタが手掛ける高級車ブランド「レクサス」。洗練されたラグジュアリーな品質や充実した装備で世界的に人気のブランドとなっていますが、このレクサスの中古車を検討しようと思ったときに、どのような車種、グレードに注目すべきなのでしょうか?加えて、レクサスは非常に高額なクルマであることから、将来乗り換える際のリセールバリューも意識する必要もあります。

そこで今回は、レクサスの中古車選びにスポットを当てて、購入検討の際の注意点や注目すべき車種・グレード、そしてリセールバリューについてまとめてみましょう。

小さい頃からのクルマ好きで、大学生で免許を取ると貯めたバイト代で中古車をすぐに購入。以来、年間数万キロを走り回って無事故を維持していることを密かな誇りにしている。趣味は、ドライブ旅行とモータースポーツ。カメラを持ってサーキットに行くと流し撮りに命を懸ける。一般ドライバーの視点で、カーライフとリセールバリューの「これってどういうこと?」を紐解いていきます。

レクサスの中古車を選ぶ際に注意すべきポイントは?

まずは、レクサスの中古車を検討する際に注意すべきポイントについて整理しましょう。これはレクサスに限らず、年式の比較的新しい高額な中古車を検討する場合や、輸入車の中古車を検討する場合にも、同じく注意すべきポイントでもありますので、レクサス以外のクルマを検討する際にも参考にすると良いでしょう。

整備記録が残っているか

レクサスのような高級車は、生産時の品質管理は厳しく部品の耐久性も高く作られているため、故障や部品の劣化などは少ない傾向にあります。特に年式の新しいクルマであるほど、クルマの信頼性は非常に高いと言えるでしょう。ですが、クルマである以上は故障の可能性はゼロではありません。そして実際に故障や部品交換が必要になった場合には、高級車であるため修理・メンテナンス費用が高額になる可能性があります。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    購入を検討される際にはクルマに備え付けの「整備記録簿」に点検整備の記録が残っているかを確認し、定期的なメンテナンスが行われてきたことを確認するようにしましょう。

ハイブリッドカーのバッテリーは健康か

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    レクサスのほとんどの車種にはハイブリッドのグレードが設定されていますが、ハイブリッドカー(PHEVを含む)を検討する際にはハイブリッドシステムの中核にある「バッテリー」の健康状態を確認することをおすすめします。

ハイブリッドシステムのバッテリーには駆動用のメインバッテリーと電装品などを動かす補機バッテリー(ガソリン車のバッテリーに当たるもの)がありますが、このうち駆動用のメインバッテリーは交換しようとすると非常に高額になります。メインバッテリーの寿命は一般的に10年または15万キロと言われていますが、実際には過走行や長期間放置などクルマの使用状況によって劣化の程度に大きな違いがあります。購入検討時にバッテリーの健康状態を診断してもらい、問題がないことを確認するとよいでしょう。

どのような安全装備が搭載されているか

レクサスのクルマには、安全装備パッケージ「Lexus Safety System+」が搭載されています。Lexus Safety System+は、衝突被害軽減ブレーキ、レーンキーピングアシスト、オートマチックハイビーム、レーダークルーズコントロールなどが統合された安全装備で、安心安全なドライブを実現するために欠かせない装備です。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    ただし、レクサスに限らずこのような安全装備パッケージはクルマの年式によって搭載されている機能・性能に違いがある点に注意が必要です。

レクサスの場合、2018年頃に導入されたLexus Safety System+の第2世代は、衝突被害軽減ブレーキで自転車運転者や夜間歩行者の検知能力が向上していたり、レーンキーピングアシストが進化していたりなど様々なアップデートが行われています。

より安全装備が充実したクルマを検討したい場合には、第2世代のLexus Safety System+が搭載されている年式の新しいクルマをチョイスするようにしましょう。

リセールバリューを意識したクルマ選びを

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    レクサスのクルマは中古車市場における需要の高さを背景に、リセールバリューが高い傾向があります。

注目車種のリセールバリューはこれから個別にご紹介しますが、3年〜5年以内の売却・乗り換えを前提に購入を検討される際には、人気のグレード、人気のボディーカラー、人気のオプション装備に注目するとともに、走行距離、外装の状態(スリ傷やへこみなどの有無)、内装の匂いや汚れの有無(必ず禁煙車をチョイス!)、点検・整備の記録、バッテリーの健康状態を必ずチェックするようにしましょう。

注目したいレクサスの中古車は?リセールバリューは?

都会的なスタイリッシュさとSUVとしての実用性を両立した「レクサス NX」

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    ミドルクラスのクロスオーバーSUVとして高い人気を獲得しているのが、「レクサス NX」です。

洗練されたエクステリア・インテリアのデザインが生み出す都会的なスタイリッシュさと、SUVとしての実用性をバランス良く両立しているのが特徴で、装備が充実しているのも魅力です。2017年のマイナーチェンジモデル以降であればLexus Safety System+が標準搭載されているので、安全面でも優れた性能を備えています。

中古車としておすすめの年式は、2018年から2020年のモデル。
ガリバーのサイトで在庫を探してみたところ、ベースモデルだけでなく、燃費性能の優れたハイブリッドモデル、内外装や足回りをスポーティに仕上げたF SPORTのガソリンモデルともに支払総額400万円以内の在庫が多く、走行距離も3万キロ以内、5万キロ以内の在庫が多い印象です。程度の良い中古車をコスパよく購入できると言えるでしょう。

中古車在庫の例について
・上記は2025年5月30日現在の在庫情報をもとに、支払総額の一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。
支払総額について
・支払総額は、閲覧当月、店舗所在地の管轄内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。

「レクサス NX」のリセールバリューは?

売却時のリセールバリュー(RV値)について4年〜5年落ちの動向を調べてみると、RV値は36.3%〜84.8%。最小値はゆるやかに下降傾向にありますが、最大値は80%台を維持しており、非常に高い水準となっています。内外装の状態を綺麗に維持し、過走行にならないように走行距離に注意すればクルマの高い価値を維持できるのではないでしょうか。

出典:ガリバー公式

※注:この記事に掲載のリセールバリュー値や残価値での買取を保証するものではございませんのでご注意ください。実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、外装・内装の使用状態によって大きく異なります。

ファミリー層や長距離ドライブ旅行に最適な高級SUV「レクサス RX」

「レクサス RX」は、レクサスを代表するフラッグシップSUVとしてラージサイズのボディによって生まれる高い居住性と広いラゲッジスペース、高い静粛性と快適な乗り心地、そして高級感に溢れるエクステリア・インテリアのデザインが特徴です。

2019年の4代目後期モデルからはLexus Safety System+が第2世代となり、安全性能もさらに高まりました。高い静粛性と快適な乗り心地はロングドライブでも疲れにくく、ドライブ旅行にも最適なクルマです。

中古車としておすすめの年式は、2019年から2021年のモデル。
ハイブリッドの「レクサス RX 450h」を例にすると、ガリバーのサイトでは支払総額400万円台〜500万円台の在庫が多く、走行距離も3万キロ前後までの在庫が多い印象です。オプション装備などによっても価格が大きく変動するため、予算の範囲内で在庫の搭載オプションをチェックしながら検討するのがよいでしょう。

中古車在庫の例について
・上記は2025年5月30日現在の在庫情報をもとに、支払総額の一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。
支払総額について
・支払総額は、閲覧当月、店舗所在地の管轄内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。

「レクサス RX」のリセールバリューは?

「レクサス RX」について4年落ち〜5年落ちのリセールバリュー(RV値)を調べてみると、40.8%から77.3%。最近3ヶ月で最大値はやや下降傾向にありますが、最小値は40%台を維持しており、最近6ヶ月で大きな変動は見られません。安定して高いリセールバリューを維持していると言えるでしょう。

出典:ガリバー公式

※注:この記事に掲載のリセールバリュー値や残価値での買取を保証するものではございませんのでご注意ください。実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、外装・内装の使用状態によって大きく異なります。

街乗り中心のカーライフに最適なコンパクトSUV「レクサス UX」

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    「レクサス UX」は、これまで紹介した「NX」や「RX」と比較してコンパクトなSUVで、取り回しのしやすさから街乗り中心のカーライフに最適なクルマです。

コンパクトであるがゆえに後部座席とラゲッジスペースが限られているというネックがありアウトドアや車中泊には不向きですが、一方で燃費性能はハイブリッドモデルでリッター20kmを超えており、「NX」や「RX」と比較して高いのが特徴です。また安全性能についてはLexus Safety System+が標準搭載されています。

中古車としておすすめの年式は、2019年から2021年のハイブリッドモデル。
ガリバーのサイトで在庫を探してみたところ、支払総額300万円台の在庫が多く、走行距離も2万キロ〜3万キロ以内の在庫が多い印象です。ただし、この価格帯は同じレクサスの「NX」の支払総額とほぼ同等が若干安い程度なので、どちらを選ぶかは自身のカーライフのニーズ(買ったクルマでどのようなことがしたいか)、クルマのサイズ感やデザイン・質感の好みで判断するのが良いのではないでしょうか。

中古車在庫の例について
・上記は2025年5月30日現在の在庫情報をもとに、支払総額の一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。
支払総額について
・支払総額は、閲覧当月、店舗所在地の管轄内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。

「レクサス UX」のリセールバリューは?

「レクサス UX」について4年落ち〜5年落ちのリセールバリュー(RV値)を調べてみると、36.8%から57.1%となりました。ここ半年の動きを見てみると最小値は30%台、最大値は60%前後を推移しています。

最小値はレクサスの他のSUVと同程度となっていますが、最大値は「NX」や「RX」と比較して10ポイント以上低く、リセールバリューを重視してレクサスの購入を検討している人は考慮すべきポイントではないでしょうか。

出典:ガリバー公式

※注:この記事に掲載のリセールバリュー値や残価値での買取を保証するものではございませんのでご注意ください。実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、外装・内装の使用状態によって大きく異なります。

運転する楽しさを体感できるFRスポーツセダン「レクサス IS」

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    ここまでSUVを3車種紹介しましたが、セダンのジャンルでおすすめなのが「レクサス IS」です。

スポーツセダンらしくスポーティーで洗練されたデザインと高いハンドリング性能が特徴で、ドライビングプレジャーを思う存分楽しみたい人におすすめです。

エンジン構成にも特徴があり、燃費の良いハイブリッド車、俊敏な加速ができるガソリンの2リッターターボ車、パワフルでロングドライブにも適した3.5リッターや5リッターの大排気量車とバリエーションが豊富で、どのようなドライブ体験を実現したいかでエンジンを選ぶことができます。

中古車としておすすめの年式は、2020年マイナーチェンジ以降のモデル。Lexus Safety System+が標準搭載されているほか、デザインや走行性能も向上しています。
ガリバーのサイトで探してみると、2020年式以降の「レクサス IS」の在庫はあまり数が多くありません。エンジンのバリエーションについてはハイブリッド車が多く、支払総額は400万円台後半から500万円台が多い印象です。SUVやミニバンが人気のなかでスポーツセダンは趣味性の高い選択肢になりつつあるため、年式、走行距離、価格の条件がよい在庫があれば早めにチェックするとよいでしょう。

中古車在庫の例について
・上記は2025年5月30日現在の在庫情報をもとに、支払総額の一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。
支払総額について
・支払総額は、閲覧当月、店舗所在地の管轄内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。

  • 【クルマ大好きライター】井口裕右

    ちなみに、今回紹介したレクサスのクルマのなかでも「IS」は最も歴史のある車種で、年式の新しさや安全装備、リセールバリューにこだわらなければお手頃な中古車在庫に出会うチャンスのあるクルマでもあります。

例えば、年式は10年以上落ちとなってしまいますが、支払総額150万円以下の在庫も見つかることがあります。古くてコスパのよいクルマでもメンテナンス費用は高級車並みという不安要素はあるものの、とにかくレクサスのクルマを高いコスパで乗りたいという人には選択肢になるかもしれません。

「レクサス IS」のリセールバリューは?

「レクサス IS」について4年落ち〜5年落ちのリセールバリュー(RV値)を調べてみると、48.6%から69.6%となりました。ここ半年のRV値の動きをみると最大値は70%前後をキープしているようです。

一方で最小値は2025年4月に一度大きく落ち込んだものの、概ね40%台を推移しています。ただし、スポーツセダンは運転することを楽しむクルマというキャラクターであることから、走行距離やメンテナンスの状態によってリセールバリューには大きな差が生まれやすいとも言えるのではないでしょうか。

出典:ガリバー公式

※注:この記事に掲載のリセールバリュー値や残価値での買取を保証するものではございませんのでご注意ください。実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、外装・内装の使用状態によって大きく異なります。

まとめ

今回は、レクサスの注目モデルを4車種取り上げて、中古車の相場やリセールバリューを紹介してきました。
レクサスはそのエクステリアデザインには一貫した高級感あるキャラクターが与えられている一方で、モデルによって車体の大きさや応えてくれるニーズに大きな違いがあります。
 
自分自身がどのようなカーライフを楽しみたいか、購入したクルマでどのような体験がしたいかによって、レクサスのランナップの中から車種を検討するのが、よりよい選択に繋がるのではないでしょうか。ガリバーの店頭では「どのレクサスが自分にとってベストな選択肢か」をセールススタッフが一緒に考えてくれますので、ぜひ実際のクルマを体験してみてくださいね。