家族を持ったことがきっかけで自家用車を購入し、子どもの誕生などライフスタイルに合わせて買い替えて今は3台目。旅行先ではレンタカーを借りて、いつもと違う車でのドライブを楽しんでいます。安全性と運転のしやすさ、デザイン重視。新車だと手が出ない車種に乗れるので中古車派。リセバ総研で書き始めてからは街で走っている車についつい目が行きます。日常とレジャーで年間1万キロほど走っている、一般的なカーユーザーの視点をお届けします。
【大調査】マツダCX-30は買い?中古価格は?失敗しない購入ガイド

マツダの都会派コンパクトSUV「CX-30」は、デザインも走りも妥協したくない車好きの方から特に高い人気を集める車種です。
2020年4月にはエンジン性能が、2021年4月には乗り心地がさらに改良され、より気持ちよく快適に走れるモデルへと進化しています。
本記事ではそんなCX-30の購入で後悔しないためにチェックしておきたいポイントを、車の特徴から新車・中古車価格の目安、リセールバリュー、ライバル車種との特徴比較まで、具体的かつ徹底的に解説します。

中古車派のドライブ好きライター
目次
マツダで人気のコンパクトSUV、「CX-30」ってどんな車?
CX-30は、長年“人馬一体”の走りの実現に向け取り組むマツダが、2019年に発売したコンパクトSUVです。
都会に映えるスタイリッシュなデザインと、上質で快適な室内空間、そして「走る歓び」を追求する、マツダらしい優れた走行性能が特徴となっています。
全グレードに標準装備されたマツダ独自の先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」による高い安全性能や、「全長4,395mm×全幅1,795mm×全高1,540 mm」という取り回しのよいボディサイズも数多ある魅力のひとつ。
-
-
【外部ライター】KY
一般的な機械式立体駐車場にも収まるなど日本の道路事情にフィットしやすいため、街乗りからレジャーまで、幅広いシーンで力強く活躍してくれる車種だと言えるでしょう。
【疑問】CX-30は運転しにくい!? 乗り心地に関する主な評価
CX-30の購入を検討するにあたってまず気になるのは、その乗り心地ではないでしょうか。
-
-
【外部ライター】KY
結論から言うと、CX-30は決して運転しにくい車ではありません。むしろ「マツダらしい“運転の楽しさ”や“長距離移動の疲れにくさ”を感じさせる」と評するドライバーも多く、そのコンパクトなサイズ感も相まって、SUVの中でも取り回しはしやすい部類に入るでしょう。
やや硬めの乗り心地は、高速走行時の安定性やコーナリング性能の高さに貢献し、スポーティな走りを求める人から特に高い評価を得ています。
一方で、クーペのような流麗なデザイン故にリアウィンドウが小さめであることから、後方視界が少々限定的だと感じる方も中にはいるようです。
もし不安な場合は一度お近くの販売店で試乗し、ご自身の感覚で実際に確かめてみることをおすすめします。
CX-30の新車・中古車販売価格は?
マツダ CX-30を新車で購入する場合、メーカー希望小売価格はハイブリッド車が「税込266万2,000円~341万円」、ディーゼルエンジン車が「税込303万4,900円~368万5,000円」となっています。
-
-
【外部ライター】KY
ガリバー公式サイトによると、中古車価格は、グレードや走行距離によって異なるものの「税込150万円~260万円」程度が現在の相場だと言えそうです。
なお、CX-30は2020年12月にエンジンの最高出力および最大トルクの向上、そして2021年4月にはリヤサスペンションの変更による乗り心地の改善が行われています。
そのため今回は、よりおすすめできる「2021年式以降のモデル」に絞った中古車情報も、ガリバー公式サイトで合わせて調査してみました。

中古車在庫の例について
・上記は2025年5月29日現在の在庫情報をもとに、支払総額の一例として紹介しています。
・在庫の確保および価格を保証するものではありません。販売状況により変動します。
・購入時にオプションプランやサービスを選択された場合は、支払総額が変わります。
・中古車が展示されている店以外での購入には、車両運搬費がかかります。
・ご購入される店舗によって、車両運搬費や適用されるサービスが異なります。
支払総額について
・支払総額は、閲覧当月、店舗所在地の管轄内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。
-
-
【外部ライター】KY
特別仕様車を除く最上級グレードで、かつ走行距離がそれほど多くない車体でも100万円代で購入できることもあるため、色やグレードなどの好みが合えば有力な選択肢になりそうです!
3年後にいくらで売れる?CX-30のリセールバリュー
そしてよりお得に車を購入するためには、将来的に買い替え等で手放す際いくらで売れるのか、いわゆる「リセールバリュー」にも注目することが大切です。
3年落ちのCX-30の場合、ガリバーに持ち込まれた買取査定の実績を元に算出した「リセールバリュー値(RV値)」は、2025年5月現在、新車価格に対して41.1%~62.5%となっています。

実際、リセバ総研が独自に集計している「平均売却予想額」のグラフを見てみると、3年落ちである2022年式のCX-30は、2025年4月現在まで160万円以上の数値をキープし続けていました。

※平均売却予想額とは?
買取査定に持ち込まれ査定検査したクルマがオートオークション等で落札または売却される際の金額を予測し、全査定件数で平均化した金額です。
平均売却予想額は、あくまで中古車流通における売却金額の予測値を平均化した数値であり、ガリバー店頭での買取金額とは異なります。ガリバー店頭での実際の買取金額は、クルマのグレードや装備、使用状態によって異なります。
-
-
【外部ライター】KY
3年落ちで40~60%はリセールバリューとして平均的な値なので、買い替え時に大きく損をするようなことはなさそうですね!特に人気の色・グレードであれば、安定したリセールが期待できそうです。
すぐ手に入る?CX-30、2025年5月現在の納車時期
CX-30を新車で購入する場合、まず契約後の工場出荷までに約1~2か月程度を要する旨が、マツダ公式サイトで明記されています(更新日:2025年4月25日)。
その後車体の輸送やナンバープレートの登録、オプションの取り付けなどを行う期間も考慮すると、実際の納車までは、状況によって半年以上待つことになるケースも発生するでしょう。
-
-
【外部ライター】KY
CX-30をできる限り早く入手したいなら、登録済み未使用車・中古車等も選択肢に含めてみるのがよさそうです!
CX-30は結論“買い”?ライバル車種との特徴比較
CX-30の購入で後悔しないためには、同条件・同価格帯の他ライバル車種とも十分に比較し、より自身の目的・使い方に合った選択をすることが重要です。
今回はCX-30の比較対象として名前が挙がりやすいライバル車種、「マツダ CX-5」「トヨタ ヤリスクロス」「フォルクスワーゲン T-Cross」の3つをピックアップし、それぞれの特徴を比べてみました。
マツダ CX-30とマツダ CX-5の比較
マツダ CX-30 | マツダ CX-5 | |
全長 (mm) | 4,395 | 4,575 |
全幅 (mm) | 1,795 | 1,845 |
全高 (mm) | 1,540 | 1,690 |
燃費(WLTC) | 19.5km/L | 19.5km/L |
コンセプト | 今の私たちにジャストサイズのSUV | Refined Toughness = 洗練された力強さ |
同じマツダのSUVラインナップの中でも、特に比較されることが多いのが、兄弟モデルであるCX-5です。
CX-30とのもっとも大きな違いはそのボディサイズで、全長4,395mmのCX-30に対して、CX-5の全長は4,575mmと、一回り大きいクラスになっています。
都会的なデザインのCX-30と比較すると、CX-5はSUVらしい力強いデザインが印象的です。
家族での使用が多く後席の居住性や荷室の広さを重視する方や、オフロード走行などアウトドアでの使用も視野に入れている方は、CX-5のほうが理想に近い条件になるかもしれません。
なお、新車価格はCX-5のほうがやや高価ですが、中古車ならCX-30の新車と同程度の予算で、CX-5の高グレード・高年式車に乗ることも十分可能です。
マツダ CX-30とトヨタ ヤリスクロスの比較
マツダ CX-30 | トヨタ ヤリスクロス | |
全長 (mm) | 4,395 | 4,180 |
全幅 (mm) | 1,795 | 1,765 |
全高 (mm) | 1,540 | 1,590 |
燃費(WLTC) | 19.5km/L | 30.8km/L |
コンセプト | 今の私たちにジャストサイズのSUV | 軽く、小さく、扱いやすく |
予算300万円台でコンパクトSUVの購入を検討している場合、比較対象になりやすいのがトヨタのヤリスクロスです。
サイズ感はCX-30よりさらに若干コンパクトで、非常に高い燃費性能が特徴になっています。
近距離の街乗りが中心なら、ランニングコストを安く抑えられるヤリスクロスが有力な選択肢になるでしょう。
一方で、長距離・高速走行が多くより上質な乗り心地・静粛性を重視する方や、内外装の質感にこだわりたい方にとっては、CX-30の走行性能や上質なデザインが差別化のポイントになりそうです。
マツダ CX-30とフォルクスワーゲン T-Crossの比較
マツダ CX-30 | フォルクスワーゲン T-Cross | |
全長 (mm) | 4,395 | 4,135-4,140 |
全幅 (mm) | 1,795 | 1,760-1,785 |
全高 (mm) | 1,540 | 1,580 |
燃費(WLTC) | 19.5km/L | 17.0km/L |
コンセプト | 今の私たちにジャストサイズのSUV | 遊び心とクラフトマンシップが、 クロスした。 |
CX-30と同時期に発売され、同じ「都会派コンパクトSUV」のコンセプトを持つ同価格帯車種が、フォルクスワーゲンのT-Crossです。
Bセグメントのコンパクトカー、ポロをベースとしており、同社のSUVシリーズの中でもっとも小さなモデルとなっているため、CX-30と同様に街中での取り回しがしやすくなっています。
先進安全装備や予算に合わせたグレードの選択肢、走行性能・燃費性能などはCX-30に軍配が上がる一方、室内空間のゆとりを重視する人にとっては、コンパクトでありつつも広い荷室・後席空間を備えるT-Crossが選択肢として上がってくるでしょう。
機能面のほか、CX-30は日本車ならではのきめ細やかな作りこみや質感が、T-Crossは輸入車ならではの個性的なデザインや乗り味が強みになるため、最終的には「どちらにより魅力を感じるのか」で選ぶと後悔が少ないかもしれません。
-
-
【外部ライター】KY
結論として、マツダ CX-30は、特に車の“デザイン性”と“長距離も安心の走行性能・安全性”、さらに“都市部での取り回しのよさ”などを重視する方にとって、非常に有力な選択肢になる車種だと言えそうですね!
まとめ
マツダ CX-30はその美しいデザインと上質な室内空間、そして「人馬一体」を追求した優れた走行性能で、多くのドライバーを魅了するコンパクトSUVです。
リセールバリューも比較的安定しているため、特に街乗りや高速走行を中心に利用する予定で、マツダならではのきめ細やかな作りこみ・質感に魅力を感じる方なら、購入後の失敗も少ない“買い”の一台だと言えるでしょう。